SETRE×神戸芸術工科大学 共同プロジェクト  「地域資源を利用した木製朝食プレート」を共同制作

- コロナ禍で作品を作れなくなった学生を救え -

関西を中心に地域密着型コミュニティホテルを展開する株式会社ホロニック(本社:神戸市東灘区/代表取締役:長田 一郎)が運営するホテルセトレ神戸・舞子は、お客様に朝から宝箱を開けるようなワクワクする気持ちを体感してもらえる朝食をお届けするために、神戸芸術工科大学(兵庫県神戸市西区学園西町)の学生と共同で、ホテルで提供する朝食プレートを地域資源(神戸で採れた間伐材)などを使用して作成しました。

MTG風景
MTG風景2

SETREと神戸芸術工科大学の想い

SETRE

セトレのある地域に眠っている歴史・自然・文化・食・芸術を発掘し、ホテルを通して宝物に触れて魅力を発信することで、地域を活性化するのはもちろん、未来へつないでいくことをコンセプトに、ここでしかできない本物の体験とつながりを提供しています。また、大学も地域の資源であり、大学生の新しい視点・発想に注目して学生ならではの意見を取り入れたプランや製品を共同開発し、学生側にも社会経験や就職活動に役立ってもらえるような経験や取り組みを実施していきたいと考えています。

神戸芸術工科大学

企業と連携することのメリットを下記のように考えています。
・学生が自分の学部の特性を意識して取り組むことで、大学で学んだことの意義を確認できること
・企業の社会的責任に対して深く考え、将来に生かす体験となること
・企業の方と密度の濃いコミュニケーションをとる機会を得ることで、実社会の仕組みを肌で感じることができること
・異なる学部の学生と協働で課題に取り組むことで広い視野を身につけることができること

現在の課題

「作品をたくさんの人に見てもらう機会がない」「社会との接点がない」「企業や学外への認知・評価を受けたい」といった課題がある中、さらにコロナ禍で授業はリモートになり、作品を実際に作ることすら難しくなりました。

共同プロジェクトの背景及び経緯

「SETRE」×「神戸芸術工科大学」

コロナ禍の中、今は旅したくても旅できない。そんな人たちに、旅が出来るようになったら目の前に広がる明石海峡大橋と淡路島の絶景とともに地域の素材がギュッと詰まった朝食を楽しんでいただきたいと思い、宝箱を開けるようなワクワクした気分になってもらえるよう地域資源を利用した朝食プレートを制作したいと考えました。
私たちが一番大切にしていることは「地域やみなさまとのつながり」です。
時代の変化の中で見失われてきた地域に眠る数々の「宝物(物語)」を新たな「価値」に変えて届けたい。人と人、人と地域の絆を結んでいきたい。私たちはそんな「コミュニティホテル」を目指しています。そこで、今回は、コロナ禍で学校にも行けず、作品を披露する場所や機会も奪われ、作品を作ることすら出来なくなった神戸芸術工科大学の学生たちと出会い共同制作が始まりました。学生も地域資源として学生の発想や能力を発掘し発信したいというセトレの考えにマッチしていることから、製品作りを共にさせていただくことになりました。

「地域資源を利用した木製朝食プレート」のコンセプト・特長

SETREさまのコンセプトである、reasonable(リーズナブル) relax(リラックス) repeatble(リピータブル)の中の、リラックスとリピータブルに注目したデザイン目指しました。食材を宝物として見たときに、私たちのデザインした朝食プレートが宝箱のような役割を果たし、宿泊しているお客様に朝食を通してワクワク感やドキドキ感を感じさせるような、朝食プレートをお届けすることをイメージして制作しました。また、ホテルSETREで使用されたコーヒーの出がらしと玉ねぎの皮を再利用し、染色を施しました。木製プレートに使用した木材は神戸六甲山の間伐材を利用しており、地域の素材を余すことなく活用した朝食用プレートになります。

学生のご紹介・プロジェクトへの想い

学生

デザイン・製作担当

〇糸目 華 ITOME HANA/プロダクト・インテリアデザイン学科 インテリア・スペースデザインコース
香川県から進学で神戸にやってきました。ホテルセトレ朝食プロジェクトによって神戸や淡路の新しい魅力に気がつくことができてとても嬉しい。
ホテルセトレの朝食に素敵な朝食プレートをお届けできるよう、デザインや制作を頑張ります。

〇水瀬 健斗 MIZUSE KENTO/プロダクト・インテリアデザイン学科 インテリア・家具・木工コース
プロジェクトチームの神戸育ちとして貢献できるように尽力したい。初めてのプロジェクトでまだまだ出来ないことも沢山あるが経験値として自分の糧にできるよう積極的に頑張りたい。

〇コ・ヨンゼ KO YOUNG JAE/プロダクト・インテリアデザイン学科 インダストリアルデザインコース
韓国から日本に来て神戸や淡路島については全く知らなかったが、ホテルセトレ朝食プロジェクトのおかげで神戸と淡路島にある物や文化ついて知ることができて勉強になった。また、このプロジェクトを行ったことでデザイナーになるための責任感を持つ姿勢や、制作テクニックがすこしレベルアップできそうで良かったと思った。

撮影担当

〇清水 理帆 SHIMIZU RIHO/プロダクト・インテリアデザイン学科 ユニバーサルデザインコース
私は神戸生まれ神戸育ちですが、このプロジェクトに参加するまで神戸に色々な文化があることを知らなかった。学生がどんな思いで、どんな風にこのプロジェクトに取り組んでいるのかを映像や写真を通してお伝えできればと思う。

グラフィック担当

〇田邊 千沙 TANABE CHISA/ビジュアルデザイン学科 グラフィックデザインコース
ホテルセトレ朝食プロジェクトで、食事から神戸や淡路の新たな魅力や、発見から、楽しい思い出や会話が生まれるような、そんな提案ができるように制作していく。

教員

代表

〇井上 小矢香 INOUE SAYAKA/プロダクト・インテリアデザイン学科 実習助手
コロナ禍で学生たちと街との関わりが減少していた中、貴重なキッカケをいただき、とてもうれしく思います。学生たちも学内の課題だけでなく実用性のあるものをデザイン・製作できることに喜びを感じながら、セトレさまとのお打ち合わせや製作に励んでいます。学生たちがデザイン・製作した朝食プレートがみなさんに使用していただける光景を思い浮かべながら、完成に向けて進めていきたいと思います。

木工アドバイス・指導

〇安森 弘昌 YASUMORI HIROMASA/プロダクト・インテリアデザイン学科 准教授
今回は実際に使用するシーンをイメージして、実材を加工して制作するプロジェクトです。形のディテールや素材の特徴を目と指で感じ取りながらデザインを進めることになります。最近多いCGが成果物の課題では得られない貴重な経験であり、やり甲斐と達成感があること間違いなしです。

神戸芸術工科大学の概要

神戸芸術工科大学は、1989年開学され、科学技術と芸術文化の融合をテーマに、人間の営みの歴史を基調にした、人文・社会・自然にまたがる諸科学を学び、豊かな教養に裏づけられた芸術的感性と表現技術を磨き、人類の生活文化を豊かにする「デザイナー、アーティスト、クリエーターの養成」を基本理念としています。
〒651-2196 神戸市西区学園西町8-1-1
TEL:078-794-2112(代表)
https://www.kobe-du.ac.jp

神戸芸術工科大学

ホテルセトレ神戸・舞子の概要

明石海峡大橋のふもとの位置に佇む「ホテルセトレ神戸・舞子」(客室24室・レストラン)は、2005年4月ホテルペルーラを改修し、関西1号店目としてオープンしました。当ホテルは、大阪からもほんの少しで足をのばせる場所にあり、目の前には瀬戸内海と明石海峡大橋をのぞむオーシャンビュー。24室の全てのお部屋はもちろん、館内どこにいても、窓いっぱいに広がる瀬戸内海と明石海峡大橋の時間の移ろいがお楽しみ頂けます。ホテル内のレストランでは、料理長自ら農家、漁師の元を訪ねて探し求めた厳選素材によるお料理を提供し、好評を博しています。
〒655-0000 兵庫県神戸市垂水区海岸通11-1
TEL   :078-708-3331
営業時間:火曜定休(祝日・夏期・年末年始除く)
https://www.hotelsetre.com/maiko/

ホテルセトレ神戸・舞子

会社概要

商号  : 株式会社ホロニック
代表者 : 代表取締役 長田 一郎
所在地 : 〒658-0032 神戸市東灘区向洋町中6-9 神戸ファッション10階
設立  : 1998年12月
事業内容: ・コミュニティ型ホテルの企画・開発・運営
      ・地域資源の企画事業
      ・コンサルティング事業
資本金 : 5千万円
URL   : http://www.hol-onic.co.jp/

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