「第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」コンペティション長編部門、入選作品を発表
世界的に注目を集める海外長編作品など5作品が北海道初上陸!国内からは、P.A.WORKSが手掛ける新作劇場アニメーションも上映
新千歳空港国際アニメーション映画祭実行員会では、2023年11月2日(木)~11月6日(月)の5日間で開催する「第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」コンペティション長編部門の入選作品を発表しました。
本映画祭の長編部門入選作品は、映画祭終了後に全国公開が控える作品など、世界的に評価が高い作品が集結する、国内でも注目を集めるコンペティションとなっています。今年度は、24の国と地域から応募された44作品(昨年比:2作品増/国・地域1減)の中から、最先端のアニメーション長編5作品が入選となりました。本入選作品は映画祭会期中に新千歳空港シアターで上映され、国際審査員による審査を経て、長編グランプリ(賞金30万円)をはじめとした各アワードを選出します。
日本初上映1作品を含む、世界的に脚光を浴びる作品が北海道初上陸!
中国のインディペンデントアニメーション界を代表するリュウ・ジアン監督による3作品目の長編『アートカレッジ1994』は、1990年代初頭の中国の芸術学院に通う学生たちを描いた青春映画で、ベルリン国際映画祭出品作。監督は2017年に本映画祭に国際審査員として来場されています。村上春樹の短編小説を原作とし、フランスなどで制作された『めくらやなぎと眠る女』は、村上春樹小説のベストなアニメ化といえるポエティックな傑作。『リンダはチキンがたべたい!』は、世界最大のアニメーション映画祭であるアヌシー国際アニメーション映画祭でのグランプリに相当する本年クリスタル受賞作。そしてスペイン発の二人の少年の友情物語『テンダーメタルヘッズ』は2018年にテレビシリーズとして制作された映画版で、日本初上映となります。
P.A.WORKSが手掛ける、オリジナル長編アニメーション『駒田蒸留所へようこそ』が、本映画祭で上映決定
日本作品からは、『花咲くいろは』『SHIROBAKO』『サクラクエスト』『白い砂のアクアトープ』など「働くこと」をテーマに、日々奮闘するキャラクターを描いてきた、P.A.WORKSによる”お仕事シリーズ”の最新作となるオリジナル長編アニメーション『駒田蒸留所へようこそ』の上映が決定いたしました。本作は、世界でも注目されるジャパニーズウイスキーの蒸留所を舞台に、先代である父亡きあと、実家の「駒田蒸留所」を継いだ若き女性社長・駒田琉生(こまだ・るい)が、経営難の蒸留所の立て直しとともに、バラバラになった家族と、災害の影響で製造できなくなった「家族の絆」とも呼べる幻のウイスキーの復活を目指すストーリーです。
また、映画祭会期中は、P.A.WORKS関係者によるメイキングトークも実施します。
全入選作品の詳細は映画祭公式ホームページをご確認ください。
コンペティション長編部門 入選作品一覧
『アートカレッジ 1994』
監督:Jian LIU
2022 | 中国 | 2:06:28
『めくらやなぎと眠る女』
監督:Pierre FÖLDES
2022 | フランス、カナダ、オランダ、ルクセンブルク | 1:48:00
『リンダはチキンがたべたい!』
監督:Chiara MALTA, Sébastien LAUDENBACH
2023 | フランス、イタリア | 1:15:00
『駒田蒸留所へようこそ』
監督:吉原 正行
2023 | 日本 | 1:31:00
『テンダーメタルヘッズ』
監督:Joan TOMÀS
2022 | スペイン | 1:22:53
新千歳空港国際アニメーション映画祭とは
新千歳空港国際アニメーション映画祭は、北海道と世界を結ぶゲートウェイである新千歳空港ターミナルビル(北海道千歳市)を会場とした、アニメーション専門の国際映画祭です。
記念すべき10回目の開催となる今年は、2023年11月2日(木)~11月6日(月)の5日間で、国内外の話題作など招待作品の上映はもちろん、アニメーションの意義を拡張する様々なプログラムを展開し、アニメーションの意義を拡張するような新しい価値を生み出す「遊び場」として、エネルギーを持ち帰ることができる文化交流拠点の創造を目指します。