近畿大学デザイン・クリエイティブ研究所が「プロト・フェス」を初開催 過去に評価されなかったアイデアを新たな視点で再評価
近畿大学デザイン・クリエイティブ研究所(大阪府東大阪市)は、令和5年(2023年)10月20日(金)・21日(土)の2日間、近畿大学東大阪キャンパスにて「プロト・フェス」を初開催します。本イベントは、多様な人々が他では評価を得られなかったアイデアのプロトタイプ(アイデアをかたちにしたもの)を持ち寄って再評価し合い、アイデアを再生・成長させることを目的としています。
【本件のポイント】
●学生や企業がアイデアのプロトタイプを持ち寄り、展示やアワード表彰を行うことでチャレンジマインドを醸成
●大学と企業が横断的に連携するオープン・イノベーション・プラットフォームを大学が提供
●過去に評価されなかった企画が再評価される場を創出し、多様な人々とのネットワーキングを通じてイノベーションを促進する
【本件の内容】
「プロト・フェス」は、通常のコンテストや展示会とは異なり、社会に向けて広くアイデアを披露・公開し多様なバックグラウンドを持つ人々から評価されることで、広い視点の情報を得てアイデアを再生・成長させることを目的としたオープン・イノベーション・プラットフォームです。初開催となる今回は、学生グループ約20団体と、企業・団体グループ約20団体が出展予定です。
本イベントを通じて、社会に存在する潜在的なニーズやさまざまな問題点・課題を発見し、解決に結びつくアイデアをかたちにする(プロトタイプ化する)行動を促します。展示やアワード表彰によって、発案者や制作者のチャレンジマインドを醸成するとともに、広く周りからの評価を得て多様な人々と交流することで、予想外のイノベーションが起きることを期待しています。
近畿大学の学生グループは、ゼミや研究室で出たアイデアや、過去に卒業研究などで卒業生が制作したものをプロトタイプ化して出展します。企業・団体グループは、今後3カ月以内に発売の予定がなく、かつ知的財産権に関する課題などをクリアしていることを前提条件としたうえで、過去に社内の企画会議やコンテストの場ではあまり評価されなかったものなどを出展します。
ふとしたアイデアを試作品として形にするだけでは周囲から評価を得にくいものの、その行動自体はこれからの予測不能な現代社会を生き抜くうえで大事なマインドであると考えます。そのマインドを醸成することを目的に、出展者(学生、企業)と来場者(学生、教職員、一般)が自身の立場や所属、役割に関係なくさまざまな垣根を超えて一同に集まり、「あ、もしかしたらこれ、良いかも」を見つける双方向コミュニケーションの場とします。
【実施概要】
日時 :令和5年(2023年)
10月20日(金)12:30~17:30(12:00受付開始)
10月21日(土)11:30~15:00(11:00受付開始)
場所 :近畿大学東大阪キャンパス 2号館 実学ホール
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、
近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
対象 :学生、教職員、一般の方(参加無料、事前申込不要)
出展者 :近畿大学の学生グループ(約20団体)、
企業グループ(約20団体)(予定)
参加企業:錦城護謨株式会社、西日本電信電話株式会社(NTT西日本)、
パナソニック株式会社、日本山村硝子株式会社、
大阪ヒートクール株式会社、ヤフー株式会社、株式会社美販、
株式会社明光孝橋美術、株式会社松下工作所 他(予定)
お問合せ:近畿大学デザイン・クリエイティブ研究所 小宅、六車
TEL(06)4307-3873 E-mail:designlab@lac.kindai.ac.jp
(対応時間:月~金 平日9時~17時)
【プログラム】
<10月20日>
12:30~13:00 開会セレモニー
13:00~17:30 出展者ピッチおよび会場展示、来場者によるアワード投票
17:30 閉会
<10月21日>
11:30~12:00 開会セレモニー
12:00~14:30 会場展示、来場者によるアワード投票
14:30~15:00 アワード表彰式
15:00 閉会
【アワード表彰】
(1)フルスイングアワード(思い切って振り切っている)
(2)ムーンショットアワード(月に届くぐらい遠くを見据えている)
(3)ファインド・イシューアワード(見過ごされている世の中の問題を発見)
(4)スモール・スマイルアワード(あれば世の中楽しくなる。思わずクスッと笑ってしまう)
(5)ネバー・ビーアワード(絶対に世の中に存在しない)
(6)チェンジ・ザワールドアワード(世の中を大きく変えそう)
(7)ポイント・オブ・ビューアワード(問題解決の捉え方がいいね。こんな手があったのか)
(8)タフワーク・アワード(良い意味でたくさん汗をかいた、データの集め方、調査の念入り度、プロトタイプの工夫やつくりこみ)
※ 受賞者には、近畿大学文芸学部文化デザイン学科教授 柳橋肇と、同芸術学科造形芸術専攻准教授 佐藤好彦が監修した特別トロフィーを授与します。
【主催者コメント】
アイデアは、プロトタイプとしてかたちにすることによって、実現に向かって動きはじめます。そして、プロトタイプは社会に広く公開することによって、開発者も予想しなかった可能性が見出されたりします。
たった1回、2回のコンテストや、社内や学内の審査で良い評価を得ることができなかったからといって、それで諦める必要はありません。誰も見たことがない革新的なアイデアであるほど、評価は厳しい場合が多いのです。そしてそのようなアイデアは、それまでの評価者とは異なる背景を持つ人々がみれば良い評価を得られることもあります。「プロト・フェス」は、過去に残念な評価を受けたアイデアのプロトタイプを持ち寄る、あるいは、世の中で見過ごされている問題を発見し解決のためのアイデアをプロタイプにして持ち寄る場です。そして多様な出展者、参加者がプロトタイプを介して対話し、アイデアを成長させる場です。
日本の各地でイノベーションの必要性が叫ばれています。近畿大学デザイン・クリエイティブ研究所は、「プロト・フェス」を通じて、誰もが持つ創造力を発揮し、大学、企業、地域がプロタイプを通じて連携することで、イノベーションを生み出す仕組みを提供します。
【関連リンク】
経営学部 商学科 教授 廣田章光(ヒロタアキミツ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/79-hirota-akimitsu.html
文芸学部 文化デザイン学科 教授 柳橋肇(ヤナギバシハジメ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1445-yanagibashi-hajime.html
文芸学部 芸術学科(造形芸術専攻) 准教授 佐藤好彦(サトウヨシヒコ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2776-satoh-yoshihiko.html
近畿大学デザイン・クリエイティブ研究所
https://www.kindai.ac.jp/rd/research-center/design-creative/