サイレックス・テクノロジー、第2世代CAN・無線ブリッジ 『CBR-100AC』販売
~CANデータを無線LANに変換・配信・ロギングし、 産業車両の稼働率向上をサポート~
サイレックス・テクノロジー株式会社(本社:京都府精華町、代表取締役社長:三浦 暢彦、以下 サイレックス)は、CAN通信を無線LANに変換する、働く車向けCAN・無線ブリッジの第2世代製品『CBR-100AC』を2月8日(月)に販売開始することを発表しました。
建機・農機をはじめとする多くの産業車両の制御では、ECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)と共に、CAN(Control Area Network)通信プロトコルが利用されています。CAN通信とそこから得られる情報を車両運用現場のPC・タブレット・スマートフォンで活用し、さらにIoT遠隔サービスと連携させることで稼働監視・保守業務の効率化や車両ダウンタイムの削減を実現したいというニーズがますます拡大しています。このような用途において、一般的に販売されているCAN通信端末では、対環境性仕様・価格の双方で産業車両メーカの量産搭載条件を満たすことは困難でした。これらのメーカ要望に応えるべく、サイレックスでは2018年に第1世代のCAN・無線ブリッジ製品となる『CDS-2150』をリリースし、複数のメーカの監視・保守サービスで導入していただきました。
第2世代製品となる『CBR-100AC』では、これまで好評いただいていた高効率なCAN/無線LAN変換機能や稼働ロガー機能、また高速起動や耐環境性仕様(動作温度、防塵防水対応等)など産業車両で必須となる機能を踏襲する一方、現場利用者から要望の高かったCANログタイムスタンプの高解像度化やログ転送時間の短縮を、内蔵CPUや各種ドライバソフトを刷新することで実現。さらに製品内に蓄積されたログの圧縮機能を新たにサポートすることで、より長時間のログ収集・蓄積も可能にしました。これらのパフォーマンスアップにより、CBR-100ACは車両メーカ保守員の現場作業の効率化はもちろん、トラブルの早期復旧・ダウンタイムの削減を通じた産業車両の価値向上にさらに貢献できるようになりました。
CAN通信の無線化
CAN通信情報のロギング
有線CAN配線の無線ブリッジ(車両・機器間接続の省配線化)
『CBR-100AC』における動作パフォーマンスの向上 (サイレックス従来製品との比較)
※1 製品内に保存された1.6GBのCANログデータをUSBメモリに転送した場合。利用するUSBメモリの種類により必要な転送時間は変動します。
※2 ロギングするCANデータの内容やログ保存形式により圧縮率は変動します。
サイレックスは現在販売中の、より遠距離でのワイヤレス通信やカメラ映像にも対応したGDM-3250と合わせ、リモート監視アプリ ケーションやIoTサービスと連携する働く車、搬送・産業機械などのメーカ向けに本製品を広く販売していきます。
利用用途イメージ:働く車(建機・農機)、搬送装置(フォークリフト等)向けのワイヤレス監視、省配線化
◆働く車向けCAN・無線ブリッジ『CBR-100AC』製品ページ:
http://www.silex.jp/products/device_networking/bridge/cbr100ac.html?pr=201221
『CBR-100AC』製品特長
・ CAN通信に最適化されたCAN・無線変換機能(Converter Server Mode)
・ 有線CAN通信の無線ブリッジ機能(e-Cable Mode)
・ 内蔵eMMCストレージを使ったCANロギング機能
・ IEEE 802.11b/g/n 2.4GHz無線LAN対応
・ 複数の外部接続インタフェースを標準でサポート
・ 無線LAN x1、CAN x2、USB x1、RS-485/422 x1、
デジタル入力x2、デジタル出力x1
・ USB On The Goインタフェースを利用したCAN over USB通信※3、
USBメモリへのCANログ圧縮・保存機能
・ 車載対応の耐環境性仕様
・ 動作温度(-30℃~65℃)、防塵防水(JIS D 0207F2/0203 D2準拠)、
耐振動・衝撃等
・ ハードウェアやソフトウェアのカスタム対応や
キッティングサービス(個別対応)
※3 Windows(R)のRemote NDISを利用したUSB有線ケーブルでのCAN通信機能です。
サイレックス・テクノロジーについて
https://www.silex.jp/index.html?pr=201221_2
サイレックス・テクノロジー株式会社(本社:京都府精華町)は、機器をネットワークやワイヤレスにつなげるハードウェア・ソフトウェアの技術を核とした研究開発型企業です。産業機械、医療機器、ディスプレイ機器など確実な接続性が求められる機器にもネットワークやワイヤレスのノウハウを活かした製品を提案し、ビジネスの幅を広げています。品質基準を厳格に保つため、設計・開発・生産・品質保証といった一連のプロセスを「けいはんな本社」に集約しています。海外パートナーとの連携や新市場開拓、新技術の情報収集・開発などグローバルなビジネス展開のため、北米・欧州・中国・インドに拠点を設けています。
・記載された社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。