【名城大学】日本とリトアニアの修好100周年を記念 講演会を開催

杉原千畝の功績などが語られた講演会
杉原千畝の功績などが語られた講演会

日本とリトアニアの修好100周年を記念した講演会が12月7日、ナゴヤドーム前キャンパスで開かれました。ヴィリニュス大学の歴史学の教員らリトアニアの歴史学者2人が講演し、第二次世界大戦下のリトアニアでユダヤ人難民に「命のビザ」を発給した外交官、杉原千畝の功績や今に続く日本とリトアニアの交流に果たしている役割などを紹介しました。

今年は両国が外交関係を樹立して100周年の節目の年に当たることから、各地で記念の行事が開かれています。講演会は、杉原千畝を研究する本学都市情報学部の稲葉千晴教授が責任者を務める「名城大学杉原千畝ボランティア・ガイド育成プログラム」の最終回として企画されました。

初めに、在日リトアニア大使館のユスティナ・クルトリテ参事官が「杉原の行動を理解し、記憶しておくことが将来につながります」とあいさつ。ボランティア・ガイド育成プログラムの受講者や学生ら約40人を前に、ヴィリニュス・ユダヤ史博物館のシナモス・ストレルツォーヴァス館長とヴィリニュス大学歴史学部のサルヴィユス・クレヴィチウス副学部長が登壇しました。

杉原は「日本とリトアニアを結ぶ橋」「今も外交官として働いている」

ストレルツォーヴァス館長は「杉原千畝による難民救出とその後:日本リトアニア協力関係の結実」と題して講演し、杉原が命のビザを発給するに至った当時のリトアニアの状況や杉原がリトアニアでも偉人として扱われていることなどを解説し、「一人の人物が二つの国で偉人として称えられているのは珍しい。そんな杉原は日本とリトアニアを結ぶ橋のような役割を果たしている」と語りました。

続いて、「杉原千畝の善行を後世に伝える戦略と実践」と題した講演でクレヴィチウス副学部長は、リトアニアでは銅像や記念館、市民による顕彰事業などで杉原の功績が脈々と伝えられていることを紹介。「杉原はもういないが、功績はまだ生きていて今も人道的な概念を広め、日本とリトアニアの友好関係を深めており、いまだに外交官として働いている」と強調しました。

講演後には、バウムクーヘンに似たリトアニアのケーキ「シャコティス」を参加者全員で味わいました。さらに、11月9日から毎週水曜日にボランティア・ガイド育成プログラムの講座で杉原千畝の功績などを学んできた受講生24人に認定証が渡されました。山口ひかりさん(経営学部1年)は「講座では加害者側の視点でも歴史を学ぶことができたので、ガイドの時にはそうした視点も生かしたいです」と話していました。

あいさつするユスティナ・クルトリテ参事官
あいさつするユスティナ・クルトリテ参事官
シャコティスを切り分けるクルトリテ参事官ら
シャコティスを切り分けるクルトリテ参事官ら
稲葉千晴教授(右)からボランティア・ガイドの認定証を受け取る山口ひかりさん
稲葉千晴教授(右)からボランティア・ガイドの認定証を受け取る山口ひかりさん