【名城大学】10/5 建築学科の谷田研究室が手掛ける天白区の「一つ山荘絵本サロン105」と自動車図書館のコラボイベントを初開催
理工学部建築学科の谷田真准教授研究室が2024年5月に手掛けた鶴舞中央図書館の自動車図書館の新車両「book worm」が10月5日、同じく谷田研究室が製作・運営を担っている名古屋市天白区の定住促進住宅「一つ山荘」の「一つ山荘絵本サロン105」にやってきます。同研究室による2つのプロジェクトのコラボイベントで、屋内外で思い思いに本を楽しむ時間を演出します。
ポイント
・「一つ山荘絵本サロン105」は、学生のDIYによる家具等を設置したまるで“秘密基地”のような子育て世帯を支援する絵本サロン。2024年4月以降、週3回程度、学生が団地で暮らすように過ごし、団地の参与観察を通して、団地の可能性を発信中。
・自動車図書館の新車両「book worm」は、2024年5月に名古屋市の自動車図書館の運用切り替えの機に、そのうち1台の車両デザインやファニチャーを谷田研究室が製作。日本のどこにもない全く新しい自動車図書館として運用中。
・谷田研究室が手掛けたこの2つのプロジェクトのコラボイベントとして、10月5日に「一つ山荘絵本サロン105」で初開催。屋内・屋外で思い思いに本を楽しむ時間を演出し、「本と人が出合う場」「団地の賑わい創出」を目的に開催します。
イベント概要
【日時】
10月5日(土) 13:30~15:00
「一つ山荘絵本サロン105」は同日、10:00~12:00、13:00~15:00でオープン
【場所】
名古屋市定住促進住宅 一つ山荘東T-D棟105号
(名古屋市天白区一つ山1丁目65番地)
【取材要領】
腕章着用でお願いします。
取材していただける場合は、10月4日(金)15:00までに
koho@ccml.meijo-u.ac.jpへメールでお知らせください。
タイトルは「一つ山荘コラボイベント/社名」とし、本文には ①部署名 ②担当者名 ③電話番号 ④参加人数 ⑤車両の有無 を明記ください。
一つ山荘絵本サロン105
名城大学と名古屋市が2022年11月18日に締結した「名古屋市定住促進住宅の入居促進に関するモデル事業に関する確認書」の一環で、谷田研究室が定住促進住宅「一つ山荘」(名古屋市天白区)で絵本サロン「一つ山荘絵本サロン105」を2024年4月に開所。名古屋市住宅供給公社、名古屋市住宅都市局住宅管理課、天白図書館(絵本協力)、福祉事業所、デジファブ工場、本学の起業拠点ものづくりスペース「M-STUDIO」などが協力した多様性にあふれた取り組み。
4月以降、週3回程度、学生が管理人を務め滞在し、地域住民や子供たちと交流中。
<一つ山荘>
<管理戸数>市営住宅:616戸、定住促進住宅:75戸
<建設年度>昭和58年度~平成4年度
自動車図書館の新車両「book worm」
名古屋市の自動車図書館はこれまで大型車両2台で運行していたが、2024年度から小型車両4台の運行に切り替え、そのうち1台でプロジェクトを実施。自動車図書館が持つ「本と人が出合う場」の機能を最大限に発揮するために、車両デザインやファニチャーを谷田研究室が製作。プロジェクト名は「ブック・モービル・スタディーズ」。日本のどこにもない全く新しい自動車図書館が完成し、5月26日に初公開。
自動車図書館には約1,000冊を積載し、簡単に組み立てられるファニチャーも積み込み、親子が寄り添いながら本を読む、そんなシーンの創出を目指した新しいコンセプトで運用中。
ブック・モービル・スタディーズのコンセプト
建築学の観点から、自動車図書館をどう位置づけるべきか。我々はそれを「動く建築」として捉えることにした。「動く建築」にできること。それは、空間という塊を持って、まちへ仕掛けに行けること。その先には、ウォーカブルなまちづくりや、賑わいのあるまちづくりに貢献できる。そんな力を秘めていると考えている。
「動く建築」のデザインを進めるにあたっては、
①人のふるまいにバリエーションが生まれること。
②組立や解体が簡単で持ち運びにも負担がないこと。
③将来的に数を増やせば、より大きな「動く建築」に拡張可能なこと。に力点を置いた。そして全体像として、自動車図書館の周囲で、親子が寄り添いながら本を読む。そんなシーンの創出を目指した。