【加計学園】半導体分野における技術者の育成に関する教育連携協定を締結

協定書を手に握手する加計理事長（左）と林学長（右）

　学校法人加計学園は2024年9月4日、世界の半導体開発・製造をリードする台湾で初となる半導体学部（半導体学院）を有する明新科技大学との間で、半導体分野における技術者の育成に関する教育連携協定を締結しました。世界的な半導体市場の急拡大で技術者が不足する中、今回の協定をベースとして、両者間で人材交流やカリキュラムの整備、インターンシップ等の学生の育成における様々な具体策について検討を進めていく予定です。

　明新科技大学の前身である明新工業専科学校と岡山理科大学は、1979年に教育交流協定を締結。既に40年以上が経過し、明新科技大学は、半導体学部を含む先進的な学部構成で世界的にも著名な研究機関となり、加計学園側も、8学部を擁する岡山理科大学など、多様な設置校を展開する学園に発展したことから、協定を再締結することで合意しました。

　締結式は台湾・新竹市の明新科技大学で行われ、加計学園側からは加計役理事長、岡山理科大学の平野博之学長、工学部電気・電子システム学科の笠展幸教授ら、また明新科技大学側からは林啓瑞学長、劉崇治副学長、張合半導体学部長らが出席しました。

　締結式で、林学長は「本学は半導体産業の成長に伴い、台湾の発展のため多くの人材を育成している。今後、緊密な連携関係を構築していきたい」と述べ、加計理事長は「明新科技大学の力をお借りして、この分野の教育研究を充実拡大させていきたいと考えている。今後とも支援をお願いしたい」と強い期待感を表明しました。

　明新科技大学の大きな特徴は次の通りです。
　①半導体の製造工程で「後工程」と呼ばれる、組み立てや試験・検査の工程でのスペシャリスト育成に特化し、「TSMC」等を有する半導体産業で世界トップ10に入る企業が集まる「新竹サイエンスパーク」に隣接する立地環境
　②学院内に半導体試験のラインを保有
　③台湾の「半導体検測工程鑑定士」の試験会場である
　④組み立てや試験・検査分野での専門家を企業と育成している唯一の大学