犬がくれたもの。震災で気づかされたこと。

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うちには17歳の頃からずっと飼っているゴールデンレトリバーがいました。
名前はグリスといいます。体重が50㎏もあるような大きな大きな男の子です。

体重がどんどん増えて50㎏になったときは心配になり病院に行きましたが獣医師さんからは「骨格が大きいのでこれが普通です」と言われました。

ゴールデンレトリバーのグリスとの出会い

母がある日突然貰ってきた子で、近所のおばあちゃんが飼えなくなってしまったのを譲り受けてきたのです。グリスはうちに来たとき生後8か月。その日から毎日朝と夜40分ずつ犬の散歩を僕がすることになりました。雨の日も風の日も雪の日も毎日です。

友達と遊びにいくときは必ず一度帰って犬の散歩をしてから出かけるのが半ば義務でした。
バイトや部活などで帰りが遅くなるときは「グリスごめん」と心の中で何度もつぶやきました。正直に言えば若かった僕にとっては煩わしくも思えたこともあります。
いなければ自由なのになぁ…。好きなときに好きなことができるのになぁ…。
家にずっといるグリスの方が寂しくて不自由なのに身勝手ですね。

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