賃貸防音対策には、限界があります。
賃貸物件は、ひとつの建物の中に「複数」の部屋があることから、どうしても上下階/左右のお部屋から「生活音」が響いてきやすくなり、騒音問題に発展することがよくあります。
最近施工された賃貸物件においては、生活音問題に対応した施工をしていることから、一昔前の賃貸物件と比べると「遮音性」は高くなったものの、それでも騒音問題は発生してしまいます。
賃貸物件に入居される方にとって、生活音をめぐるトラブルは、できる限り避けたいと思っているはずです。ただ音に関しては「認識の違い」があることから、どうしても問題が発生してしまうものとなってしまいますが、では個人ができる生活音対策・防音対策とはどのようなものがあるのでしょうか?
1.スリッパは常時履く&歩き方に一工夫を!
賃貸における生活音対策として、すぐにでもできる方法とは、特に上階の部屋にお住いの場合には「常時スリッパを履く」癖をつけてください。
どうしてスリッパを履かなければならないのかというと、スリッパを履く事によって、スリッパ自体が足音を吸収してくれるので、結果的に階下に届く音を軽減させてくれる効果が期待できるからです。
また歩き方ですが、かかと歩きはNG。着地した時に一点に集中してしまうため、スリッパを履いていたとしてもトラブルになりがちになるので、スリッパを履くときには、足裏全体を踏むような感じで歩くと、足音もそれほど感じることはありません。また、小さなお子さんがいるご家庭の場合でも、走り回ってしまうと、生活音は響いてしまうので、スリッパを履く癖をつけてください。
2.床材がクッションフロアになっている物件を探す
賃貸物件の1階と2階との間には「ALCコンクリート」と呼ばれているものが施工されてます。ALCコンクリートが施工されていることによって、上階からの生活音(足音など)を遮音してくれる効果が期待できますが、ただ現実的な世界では、上階からの生活音は普通に発生しています。
そこで、頼りになるのが「吸音効果」が期待できる『クッションフロア』と呼ばれている床材を室内に使用すると、通常のフローリングの部屋と比べると「吸音効果」が期待できることから、スリッパを履く事によって、さらに吸音効果が期待できます。
またお子さんがいる場合には、リビングの一角に「カーペット」や「ジョイントマット」を敷くと、吸音効果が期待できるのでおすすめです。
クッションフロアが施工しているかどうかの見分け方ですが、通常のフローリングは当然ですが床自体が固いのに対して、クッションフロアは「弾力」があるのが特徴。指で触った時に「弾力」を感じた場合は、クッションフロアを施工している可能性が高いですが、もし心配ならば仲介担当者に確認されることをおススメします。
3.管理が徹底している賃貸物件を探す
生活音問題に巻き込まれないようにするためには、まずはモラルを守った生活をしていただく事が必須となりますが、それ以上に重要なことは「管理が徹底されている賃貸物件に入居する」ことです。
管理が徹底されている物件では、生活音問題が原因の騒音問題があまり発生していませんので、モラルを守って頂ければ、トラブルに巻き込まれる可能性は低くなります。
一般的に「築年数が浅い鉄筋コンクリート賃貸」に入居すれば「生活音問題」には巻き込まれにくいと言われていますが、管理会社からの報告によると、鉄筋コンクリート賃貸においても、普通に生活音問題は発生しているとのことです。
また家賃が安すぎる物件においては、入居審査が甘いことから、残念ではありますが、入居者の質が悪い場合(ただしこのような方は一部ですが…)がありますので注意が必要です。
なお「入居者トラブルが少ない物件」に関しては、管理会社が管理している物件でしかその情報を把握することができないので、もし気になる方は『管理会社が運営している直営の仲介会社』まで直接お問合せ下さい。