CLEAN-Boost(R)技術搭載「バッテリレス漏水センサ」発売
電池不要、配線工事不要、“水滴レベル”の水漏れを検知可能な無線漏水センサは世界初!
エイブリック株式会社(社長:石合 信正、本社:千葉県千葉市、以下:ABLIC)は、本日より当社のCLEAN-Boost技術(*1)(CLEAN-Boost(R))を搭載した「バッテリレス漏水センサ」のサンプル販売を開始しました。
我々を取り囲む居住スペースやビル、工場を含む建物全般、そして、それらを支えるインフラ設備において、水漏れによるトラブルはこれらの資産に重大な損害をもたらすリスクが潜んでいます。
これらのリスクを防ぐため、従来から大掛かりな電源や配線などの敷設工事を行って漏水センサを設置したり、メンテナンス時に人の目を介して水漏れの異常を発見し対応したりするなど、莫大なコスト、時間、人的リソースがかかり、大きな課題となっていました。
本日発売した“水滴レベル”の水漏れを検知することが可能な「バッテリレス漏水センサ」は、世界で初めて(※)製品化されたもので、電源を一切必要としないため、大掛かりな工事や電池交換の手間もかかりません。既存の建物や設備に、とりわけ、これまではメンテナンスの手の届かなかった様な場所にも簡便に後付けで設置することが可能です。
本センサを設置することにより、初期段階で水漏れを検知することができ、トラブル発生や被害が拡大する前に対応することが可能となるため、コストと時間の面で大幅な省力化を実現することができます。加えて、環境負荷軽減にも大きく貢献します。
「バッテリレス漏水センサ」に搭載されているCLEAN-Boost技術と呼ばれる技術は、非常に微弱なマイクロワットレベルのエネルギーを集めて電荷を蓄え、それを昇圧することで電池を使用することなく電波を発信させることができる技術であり、エナジーハーベストの実用化を後押しするものです。
これまでも国際展示会などでその活用例も含めてご紹介してまいりましたが、多方面より多くのお問い合わせをいただいており、こうした市場の声にお応えし、このたび製品化することが決まりました。
(※) 当社調べ
主な特長
ー バッテリレス、電源レスで電源工事が不要
ー BLE(Bluetooth Low Energy(R))により、通信配線工事が不要
ー バッテリ交換などメンテナンスが不要
ー “水滴レベル”のごく微量の水で検知可能 (150μl/min)
ー 水の滴下位置やセンサリボンの長さ依存がない
ー センサリボンの連結が可能(15m max)
用途
配管などの水漏れ、建築物の雨漏り等を検知させる用途で、図に示した場所にてご使用いただけます。
(例:一般住宅、集合住宅、商業施設、インフラ設備、プラント、工場設備、制御室、サーバールーム、等)
主な仕様
ー 検知水量 :150マイクロ リットル min @25℃ 40%RH
ー 検知時間 :300sec max @25℃ 40%RH
ー 検知温度 :5℃~+85℃ (無線タグの動作温度:-10~60℃)
ー 無線規格 :Bluetooth Low Energy(R) Bluetooth 4.2
ー 周波数範囲 : 2402 MHz ~ 2480 MHz
ー 送信電力 : 0 dBm typ.
ー 送信距離 : 見通し30 m ~ 100 m程度
※※本バッテリレス漏水センサには受信機は同梱されていません。
Bluetooth 4.2対応の受信機をビーコンモードで受信するよう設定をお願い致します。
【寸法】
ー 無線タグ S-CBTGAAAC : 148×8×5 mm (本体:90×8×5 mm)
ー センサリボン 0.5m S-CBSSAAAC-001: 700×13×8 mm
ー センサリボン 2.0m S-CBSSAAAC-002:2200×13×8 mm
ー センサリボン 5.0m S-CBSSAAAC-003:5200×13×8 mm
製品詳細
販売目標
発売から3年後を目途に10億円/年間の販売
【販売元】
株式会社チップワンストップ: https://www.chip1stop.com/maker/ablic
(*1) CLEAN-Boost 技術で主となる蓄電昇圧回路技術は、立命館大学との共同研究によって生まれた技術です。
バッテリレス漏水センサは大成建設株式会社との共同開発により生まれた製品です。
CLEAN-Boost(R)及びロゴマークは、エイブリック株式会社の登録商標です。(商標登録第 5997416 号、商標登録第 5997417 号)