タカラバイオがサーモフィッシャー製の シングルユースバイオリアクターを活用した ラージスケールでのウイルスベクター受託製造を新たに開始
50リットル、500リットル、3,000リットルのバイオリアクターを導入し、 プロセス開発から製造スケールまでの培養が可能に
サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ(以下、サーモフィッシャー)は、タカラバイオ株式会社(以下、タカラバイオ)が、サーモフィッシャーが提供するシングルユースバイオリアクター「Thermo Scientific DynaDriveシングルユースバイオリアクター」(以下、当製品)を導入し、当製品を活用したラージスケールでのウイルスベクター受託製造を4月22日(月)より新たに開始したことを発表します。
タカラバイオは、再生・細胞医療・遺伝子治療分野のCDMO(医薬品受託製造企業)として、国内外の製薬企業やバイオベンチャーに遺伝子治療薬の開発・製造・品質試験のワンストップサービスを提供しています。CDMO事業の拠点である「遺伝子・細胞プロセッシングセンター(CGCP:Center for Gene and Cell Processing)」は、遺伝子治療の研究から医薬品のGMP(医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準)およびGCTP(再生医療等製品の製造所における製造管理および品質管理の基準)に対応した製造を行い、アデノ随伴ウイルスベクターを含む各種ウイルスベクターの製造受託サービスを提供しています。この度、サーモフィッシャー製の50リットル、500リットル、3,000リットルの培養サイズのバイオリアクター各1基を導入したことで、プロセス開発から製造スケールまでの培養が可能になりました。
サーモフィッシャーの当製品は、お客さまの細胞培養へのニーズに対応したシングルユースの培養槽で、50リットル、500リットル、3,000リットル、5,000リットルの4つの培養サイズで製品ラインナップを揃えています。直方体デザインとユニークな攪拌翼(インペラ)の採用により、細胞へのストレスを抑えた穏やかな攪拌と、酸素要求性の高い細胞の培養にも対応可能な攪拌効率を両立します。
サーモフィッシャーとタカラバイオは、ウイルスベクターのプロセス開発について初期段階から連携し、高性能機器の活用と培養方法の確立について検証してきました。その結果、近年増大するウイルスベクターへの市場ニーズに対応し、治験製品の製造から商用生産まで、幅広いニーズに対応することが可能となりました。
タカラバイオは当製品を活用し、ウイルスベクターのプロセス開発からGMP設備での製造まで、一気通貫で進めることが可能なラージスケールでのウイルスベクター受託製造を開始することにより、遺伝子・細胞治療製剤開発および製造をより広く強力にサポートします。
サーモフィッシャーは、お客さまが製品をより効果的に活用できるよう、専門知識を持った当社エキスパートによるサポートを提供することで、お客さまのゴール達成を支援します。
※プレスリリースに記載している情報は、発表日時点のものです。現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承、ご注意をお願いいたします。
サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッドについて
サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッド(本社:米国マサチューセッツ州ウォルサム)は、科学サービスを提供するグローバルなリーディングカンパニーであり、収益は400億ドルを超えています。私たちのミッションは、私たちの住む世界を『より健康で、より清潔、より安全な場所』にするために、お客さまに製品・サービスを提供することです。私たちはライフサイエンス研究のさらなる加速、分析における複雑な課題の解決、研究室の生産性向上、臨床診断性能と治療の向上、患者さんの人生を大きく左右する医薬品開発・製造に取り組むお客さまを支援します。当社のグローバルチームは、Thermo Scientific、Applied Biosystems、Invitrogen、Fisher Scientific、Unity Lab Services、Patheon、PPDといった業界をリードするブランドを通じて、革新的な技術、購入における利便性、医薬品開発・製造サービスにおいて、他に類を見ない組み合わせを提供します。
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