目指すは「かかりつけ保育園」 こども誰でも通園制度の課題と未来

株式会社コドモン(本社:東京都港区、代表取締役:小池義則)は、先日実施した「こども誰でも通園制度」についてのアンケート調査に続き、8月28日(月)に現場保育園に対してインタビューを行いましたので公開いたします。

こども誰でも通園制度とは

「こども誰でも通園制度(仮称)」は保育所の利用要件を緩和する新制度です。「次元の異なる少子化対策」の目玉の1つで「こども未来戦略方針」※に盛り込まれました。この制度は親の就労時間を問わず、誰でも保育所を利用できるようにするもので、子育て世帯の育児負担を軽減する狙いがあります。今までは仕事や病気など「保育の必要性」が認められなければ入園できず、支援を得られない親が孤立したり、虐待につながったりするリスクが指摘※されています。

※こども未来戦略方針 https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kodomo_mirai/pdf/kakugikettei_20230613.pdf
※「無園児家庭の孤独感と定期保育ニーズに関する全国調査」結果発表。働く親のための保育園から、全ての子どものための保育園へ!
特定非営利活動法人 フローレンス https://florence.or.jp/news/2022/06/post52393/

こども誰でも通園制度に関するアンケート調査結果はこちら

「こども誰でも通園制度」についてインタビュー

青森県八戸市
社会福祉法人 育生会 こばとこども園 (https://kobato-kodomoen.com/)
園長 飯田由紀さま

東京都福生市
株式会社つばさ ありんこ保育園 (https://arinkokai.com/)
副園長 鈴木瑞穂さま

■少子化や多機能化は思った以上にここ数年で進んでいる

━━ まずはありんこ保育園さんから自己紹介をお願いします。

鈴木様(以下、鈴):ありんこ保育園の副園長鈴木と申します。東京都福生市にありまして、都心からは電車で1時間ぐらい、 埼玉や山梨に近いところにあります。定員が41名、各クラス7名ずつで、0歳児クラスだけ6名の、この地域でもあまりないかなり小規模な保育園です。特色は子どもの人数が少ないので、一人ひとりに目の届きやすい保育が可能というのがうちの強みです。規模の小ささを活かして、機動力のある保育をしてまして、幼児クラスが縦割りクラスで全部で21名なんですが、お弁当を持って近くの山とか川とか森の中に出かけて、1日過ごすという「森の教室」をやっています。バスや電車などの公共交通機関を利用して、園から大体30分程度のところで四季を感じながら、1日中過ごす保育を月に3回程度行っています。自然豊かな環境が割と近くにあるので、それを大切にする保育をしております。
福生市の園児募集状況について、待機児童はかなり前から解消できている地域で、子育て支援が充実していることをうりにしています。ここ最近はコロナで預け控えも起こったり、人口自体かなり少なくなってきてまして、どこの地域でも同じような状況が増えてきていると思うんですけど、業界的に非常にダイレクトに少子化の影響を受けています。4月の時点で、特に0歳児クラスは、市内全域で、6割から7割ぐらいしか埋まってない状況です。1歳児さんも1割、2割ぐらい空きがある感じで、危機感を感じる状況になっております。こども誰でも通園制度については、今は特に具体的な動きはありません。

━━0歳児は6割ぐらいしか埋まっていないというお話がありましたが、もう少し詳しく教えていただけますか。

鈴:新型コロナの流行初期には預け控えの影響もあったと考えています。あとはやはり、出生率の低下で子どもの数が減っていますね。調べたのですが、市内の0歳児のお子さんの数がコロナ前だと360人ぐらいいたんですけど、今は300人ぐらいで2割ぐらい減っています。保育園はこの影響を直に受けて、実際うちも定員は割と埋まっていたんですけど、本当にここ1〜2年ぐらいは0歳児が全然埋まらなくて、年度の途中で入ってくるような状況でした。

━━どうもありがとうございます。では、こばとこども園さんも自己紹介をお願いします。

飯田様(以下、飯):はい、よろしくお願いします。当園は青森県八戸市にあります。みなさんさぞかし田舎だろうと思われるかもしれないのですが(笑)、実は周りが商業地域と工業地域で住宅があまりないところです。青森県八戸市は中核市で青森県の主要三市です。最近まで24万人いたはずなんですけれども、22万弱に激減しており、本当に少子化を実感しております。当園は社会福祉法人で、1法人1施設で規模としてはこじんまりとしており、1号認定が15名、2号・3号認定が70名で合計85名の利用定員のうち8月1日現在で84名の利用園児がいます。運営で特色のある点としては子どもの主体性を重んじて見守る保育形態で、一人ひとりを見ることを軸にしていて、3歳以上児は発達段階を見ながら異年齢児保育をしてます。また園庭をもっと活用できるように、令和元年の秋頃から園庭改造を始めまして、園庭の次は保育室の中も環境を変えていこうかと計画してます。平成26年頃からICT化を始めて、コドモンは令和3年から使用しています。職員の負担軽減にとても役立っていると思っております。あとは多機能化の部分でいいますと子育て支援の事業として一時預かり事業と、学童保育を10数年ぐらい前から、未就園児用の子育てサロンを5、6年ぐらい前から始めています。私自身は以前は全く別の仕事をしていましたが、色々勉強していく中で平成29年から園長となり、なんとかここまでやってきました。

━━学童もやってらっしゃるんですね。どうもありがとうございます。

■理想形?こども誰でも通園制度は社会的なセーフティーネットになれるか

━━こども誰でも通園制度の実施は、今まで支援の手が届かなかった家庭や児童にとって意義があると思いますか。またどのような部分で意義があるとおもわれますか。

飯:実際まだ制度自体が決まってない部分も多くて、他の園長先生にもご意見を聞いてみたりしたんです。そうしましたら、一時預かりでよいのではないかとか、必要なのか、など否定的な意見も中にはあって、それにはおどろきました。私は、全然肯定的に考えていたので、私の理解不足なのかと不安になりました。
未就園児にも健やかな育ちや保育が必要だと思っているので、定期的に提供できるということと、社会的なセーフティーネットになる、そこが重要だと思っています。子どもの育ちと、家庭の孤立を防ぐという意味では、伴走して支援できることの意義は大きいなと思いました。実はここ1、2年で目に見えて少子化が進んで、この間まで100%の充足率だったのが90パーセント前半になってしまったんです。ですから、地域で必要ということであれば「誰でも通園制度」を実施してもいい。なぜなら、すでに一時預かりも子育てサロンも実施しているし、改めて何かを準備する必要はうちの園ではなさそうだと思っているからです。現場の先生よりも、事務の負担が増えてしまうのかなという不安はありますけども、肯定的に捉えています。

鈴:実際の制度設計と現場との温度差を非常に感じてまして、うちの園では現状は一時保育自体も難しい状況です。依頼自体が年間数件ではあるんですけど、他のお子さんがお休みじゃないと空きもないので、一時保育という制度自体がなかなか厳しいんじゃないかなっていうのがまずあって。保護者の方のニーズはあるので、やることに対する意義はもちろんあるとは思ってるんです。ただ施設があって、人を配置して、お金をかけてやらないと難しいと思っています。途中入園された方で、 本当に子育てが大変で入園させましたっていうお母さんもいて、実際、私も3歳の息子がいて、まさしく子育て世代で大変さというのは身をもって体感してるところです。うちは、コロナ禍で子育てが始まって、自宅で子と2人で、公園とか児童館にも気軽に行けず、もんもんと過ごしてきたので、受け皿は必要だなと感じています。

━━ありがとうございます。日本全国いろんな地域があると思いますが、「こども誰でも通園制度」は都心部と地方で受け止め方も違う制度だと思いながら、我々も勉強しながらいろんな方にお話を聞いているところであります。実際来年からみなさまの園でこども誰でも通園制度を実施しますとなった時に、 実際の課題はどんなことでしょうか。また、公的な支援や制度の改革が必要だと思うところがあれば、そちらについても教えてください。

鈴:こども誰でも通園制度自体は理想形だとは思います。行き着く先はここなんじゃないかなと思ってます。ただ、住んでる地域によってもかなり状況が違うので、なかなか難しいところはもちろんあるとは思うんですけど。 保育園に通う子ども自体が減っている中で、保育園に求められる機能として、児童館などが担っている未就園のお子さんを受け入れる場が必要で、多機能化していくと思うんです。実際飯田さんの園では学童や子育てサロンをやられていたりとか、保育園自体が地域の子育て拠点に今後なっていかないといけないなというのを感じてまして、その流れの中で、保育園に通っていないお子さんも通っているお子さんも一緒に交われる場所、そして保護者の方も一緒に参加して子育ての拠点になっていくというところで、非常に魅力的な制度なんじゃないかなと思います。いかに使いやすい制度にするかや、具体的な支援がかなり重要なので、それが前提でないと、もちろん実現はできないとは思います。

━━ありがとうございます。実際やるとしたら、具体的に課題がありそうな点は今見えていますか。全然やってみないとわからない感じですか。

鈴:やはりきちんと場所と、人と、 お金がないとできないと思います。今の通常保育と並行しながらやっていかなきゃいけないんですが、例えば通常保育に空きがあっても、そのクラスに単純に入れるというのは難しいんです。なので、「こども誰でも登園制度」用の場所と人とお金というリソースがあれば可能です。今、地域の方に週1回だけ未就園児の保護者とお子さんが一緒に参加できるようなイベントをやっていて、今年度からすごく参加者が増えています。ここ最近はコロナ禍で公表はしてなかったんですが、市のホームページに載せてもらったりしていると反響があって、そういう場がやっぱり必要なんだなっていうのは肌で感じてます。

━━今回のこども誰でも通園制度は、定期的に預かる制度だと思うんですけど、今まであった一時預かりの保育とはまたちょっと違ったり、先ほどお話しにでた週1地域の人たちで集まって保育をする機会など、いろんな選択肢があったほうがいいのかなと思って聞いていました。リソースの問題などはあると思うんですけど、選択肢が増えたほうがよいのでしょうか

鈴:多様な選択肢があったほうがよいと考えています。それぞれニーズも違いますし、地域の子育て拠点として提供できるというのが理想かなと感じています。

━━ありがとうございます。飯田様はいかがでしょうか。

飯:課題に感じる点として3点あります。一人ひとりの子どもの特性に合った保育や家庭の支援ができるかという点と、人手不足という点、最後に一人ひとりの特性にあった質の高い保育の実現を課題に感じています。
まず1点目について、制度を利用するお子さんの登園頻度や時間がバラバラだと、お子さんがなかなか慣れないなどの問題があると思います。こども家庭庁がどのように決めるのかわからないですけれども、現場の感覚でいうと週3ぐらいはきてもらいたいのですが、現状は週1〜週2日で想定しているようで、週2だと園の行事にも参加しづらくなってしまうことが予想されます。3歳、4歳、5歳さんだと、毎日通っている子と全く同じに参加は難しいし、そもそも以上児(※)はあまり想定されてないのかもしれないですね。
2点目は、人手不足についてです。お子さんが慣れるまで、職員が1人付きっきりになると思うので、 うちで実施するとしたら、一時預かりのパターンでやると思うんですよ。その時に、在園児プラス一時預かりの人数に見合った職員数の配置をするわけですけれども、 その職員が、慣れるまでは1人取られてしまうことへの心配と、人件費がどうなるのかという点に関しては心配なところがあります。
3点目は、質の高い保育の実現に関して。未就園児は保育未経験だと思いますが、子どもたち同士の集団の中で成長し学ぶことがあるので、だいぶいいことだと思っています。懸念点は、記録はどうするのか、児童票は通常保育の園児と一緒でいいのかなど、現場の運用での悩みもあるので、意見を聞きながらきっちり決めてもらったほうが運営しやすいと考えています。
このインタビューに向けていろんなことを考えたら、あれはどうなんだろう、これはどうなの、ということが結構出てきて、 制度の概要が現時点では全くわからない。特に八戸市はモデル事業を実施しておらず、市自体も詳しくない状況です。働いてなくても今は認定こども園などもあって入園できますし、地域柄ほぼ共働きが多いので、「こども誰でも通園制度」のニーズもわかっていません。うちの園は空き定員の枠でしかできないのであれば、現状では実施が難しく、対象外の可能性もあると思います。保育所由来の認定こども園で保育部門の園児が多いので、年齢が上がるに連れ入園者が増えていくわけです。その時に、「こども誰でも通園制度」を使ってる園児がいるために、 通常保育のお子さんが入園できない状況もあるのかなど、見極めも難しいですね。そして事務負担が増えるのも怖いです。

※保育園では3歳児から5歳児を「以上児」と呼びます。対して3歳未満の子どもを「未満児」と呼ぶことがあります。

━━ありがとうございます。もう一つの観点として、未就園児の子育て家庭が「孤育て」になりやすいといった背景があり、そこのセーフティーネットとしても重要な制度になると思うのですがその点はいかがでしょうか。

飯:セーフティーネットを考えた時に、そういった子育て家庭とどのように繋がるのだろうかってすごく思うんですよね。保護者からコンタクトを取ってもらわないと結局は繋がれないわけですよ。こちらから家に行くわけでもないので。それを考えたら、子どもが生まれた時に、「かかりつけ園」みたいな感じで、一人ひとりの子に対して必ず担当園がある制度っていうのがいいのかなと思うんですよね。私たちもプロですので、どんな子に対しても質の高い保育をするという気持ちはありますから、繋がりさえすればなんとかなるとも思います。

━━確かにおっしゃる通りで、向こうがコンタクトしてきてくれないと、結局は繋がれないっていうところは、本当にこのモデルの課題点だと感じますね。

■現場に即した制度設計が成功の鍵、根本的な制度の問題と向き合う必要性も

━━最後に、制度の実施でこういう状況が望ましいとか、こんなことが実現できたら成功と言えるんじゃないかなど、現時点でイメージをお持ちであれば教えていただきたいと思います。

飯:はい。先ほども少しお話しましたけど、やっぱり、究極的には子どもにとっての「かかりつけ園」みたいになって、1人の子を見守る目を増やすための1つの選択肢になるといいなというのが大きいですね。0歳1歳2歳の小さい子でも、集団の中で関わりを持つのはとても大事だと思うので、そういうところに寄与できる制度であればいいなと思います。また子育て家庭を孤立化させない、 保護者への伴走型の支援制度の1つとなればいいなと思っていますので、園にとっては多少利益が少なくてもやろうと思ってるんですね。地域のため子どものためですけれども、運営にあまり負担になるとそれもやっぱり困るので、お金の面でも人の面でも手厚く負担にならない制度設計をしてもらえたらいいなと思います。

━━ほんとうに、そこは国と自治体の仕事ですね。常に現場に負荷がかかるので、我々もすごく危惧しているところではあります。制度設計についての意見が出ましたが、1番の希望はなにか、具体的な希望はありますか。

飯:園にもよると思いますが、私は制度設計に対して鈴木先生もおっしゃっていたいろんなメニューがあればよいと考えています。最初は「こども誰でも通園制度」と「一時預かり」の違いをはっきりしてもらいたいなと思っていたんですが、いろんなメニューの中から選択できるようにするっていうのもいいなと聞いていて思いましたね。いろんなメニューがあってそれぞれ条件とか内容の違いをはっきりしてもらって、私たち保育現場がわかりやすいようにしてもらいたいですね。

鈴:保育園だけじゃなくて、行政も含めいろんな機関がしっかり横で繋がるとさらにいいなと常々思っていて、例えばプライバシーの観点など課題はあって、なかなか難しいと思うのですが、地域で垣根なくみんなで子育てしてる状態が理想です。そういうのが本当に実現できたらいいのですが、やっぱりそれには制度設計をしっかりすることが必要で、経営する側からするとお金がなきゃできないというのは常々思っているんですね。保育業界は非常に閉鎖的で、古い考え方が残っているというのをすごく感じていますが、変えるためにできるところはやっています。また保育士さんは奉仕の精神があって、それにはいいところと悪いところがあると思ってます。例えば絶対時間内でやるよう残業しないでくださいとか、残ってしまったら残業代出すから申請してくださいと伝えているんですけど、サービス残業が当たり前になってしまっていてそこの意識から変えないといけないんだなっていうのはいつも気をつけています。
今の時代自分の園の子どもたちによい保育を提供することは当たり前で、その次に見据えなきゃいけないのは地域の保育園として、子どもたちのために何をしたらいいかっていうのをみんなで考えて、実現していかなきゃいけないところにきていると思います。

━━ありがとうございます。コドモンはミッションに「子どもを取り巻く環境をテクノロジーの力でよりよいものに」という言葉を掲げていまして、子どもの1番近くにいる保育士さんたちの役に立ちたいという思いからやっています。制度や待遇に改善の余地があるのになかなか進まないのは、さきほど出た奉仕の精神に溢れてるというのも一因なんだと思います。でも、それは違うともういい加減気がつかなければいけないステージにきていて、プロフェッショナルとして真っ当な対価を得るために給料も上げていかなくちゃいけないし世論も変える必要があると思っています。制度設計がちゃんとしていないと、こども誰でも通園制度という理想的な制度も骨抜きになってしまうので、みんなで目を光らせてやっていきたいですね。 結局いつも現場の先生たちが頑張ればOKみたいなのは本当にナンセンスだと思っていて、その結果がしっかり保育士不足につながっているじゃないですか。このこども誰でも通園制度を整える上でも根本的な制度の問題と向き合って、よりよい制度にしていただきたいと考えています。

■一人ひとりの子どもに「かかりつけ園」を

━━最後の質問です。多機能化や地域の子育て拠点など、幅広い内容が保育園に対して求められていると思うんですけれども「かかりつけ園」っていう言葉はイメージも湧きやすくてすごくいいなと思いました。周産期医療や、新生児訪問などとも連携すると効果がありそうなど、今後の保育園の多機能化や地域の子育て拠点としての今後の理想像みたいなものが追加であれば、教えてください。

飯:はい。特に待機児童問題が解消している地域は、多機能化していかないといけないという感じがかなりあります。子どもがどんどん減っていっているのは事実で、先程から事業として成り立たせるために「多機能化」というワードが出てますが、多機能化するにもやはり職員が必要です。子どものために質の高い保育をするとなると職員は配置基準よりも多く必要になるのは必須だけれど、職員を増やすと人件費は配置基準に基づいた公定価格だから1人分の給料は減ってしまう。それをまず改善してほしいと思います。この園が地域にあるからいいよね、必要だよねって思ってもらえるような保育の内容を提供できて、地域に必要とされる園になれるようわたしたちも力を入れたいと思っていますので。

鈴:飯田さんがおっしゃられてることがまさしくなんですけど、保育園は地域になくてはならない場所にならなきゃいけなくて、多機能化や子育て拠点として地域に深く根差して、子どもが生まれたらあそこに行こうという存在になって生き残っていかないといけない。うちは実際に8月から児童発達支援を始めました。 近年発達障害のお子さんが多くて、子どもたちが困ってるのはもちろんなんですけど、保育園側もなかなか厳しいという背景があります。本当に人手不足で、加配の申請をしても通らなくて、でも職員をつけざるを得ないっていうお子さんも多いです。保育園という大きい集団と児童発達支援という小集団を行き来しながら、小学校に上がった時にスムーズに繋げられるような取り組みがしたいとずっと思っていました。0歳から18歳ぐらいまで、1つのところでしっかり見てあげられるということが保護者の方にとっても安心できるというのを本当に感じてまして。実際、うちの保育園を利用している保護者の方から放課後等デイサービスもやって欲しいという要望も多いです※。地域として受け皿が全然ないっていうのもありますし、 学童に行くと多人数の中でトラブルになってしまうことも多くて、安心して預けられる場所が欲しいから、絶対やってくださいよって。目指すところは安心して保護者が相談できる場所、預けられる場所、そういった場所に保育園が今後なっていくのが理想だと思っています。
(※児童発達支援は未就学児までの利用となるため、小学生以降は制度上利用できない)

━━本日はこども誰でも通園制度のみならず、多機能化の一歩を踏み出していらっしゃる貴重なエピソードなどもうかがえて、身の引き締まる思いがしました。みなさま本日はどうもありがとうございました。


【株式会社コドモン 会社概要】

◆所在地:東京都港区三田3丁目13−16 三田43MTビル 3F
◆資本金:68,250,000円
◆代表者:代表取締役 小池義則
◆WEB:https://www.codmon.co.jp/
◆事業内容:子どもを取り巻く環境をより良くするための事業を手掛け、働く人にとっても働きやすい組織づくりを体現。子育てに優しい社会に変わるよう多角的に環境整備を行い、社会に貢献する。
◎こども施設職員の労働環境を整え、保育・教育の質向上を支える子育てインフラとしての保育・教育施設向けICTサービス「コドモン」の開発・提供。2021年度のサービス継続率は99.8%。2023年8月末時点で、全国約15,000施設、職員約31万人が利用。全国約410の自治体で導入および実証実験の導入が決定。導入施設数・自治体導入施設数・契約自治体数でシェア1位※
◎保活中の保護者や求職者と保育・教育施設をつなげる採用・園児募集支援サービス「ホイシル(https://www.hoicil.com/)」の提供。こども施設が簡単に施設の魅力を発信でき、保育学生や再就職希望者が採用情報にアクセスしやすいような情報提供を行う。
その他、保育園向け写真ネット販売「コドモンプリント(https://www.codmon.com/print/)」こども施設を対象とした専門のECサイト「コドモンストア(https://store.codmon.com/)」、現場で働く保育者の資質や専門性向上を目的としたオンライン研修サービス「コドモンカレッジ(https://college.codmon.com/)」、こども施設職員への福利厚生サービス「せんせいプライム」などを展開。※(2023年1月株式会社東京商工リサーチ調べ)

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株式会社コドモン
広報
press@codmon.co.jp
070-5594-4554
TEL: 03-6459-4318
FAX: 050-3737-7471


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