サーモフィッシャーサイエンティフィック、 プロテオミクス研究に革新をもたらす Thermo Scientific Orbitrap Astral 質量分析計を発表
従来比で最大2倍のプロテオームカバレッジと最大4倍のスループットを実現。 新たな治療標的の探索を支援し、精密医療の進歩に貢献
サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ(グループ本社:東京都港区、代表:室田博夫、以下、サーモフィッシャー)は、プロテオミクス研究を支援する革新的な技術を取り入れた、Thermo Scientific Orbitrap Astral 質量分析計(以下、当システム)を発表します。当システムに新たに搭載されたAstral アナライザーはハイスループット、高感度、良好なプロテオームカバレッジを兼ね備えており、世界中の研究者にとってこれまで検出困難であったタンパク質の発見を支援し、これまで以上に効率的で画期的な分析を実行できるようになりました。研究者が当システムの分析情報を使用することにより、新たな臨床バイオマーカーの特定、疾患の早期発見、心血管疾患からがんに至る幅広い病気の新規治療法の開発が期待されます。
遺伝子によって作られるタンパク質の構造・機能を研究するプロテオミクスは、人間の健康に重大な影響を与える新薬や診断法の開発につながる可能性があり、複雑かつ動的な細胞レベルのプロセスを新たに理解することで、研究をさらに促進させることができます。
当システムに新しく搭載されたAstral アナライザーは、Orbitrap 質量分析プラットフォームが培ってきた技術の上に構築されており、従来の質量分析計と比較して最大2倍のプロテオームカバレッジと最大4倍のスループットを実現します。
米国ワシントン大学 ゲノムサイエンス 教授 Michael MacCoss氏のコメント
「ヒトプロテオーム研究の研究者が直面する最大の課題の一つは、測定する試料の数が多すぎるため時間が足りないことです。当システムは、高感度、ダイナミックレンジ、スピードを兼ね備え、正確で精密な定量を行うことができる、大変画期的な装置です。当システムにより、精密医療の成果をより早く患者さんにご提供できるようになります」
サーモフィッシャーは、朱鷺メッセ新潟コンベンションセンターにて開催される「日本プロテオーム学会2023年大会」において、2023年7月26日(水)に実施するランチョンセミナーで「新世代のThermo Scientific Orbitrap Astral 質量分析計が切り開く高深度・ハイスループット プロテオミクス分析」と題した当システムに関する発表を行います。
また、2023年8月からサーモフィッシャーの横浜アナリティカルセンターにOrbitrap Astral 質量分析計を設置し、製品説明や実機見学の提供を開始します。
サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッドについて
サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッド(本社:米国マサチューセッツ州ウォルサム)は、科学サービスを提供するグローバルなリーディングカンパニーであり、収益は400億ドルを超えています。私たちのミッションは、私たちの住む世界を『より健康で、より清潔、より安全な場所』にするために、お客さまに製品・サービスを提供することです。私たちはライフサイエンス研究のさらなる加速、分析における複雑な課題の解決、研究室の生産性向上、臨床診断性能と治療の向上、患者さんの人生を大きく左右する医薬品開発・製造に取り組むお客さまを支援します。当社のグローバルチームは、Thermo Scientific、Applied Biosystems、Invitrogen、Fisher Scientific、Unity Lab Services、Patheon、PPDといった業界をリードするブランドを通じて、革新的な技術、購入における利便性、医薬品開発・製造サービスにおいて、他に類を見ない組み合わせを提供します。
URL: https://www.thermofisher.com
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