母の日の贈り物に『行く道に花の咲かない道はなく 』心に染み入る俳画集
きっとあなたの支えになる! きっと大切な人に贈りたくなる!
絵に添えられた俳句だからこそ、ストレートに伝わる祈り
最愛の息子を交通事故で失い、壮絶な悲しみに立ち向かうことになった著者に、息子のクラスメイトたちからの断えることのない花束が送られました。その彼らの姿と、玄関の外にまで溢れる花々たちに著者は次第に癒されて、いつしか花々の絵と心の内を俳句に描き溜めるようになりました。
そして、数年後、今度は最愛の夫を亡くし、体調を崩し、再びと絶望の縁に立たされる…。
そんな著者を励ましてくれたのは、やはり、野にひっそりと咲く可憐で美しい花々でした。
いつしか自然と俳句が出てくるようになり…書き溜めた絵と俳句を1 冊の本にまとめたのがこの俳画集です。
素朴な温かさが読む人の心に染み渡り、不思議と疲れた心を癒してくれます。自分のために、そして、大切な人のために贈りたい1 冊です。
若くして 雛芥子(ひなげし)の花 散りたもう
さぎ草の 秘めたる夢は 大空に
91枚の絵と俳句や詩に癒されて
あなたが
どんなにみじめでも
ミーは少しも変わらない
あなたの中の素敵な
ほんとうのあなたを
いつまでも……ずっと
ずっと……見つめている 185頁より
『行く道に花の咲かない道はなく』鮫島芳子 著
<はじめに>
平成元年のことです ピンポーンという音で玄関に出てみますと 花束を抱えた若い女の人が 立っていました
交通事故で亡くなった 十九歳の息子の 同級生の方でした次の日 また別な方であったりして いろんな方から花束を頂戴し お参りに来て頂きました
はじめはお花で慰められているのか 苦しかったのでよく解りませんでした
でも花束を抱えて立っている彼女たちの姿が 神々しいほど美しく優しく見えました
その時 人をあまり信じることができなかった私に その姿を見せる為に こんな経験をさせられたのかもしれない と感じたことを思い出します
バケツに入れても 玄関の外にまであふれる花の水を 替えたり整理したりして 花に埋もれているような 一年程を過ごしました
気がついたら いつの間にか 花の絵ばかり描いていました
もともと絵は好きだったけど 忙しい家庭生活の中で 絵を描くことは忘れていました
季節くに咲く花を見つめ それを描くという生活が自然になり また楽しみにもなり いつしか穏やかな日々を 過ごすことが出来るようになっていました
同級生のみなさんには慰めて頂きまして 心から感謝しております 本当に有り難うございました
鮫島芳子
出版社 : 桜の花出版
発売日 : 2014/10/3
言語 : 日本語
単行本 : 192ページ
価格 : 1,430円
ISBN-10 : 4434197118
ISBN-13 : 978-4434197116