■開催報告■カードゲームで遊びながら身近な土木インフラを学ぼう
ご当地版ポケドボカードゲームによる防災学習の実践
公益社団法人土木学会(会長 谷口 博昭)は2021年12月17日(金)、宮崎市立生目台西小学校で6年生を対象に出前授業を開催しました。
授業は、土木学会若手パワーアップ小委員会(委員長 濱 慶子、以下委員会)が担当し、委員会が作成、土木学会から刊行されている「ポケドボカードゲーム」を使って、土木インフラと災害について学んだ後に、こどもたち自身で地図を使って小学校周辺のインフラを探し、“ご当地版”ポケドボカードを作成しました。
■「ポケドボ」カードゲームとは
「子どもには正しい防災知識を身につけてほしいけど、親としてどんなことをしてあげたらいいのかな…」
そんな声にお応えする、楽しみながら防災を学ぶカードゲームです。小学生に上がる前のお子さまでも楽しめる内容で、自然と防災の考え方が身に付きます。
授業の様子
1.土木インフラについて知ろう!
まず授業では、パワーポイントを用いて土木インフラについての座学を行いました。“土木”や“インフラ”という児童にとってなじみの無い言葉を理解してもらうために、写真やイラストを用いてわかりやすく説明をしました。
2.「ポケドボカードゲーム」で遊んでみよう!
次に、4人組の班に分かれ「ポケドボカードゲーム」で遊んでみました。山札から順番にカードを引くだけの簡単なルールなので、みんなすぐにルールを覚えて大盛り上がり!教室内では、「うわーっ!台風だ!」「事前対策で助かった!」など、楽しそうな声が聞こえてきました。
3.身の回りのインフラを探してみよう!
次に、土木インフラが身近にあることを実感してもらうため、宮崎市内の地図を使って、身近にあるインフラを探してみました。空港や港、高速道路など、地図上で大きく表示されているインフラのほかにも、砂防やトンネル、ポンプ場など、いろいろな土木インフラを見つけることができました。見つけたインフラには付箋を貼ってチェックしておきます。
4.“ご当地版” ポケドボカードを作ってみよう!
最後に、地図で探したインフラで、“ご当地版”ポケドボカードを作成しました。インフラのカードを作成するのと同時に、どんな災害で被害を受けるかも考えてみました。道路のカードを描いた児童からは、「動物が道路を横断して渋滞が発生する!」など、ユニークな意見が出ました。
本イベントを通して、児童からは、「カードゲームで遊んで楽しかった」「絵を描くのが難しかった」などの感想が寄せられました。身の周りの生活を支えるインフラを通して、災害に備える姿勢を身につける出前授業となりました。
委員会では、全国各地の小中学校での地域学習・防災学習においてご活用頂けるよう、製品版の「ポケドボ」をそれぞれの地域の特徴にあわせて拡張できる「ポケドボご当地版作成要領」を製作、配布しています。
また、子供たちへの委員会による出前授業のご相談や、イベント主催者・学校の先生方への利活用支援もお受けいたします。ご相談はzoomなど、オンライン会議でも対応可能です。
youngpu_sns
(
「ポケドボ」について
ポケドボカードゲームの購入はこちら
「ポケドボカードゲーム」は、土木学会刊行物販売サイトでご購入頂けます。
一般の書店での取扱いはございません。
ポケドボカードゲームの遊び方
ポケドボカードゲームの遊び方を動画で紹介しています。
スマートフォンアプリ版も公開しています
iOS版
Android版
土木学会 若手パワーアップ小委員会
土木学会若手パワーアップ小委員会は、行政、公共企業体、ゼネコン、コンサル、大学といった土木業界の各ポジションで活躍する若手から構成されています。