佐賀県で初の自動運転の公道実証実験を実施
~社会実装を想定した自動運転車両等の試乗・体験会~
株式会社FCホールディングスの子会社である株式会社福山コンサルタント、ID&Eホールディングスの子会社である日本工営株式会社、株式会社ケー・シー・エス、株式会社マクニカ、久留米工業大学は、佐賀県嬉野市と共同で、佐賀県で初となる自動運転車両の公道走行の実証実験(自動運転レベル2)を嬉野市において実施することを本日発表いたします。
株式会社福山コンサルタント、日本工営株式会社、株式会社ケー・シー・エスは、3社でJVを組成し、内閣府の未来技術社会実装事業に選定された「嬉野市未来技術地域実装事業」を2021年度から受注しており、「来訪者の移動を支えるモビリティサービス」をテーマに自動運転車両等の地域実装を目標に事業を進めてきました。
2023年度は、運行上の課題や社会受容性の検証を行うとともに、旅館や商店街等の活性化等、まちづくりに与える効果も視野に検討を進めており、その一環として9月25日(月)から10月9日(月)までの15日間、以下のとおり、株式会社マクニカが提供する自動運転EVバス*1と遠隔監視システム・センター*2を設置して、公道における試運転及び試乗会を実施します。また、JR嬉野温泉駅前では、久留米工業大学(インテリジェント・モビリティ研究所)で開発した「AI対話型自動運転システム」を電動車いすに搭載した自動運転パーソナルモビリティ*3の実証実験も合わせて実施します。
Phase1:9月25日(月)~10月1日(日):試乗者なしでの試運転
Phase2:10月2日(月)~10月9日(月):体験試乗会
詳細は、嬉野市ホームページ掲載の以下の資料をご覧ください。
https://www.city.ureshino.lg.jp/shisei/keikaku/_28638/_29405.html
今後は、実証実験結果を基に、自動運転車両やパーソナルモビリティの社会実装を目指して、関係者と協議を重ねつつ検討を進めていきます。
【本実証実験の概要】
■日 程 : 2023年9月25日(月)~10月1日(日):試乗者なしでの試運転
2023年10月2日(月)~10月9日(月):体験試乗会
■時 間 : 10時25分~16時05分頃(1日10便程度)
■自動運転車両 : 自動運転EVバスNAVYA ARMA
■自動運転レベル : レベル3自動運転システム(運行時はレベル2で走行)
■走行ルート : 嬉野温泉駅西口と嬉野温泉バスセンターの間を往復するルート
■参加方法 : 実験へのご参加については、嬉野市HPのお知らせをご確認ください。
https://www.city.ureshino.lg.jp/shisei/keikaku/_28638/_29405.html
■運行ダイヤ :下表の時間帯に運行します。
*1:自動運転EVバスNAVYA ARMA
ARMAは自動運転EVシステムを搭載した自動運転シャトルバスです。EV(電気自動車)仕様となり、1回の充電で約9時間(100km)の自動走行が可能です。
全長:4,750mm
全高:2,650mm
全幅:2,110mm
重量:2,400kg
車両総重量:3,450kg
乗客定員:10人(乗客8名+乗務員2名)
動力源:電動モーター
最高速度:18km/h(運行時は平均速度10km/h程度)
自動運転レベル:レベル3相当
その他:緊急時は同乗のドライバーが手動介入
本実証実験にて使用する自動運転EVバスは、マクニカと芙蓉総合リース株式会社及び芙蓉オートリース株式会社が共同で構築した「自動運転実証実験支援サービスプログラム」により提供します。詳細は以下URLをご参照ください。
https://www.macnica.co.jp/business/maas/news/2021/136501/
*2:マクニカモビリティデータプラットフォーム(遠隔監視システム)
車両に取り付けられたセンサー(GPS、カメラ等)と車両のCAN情報(車速、回転数、ステアリング舵角等)を収集し、高品質な伝送方式を用いてクラウドへデータを保存することで、監視者1人が遠隔からクラウドにアクセスし、リアルタイムで複数車両のモビリティの状況確認ができます。その他、蓄積されたデータから過去の状況確認、データ分析、AI活用にも応用活用できます。遠隔監視システムの活用により、社会課題の働き手不足の解消を目指します。
【自動運転パーソナルモビリティ実証実験の概要】
■ 日 程 : 2023年10月2日(月)~10月9日(月)
■ 時 間 : 10時00分~16時30分頃
■ 車 両 : 自動運転パーソナルモビリティ
■ 参加方法 : 特に事前予約等はございませんので、お気軽にお声がけください。
*3:自動運転パーソナルモビリティ
久留米工業大学が産学官連携で開発した「AI対話型自動運転システム」をWHILL社の電動車いすに搭載した小型自動運転モビリティで、NTTドコモと共同開発した「5Gリモート手助け(遠隔操作、TV通話)」機能も搭載しています。
2015年に開発をスタートし、これまでに吉野ヶ里歴史公園や東京ドームシティといった大規模テーマパークや美術館、ショッピングモール、空港、病院、介護施設など様々な場所で実証試験を実施してきました。近年では、観光庁のプロジェクトとして、自動運転とMR、VRを融合した新たな観光コンテンツの開発や、東京都お台場での実証試験にも取り組んでいます。
また、「PARTNER MOBILITY ONE」は、複数人で利用可能なモビリティとなっています。
株式会社マクニカについて
マクニカは、半導体、サイバーセキュリティをコアとして、最新のテクノロジーをトータルに取り扱う、サービス・ソリューションカンパニーです。世界23か国/地域81拠点で事業を展開、50年以上の歴史の中で培った技術力とグローバルネットワークを活かし、AIやIoT、自動運転など最先端技術の発掘・提案・実装を手掛けています。
マクニカについて:www.macnica.co.jp