【新刊】『全裸監督』原作者による東京の異界シリーズ最新作『歌舞伎町アンダーグラウンド』 4月21日発売 駒草出版

すべての欲望を飲み込むこの街で“かぶく”者たちの群集劇がはじまる

「歌舞伎町アンダーグラウンド」 著:本橋信宏 駒草出版

駒草出版(株式会社ダンク 出版事業部/所在地:東京都台東区台東1-7-1)は、『歌舞伎町アンダーグラウンド』(著:本橋信宏)を2023年4月21日(金)に発売いたします。

【ディープルポ・東京の異界シリーズ第6弾の舞台は、欲望渦巻く街「新宿・歌舞伎町」】

歌舞伎町最大の悲劇――2001年9月1日未明に起きた「明星56ビル火災」は44人もの死者を出した。このビルにまつわる人物たちが交錯したことが、本書を書き下ろすきっかけともなった。

悲劇を知る人物たちを追いかける……それは東洋一の殷賑地帯、新宿歌舞伎町を追う旅でもあった。

戦後、焼け野原の街を復興させるべく、地元有志が歌舞伎劇場の建設を目指したものの、主役の歌舞伎劇場がなかなかやってこない。
街は主役不在のまま歴史を刻みはじめる。
やがて、未完に終わった歌舞伎劇場の怨念か、歌舞伎町は女と男がかぶく街になった。

歌舞伎町は、靖国通りを四角形の下辺とすると、上辺は職安通り、向かって左側は西武新宿駅前通り、右側は明治通りになる。
四角いエリアの真ん中を昭和初期に暗渠にして通ったのが花道通りだ。
花道通りは歌舞伎町の中央を横切るまさに花道であり、この道から靖国通りまでを歌舞伎町一丁目、反対側の職安通りまでを歌舞伎町二丁目と分けている。
歌舞伎町一丁目はJR新宿駅から流れてくる人々を吸い込む、いわば“表の歌舞伎町”であり、ひらけたエリアである。都内最大級のシネコン「TOHOシネマズ新宿」をはじめ、超高層ホテル「ホテルグレイスリー新宿」が入るビルとして人気を集め、最近ではこの建物の足下に蝟集し、倦怠感をちらつかせる若者たちを「トー横キッズ」と呼んでいる。
一方、歌舞伎町二丁目は“ディープ歌舞伎町”とでもいうべきエリアである。

このさほど広くない歌舞伎町には、人間の欲望を満たす施設がすべてそろっている。
ぼったくりの帝王、ヒットマン、伝説のヤクザ、ナンバーワンキャバ嬢――本書に登場する男女によって、今、歌舞伎町は脈動をはじめる。
そして、あなたの知らなかった歌舞伎町の全貌がここに明らかになる……!

 

目次

プロローグ
第一章  歌舞伎町最大の惨劇を追う
第二章  ぼったくりの帝王と入れ墨の女王
第三章  不夜城の出自
第四章  ヤクザの街で暮らす女
第五章  職場は歌舞伎町
第六章  キャバクラ嬢、半生を打ち明ける
第七章  ホストの群れ
第八章  稼業の男たち
第九章  様々な色恋
最終章  旅の終わりに
あとがき

 

【本橋信宏の既刊「東京の異界」シリーズ】

■上野アンダーグラウンド

「上野アンダーグラウンド」 著:本橋信宏 駒草出版

多くの国立文教施設を擁す一方で、アメ横や風俗街や朝鮮人コミュニティなど猥雑が隣接する、世界でも類を見ない街「上野」。
 
昭和の怪しさが色濃く残るこの街には、現在もあまりにも多くの秘密が眠っている……。  

■新橋アンダーグラウンド

「新橋アンダーグラウンド」 著:本橋信宏 駒草出版

JRの鉄路を挟み、東口は最先端のインテリジェントビル群、西口は昭和40年代で時が止まったかのような赤提灯街。
聖と俗がせめぎ合う、オヤジの聖地「新橋」。
 
昭和の黒幕、平凡なサラリーマン、闇に生きる女たち……人はなぜこの街に引き寄せられるのか。  

■高田馬場アンダーグラウンド

「高田馬場アンダーグラウンド」 著:本橋信宏 駒草出版

駅前にそびえ立つ巨大な石棺のような複合型ビル「ビッグボックス」は、過ぎゆく青春を追悼する墓碑銘だ。
 
青春時代から半世紀近くこの街をさまよい歩いた著者自身の足跡を探りながら、高田馬場の知られざる姿を浮かび上がらせていく。  


<著者紹介>
本橋信宏(もとはし・のぶひろ)
1956 年埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。集合写真で、「一人おいて」と、おかれてしまった人物、忘れ去られた英雄を追いつづける。執筆内容はノンフィクション・小説・エッセイ・評論。
 
主な著書に『裏本時代』『AV時代』( 以上、幻冬舎アウトロー文庫)、『新・AV 時代 悩ましき人々の群れ』(文藝春秋)、『心を開かせる技術』(幻冬舎新書)、『< 風俗体験ルポ> やってみたらこうだった』『東京最後の異界 鶯谷』『戦後重大事件プロファイリング』(以上、宝島SUGOI 文庫)、『東京の異界 渋谷円山町』(新潮文庫)、『上野アンダーグラウンド』『新橋アンダーグラウンド』『高田馬場アンダーグラウンド』(以上、駒草出版)、『エロ本黄金時代』(東良美季共著/河出書房新社)、『全裸監督 村西とおる伝』(新潮文庫)、『出禁の男 テリー伊藤伝』(イースト・プレス)等。  


【書誌情報】
『歌舞伎町アンダーグラウンド』
本橋信宏 著
2023年4月21日 発売
四六判 404頁
ISBN:978-4-909646-66-8
定価:1,760円(税込)
発行元:駒草出版(株式会社ダンク 出版事業部)  

【お問い合わせ先】
駒草出版(株式会社ダンク 出版事業部)
〒110-0016 東京都台東区台東1-7-1 邦洋秋葉原ビル2F
Tel: 03-3834-9087 Fax: 03-3834-4508
Mail: all_sales@komakusa-pub.jp (営業部)
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