女性ラッパーのみの大会「CINDERELLA MCBATTLE」に 2児のママラッパーが出場

2017-12-04 11:00

FUN STREET MUSICというレーベルを主催する、アーティスト活動12年目でアルバムをこれまでに4枚流通・配信しているラッパーで、4歳と2歳の男児のママでもある女性ラッパー「Tomgirl(トムガール)」は、2017年12月17日(日)に行われる株式会社プラチナムプロダクションが主催する女性ラッパーのみの大会、第3回「CINDERELLA MCBATTLE」に出場します。

監修には数々の日本を代表する大会を主催しYouTubeチャンネル再生回数6,000万回を超える戦極MCが、大会のイベントプロデューサーには渋谷サイファーなどで話題のACEが務め、2017年12月17日(日)にグランプリを決める戦いが繰り広げられます。

第1回大会ではグランプリに「あっこゴリラ」が、第2回大会ではグランプリに「椿」が選ばれ、第1回大会で生放送されたAbemaTVでは29万もの視聴数を獲得し、注目のイベントとなりました。

MC BATTLEとは、DJに合わせてフリースタイルと呼ばれる即興のラップを行い、1対1でぶつかり合うバトルは、リズムに乗せて韻を踏むのか、相手のラップをいかにうまく返すかなどが判定され勝者が決まります。

出場者はオーディションで選ばれた16人の女性で、彼女たちが戦いを繰り広げられ、バトルの模様は、AbemaTVでも中継されます。

■Tomgirl (トムガール)について( http://moreaudience.kilo.jp/main/ )
『お転婆』という言葉をMCネームに持つトムガールは兵庫県芦屋に生まれ横浜に育つ。2005年から活動開始。幼少の頃からバイオリンに親しみ、Missy Elliott、Salt-N-Pepaらに影響を受け、ボストン留学時代にラップを16歳で始め、MCコンテスト荒らしとしてシーンに名乗りを挙げる。世界13カ国を一人旅して鍛えた高い英語力やワールドワイドな視点。タイトでスリリングなフロウを活かしたハスキーな声の高速ラップから、メロウなボーカルスタイルにダンスパフォーマンスを統合させるそのスタイル。Tomgirlはフラット化するグローバル・スタンダード時代の女性アーティストとして高い注目を浴びている。アーティスト活動の他には、ラジオDJ、イベント司会、英語ラップ指導、ラップ作詞などの仕事暦も多数。
東京大学工学系研究科修士課程卒(電気工学)、企業で技術職として働くワーキングマザーとしての顔も持つTomgirlは、女性が少数派である理系の研究室、職場、ラップ界を渡り歩く中で、女性が活躍しづらい現状を肌で感じ、音楽に投影してきた。

最新アルバム「Let's Get Drunk」の一曲「Go Girls！」では、こんな一節をラップする。
「セクハラ　パワハラ　縁ないくらい　口出す奴は速攻OUT
定時退社後はジムでhiphop 一秒もないの無駄な時間
ブラック企業　非正規雇用と　昇進ないポジションはご無用
謙遜したって利点はゼロ　もらうもんはしっかりもらいます
出来れば男女比半々くらい　国籍年齢バラバラ具合
リッチなbitch 行くなら外資系　ぶりっ子芝居しなくてもOK
女に責任とらせないとか　ふざけた言い訳言わせない
優遇じゃなく平等　同じ権力と地位をちょうだい」

Tomgirlは、女性だけのMCバトルに出場するにあたり、こう述べる。
「男女平等指数が先進国の中で極端に低い日本社会の中で、MCバトルに出場する女性たちは自己主張できる女性の象徴的な存在です。他の業界と同じく、音楽業界でも凡百のラッパーの中で抜きん出るためには、作品の良し悪しでは判断してもらえず、特に女性ラッパーはMCバトルで目立った成績を納めないと本物として認めてもらえない傾向にあります。女性同士が潰し合うのではなく、高め合う場として戦う様子を、是非MCバトルに馴染みない方々にも見ていただきたいです。」

女性だけのMCバトルという異色のイベントで、最年長出場者としてTomgirlがどのようなラップを繰り広げられるかが注目される。