超本格高校生インターンプログラム『飛び級社会人』、 10月23日にオープニングセレモニーを開催

高2・高3の学生たちが45の企業・団体へ

自由学園(東京都東久留米市)は、学校での社会づくりの経験を、実社会で実践するというコンセプトの超本格高校生インターンプログラム『飛び級社会人』を開始するにあたり、10月23日(水)に本校でオープニングセレモニーを開催いたします。
『飛び級社会人』は、秋季の約4か月間、週1日(例外有り)、多種多様な企業・団体の方々のもとで学びを深める、必修プログラムです。昨年度のトライアル運用を経て、いよいよ今年度は高等部2年・3年生(計166人)の学び場として、45の企業・団体の協力を得て行います。

自由学園は創立以来、「よりよい社会をつくる人を育む」ことを目指し、教室や机の上での学びにとどまらず、社会のすべてを生きた学びの場にしようと、独自の学びを実践してきました。学校をひとつの社会とし、その社会づくりを通じて得てきたキャンパスでの学びを、『飛び級社会人』を通じて実社会にフィールドを広げることで、更に深めていきます。プログラム中に得る様々な体験と出会いが、生徒の選択肢を広げ、自身の将来を考えるきっかけになります。
さらに、単なる社会体験やキャリア教育にとどまらず、インターン先の企業・団体とリアルな社会課題の解決に取り組み、「よりよい社会をつくる」ことの実践を行っていく、まさに『共生学※』の集大成と言えます。


※共生学…自由学園独自の設置科目で、中学1年生~高校3年生までの必修科目。
高校1年生までに実社会の問題への関心を育み、その学びを実社会で実践すべく、高校2年・3年生で『飛び級社会人』に参加する。
詳細:創立100周年サイト-「共生共学」についてhttps://www.jiyu.ac.jp/100th/education.html


◼︎出発式

プロジェクト開始前に、受け入れ先の皆様と生徒が直接交流する場を設けるため、本校でのオープニングセレモニーを開催いたします。取材等の対応も可能ですので、よろしければぜひお越しください。
日時:10月23日(水)14時~15時
場所:自由学園記念講堂

◼︎今年度参加予定企業一覧(45企業・団体)

・秋田緑花農園
・一般社団法人AOH
・一般社団法人CO-SAKU谷 シモキタFABコーサク室
・一般社団法人まちにわ ひばりが丘
・一般社団法人流山家守舎
・一般社団法人フラットデザイン/シェアキッチンMIDOLINO_(ミドリノ)
・UNESTUDIO
・NPO共働学舎 立屋学舎/真木学舎
・学校法人自由学園 JIYUアフタースクール
・株式会社LU.TWIYO
・株式会社太田出版
・株式会社講談社
・株式会社SATOCOMPANY
・株式会社自由学園サービス 自由学園明日館
・株式会社TO・BI・RA(だがしや かなん)
・株式会社ナチュラルスタンス/おとなりさん。小金井公園
・株式会社婦人之友社
・株式会社行雲
・カミーノ株式会社/Ome Farm
・カンロ株式会社
・KDDI株式会社
・小杉湯/小杉湯原宿
・しおん学園(忘れな草)
・シビック・イノベーション拠点スナバ
・渋谷のラジオ
・下里しおん保育園
・自由学園しののめ茶寮
・STEAM studio
・センスオブファン株式会社
・太陽工業株式会社
・たべごと屋のらぼう
・てらすワークショップ
・特定非営利活動法人C・C・C富良野自然塾
・ノウマチ
・harumaki design
・BS12「BOOKSTAND.TV」
・非営利型株式会社Polaris
・ピッキオ
・フクシマ商店
・ホテル金甚
・本屋B&B
・みらいくほいくえん/保谷園/南大泉園/第二南大泉園/西大泉園 ほか
・有限会社きたもっく
・有限会社ブラウンズフィールド
・有限会社フラノ・クリエイティブ・シンジケート

◼︎昨年度参加企業の声

◆KDDI株式会社
パーソナル事業本部 サービス・商品本部
サービス戦略部 TELASA企画グループ
コアスタッフ 黄田 脩民 様
我々は多くのサービスをご提供しておりますが、これからはもっと若い世代にも使っていただきたいため、高校生のリアルな率直な声や日常行動を理解・吸収し、自社サービスの改善および新規企画に役立てたいと思いまして、高校生インターンを受け入れました。最初は不安そうな顔つきだった高校生でしたが、半年間後には正々堂々と大衆の前でプレゼンテーションをしている姿、頼もしく感じました。我々も彼らを通して、原点回帰の気づき・想いが駆け巡り、有意義な時間を過ごさせていただきました。今年度も引き続き高校生と共に我々もサービスも成長させていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


◆有限会社きたもっく
フィールド事業部長 兼 地域資源活用事業部長
土屋 慶一郎 様
きたもっくが飛び級社会人に賛同した直接的な理由は、担当先生の熱量でした。こども達にワクワクしながらチャレンジできる機会を創りたい、という想いに共感したのです。きたもっくも社員がワクワクしながらチャレンジできる会社でありたいという想いがあり、双方の刺激になればと期待し参加しました。初年度ということもあり、生徒の皆さんと一緒に迷いながらの歩みでしたが、その歩みは生々しく、少なくとも私たちにとって、とても貴重な機会となりました。一緒にプロジェクトを遂行してくれた生徒は誰もが個性際立っており、想像以上の結果を出してくれました。私たちは未来に必要不可欠なチカラは、Creativity、Cooperation、Cultivateの3つだと考えています。この3つの要素をしっかり育んでいる自由学園の教育を今回、生徒との関係を通じて体感でき、これからも一緒に未来に繋がることをしていければと思っています。

◼︎昨年参加生徒の声

◆K.Mさん(当時高校2年生)
CLOUDY:ガーナのCloudy Schoolとの交流
プレゼンテーションを重ね、だんだん自信を持って資料を用意することができるようになりました。普段、私たちの当たり前を中心に物事を考えてしまいがちですが、ガーナの文化や生活を知ったことで、違う視点に立って物事を考えることができました。これからも様々な視点から物事を考えることを大切にしていきたいです。


◆H.Jさん(当時高校2年生)
小杉湯:銭湯日常業務、コラボ企画作り
日々の業務を経験し、見えないところでの様々な働きがあるからこそ、僕たちが楽しく過ごせていることに気が付きました。小杉湯のコラボの多さに驚き、街を回る中で他の店舗からの信頼や、地域との強い繋がりを感じることができました。学校という閉鎖された空間を文字通り飛び出してみて、年齢や性別関係なく色々な人と関わっていく経験を積むことで、自分のなりたい姿に近づけるのではないかと思いました。


◆C.Kさん(当時高校2年生)
カンロ株式会社:店舗実習、商品企画開発への参加
学校行事と違い、ただイベントを作り上げるだけでなく、お客様に楽しんでいただけるように、実行可能な範囲で案を出していくことが新たな経験でした。店舗実習では普段の言葉遣いが出てしまい、日頃から言動に気を配る大切さを学びました。インターンを経て、物事の捉え方が変わったように思います。高校卒業後のことは不透明でしたが、第一志望の大学が決まり、少しずつ将来のことが考えられるようになりました。

※昨年度のプログラム紹介動画をこちらからご覧いただけます。

■担当教員の声

本校が当プログラムを導入した目的は大きく分けて3つありました。
1.実社会で問題解決に取り組む経験を通じて一人ひとりの思い描く「社会」の解像度を高めてほしい
2.多様な、そして素敵な大人に多く出会い、これからの生き方を問い直してほしい
3.学校と異なるコミュニティに身を置くことで、新しい自分を発見してほしい
つまり就職や進学に向けた既存のインターンではなく、生徒たちのマインドセットを変える機会として、当プログラムを位置付けています。今回お受け入れをご快諾いただいた企業・団体は、その取り組みや理念はもちろんのこと、ご担当者様のお人柄も、本当に素敵なところばかりです。
生徒たちにはこの機会を一生の財産にできるよう、おおいにチャレンジしてほしいと願っています。

■学校概要

学校法人自由学園
1921年、日本初の女性新聞記者であった羽仁もと子と夫の羽仁吉一が東京・池袋に創立。校舎はフランク・ロイド・ライトと遠藤新が設計。1934年に南沢(東京・東久留米)に移転し、3万坪のキャンパスで未就園児から大学部まで、自律型探求力と共生・共創力を育む一貫教育を行う。2021年に創立100周年を迎えた。これまで中等科・高等科は男女別学であったが、2024年4月から男女共学化をスタートし、次の100年に向けて学園全体をアップデートしている。関連図書に『本物をまなぶ学校 自由学園』(婦人之友社)、『自由学園一〇〇年史』(自由学園出版局)など。デジタルアーカイブ「自由学園100年+」も公開している。
自由学園 https://www.jiyu.ac.jp/
自由学園 中等部高等部 https://jiyu.school/

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