オラクルの調査により、分断された業務がクラウド・アプリケーション効率化の障害になっていることが判明
2013年5月14日 カリフォルニア州レッドウッドショアズ発
企業は、ITの購入と導入だけでなく、ビジネスにおける効果という観点からもクラウドに注目しています。実際にクラウド・アプリケーションを導入する企業の主目的の1つは、業務の俊敏性と効率を改善することにあります。クラウド・アプリケーションがその期待に応えているかどうかを確認するために、オラクルは市場調査会社Dynamic Marketsと共同で、世界の売上6,500万ドル以上の企業の1,355人のエグゼクティブに調査をしました。その結果、多くのケースで分断された業務がビジネス・パフォーマンス改善の障害になっていることが明らかになり、広範囲におよぶクラウド・アプリケーションの統合の必要性が浮かび上がってきました。
オラクルは本日、「Cloud for Business Managers: the Good, the Bad, and the Ugly」レポート結果を公表しました。この調査により、世界の大半の企業がビジネス機能に合わせてクラウド・アプリケーションを適切に統合しきれていないことが明らかになりました。そのために、多くの企業が業務の非効率と革新に関する課題を訴えています。
独立市場調査会社Dynamic Marketsのレポートは、世界中の企業の1,355人の上級意思決定者へのインタビューを詳しくまとめています。調査対象は、研究開発、営業 / コマース / Eコマース、マーケティング、顧客関係管理、財務、人事などの様々な業務分野から選択されています。
レポートの主な結果は次の通りです。
・回答者の半数以上(54パーセント)が、クラウド統合の問題が原因で過去6カ月間にスタッフの非稼働時間が生じた経験があると答えています。使用しない部門までもが、クラウド・アプリケーションを使用する他部門の影響を受けていました。
・クラウド・アプリケーションの統合が不十分なためにアプリケーションが他の業務機能から孤立してしまい、半数以上の企業(52パーセント)が期限の遅れを経験し、4分の3(75パーセント)が、革新力が損なわれたと回答しています。
・クラウド・アプリケーションを導入する大半の企業の主目的の1つが、業務の俊敏性と効率の改善であったにもかかわらず、このような結果となりました。
主な結果
・不十分なクラウド統合がビジネスの生産性に与える影響:
半数以上の企業(54パーセント)がクラウド・アプリケーションの統合の問題が原因で過去6カ月間にスタッフの非稼働時間が生じた経験があると答えており、クラウド・アプリケーションを使用していない部門までが、使用している部門の影響を受けていました。さらに54パーセントの企業が、アプリケーションの未統合に関連する同様の問題が原因で、過去6カ月間にプロジェクトの期限に遅れが生じたと回答しています。
・アプリケーション・サイロで明らかになるイノベーションの課題:
大多数の企業(83パーセント)が部門用クラウド・アプリケーションを活用しきれていないと回答し、4分の1は他のアプリケーションとの統合が不十分であることを指摘しています。重要な点は、75パーセントがクラウド・アプリケーションを利用した革新力までが損なわれたと回答していることです。2分の1(53パーセント)が統合の欠如を指摘しています。企業が所有している他のソフトウェアをクラウド・アプリケーションと統合できないことが問題点として浮かび上がりました(36パーセント)。各企業のニーズに合わせてクラウド・アプリケーションをカスタマイズできないことがそれに続いています(33パーセント)。
・クラウドへの期待の具現化を妨げる業務プロセスの分断:
4分の3以上(76パーセント)の企業がクラウド・アプリケーションの導入目的をソフトウェアへの迅速なアクセスと回答しましたが、より適したソフトウェアにアクセスできているという回答は47パーセントでした。こうした現実が鮮やかに浮かび上がり、組織的サイロからビジネス・プロセスとビジネス・アプリケーションを解放することの重要性が示されます。
・アプリケーション統合の改善を求める企業:
明るい話題もあります。大半の企業は、業務機能とアプリケーションの統合を改善する必要があることを認識しています。大多数(81パーセント)の企業が、それぞれのクラウド・アプリケーションを完全に統合し、企業内の他のソフトウェアとも完全統合することが重要であると回答しています。50パーセントは、クラウド・アプリケーションの統合が完了し、部門用業務アプリケーションから他部門のクラウド上のデータに直接アクセスできると回答していますが、残りの半数ではこれを達成できていません。
本発表に向けたコメント
・オラクルの製品マーケティング担当バイスプレジデントであるレックス・ワン(Rex Wang)は、次のように述べています。「クラウド・アプリケーションには、ビジネス・パフォーマンスを飛躍的に向上させ、同時にコストを削減する威力がありますが、それは業務間での連携が取れていればこその話です。たとえば、営業担当のマネージャーが業務意識の活性化を図り、売り上げ目標を達成するには、担当区域計画ツールや割り当て管理ツールを人事や賃金のアプリケーションと統合する必要があります。クラウド・サービスへの登録は比較的容易ですが、そのアプリケーションがオンプレミス・システムや他のクラウド・アプリケーションを含む社内の残りの部門にも適合するかどうかを十分に検討する必要があります。オラクルのクラウド製品群はこれを前提に構築されており、企業全体に統合型のクラウド・ソリューションとしてお届けできます。これはオラクルだけが提供できるソリューションであり、当社のお客様はクラウド関連要件を一元的に満たすことができ、すべての部門で統合されたプロセスを利用できます。」
参考資料
・Oracle Cloud – 詳細情報
http://www.oracle.com/jp/corporate/features/complete-cloud/index.html
・cloud.oracle.comを試してみる*
https://cloud.oracle.com/mycloud/f?p=service:home:0
・研究調査:Cloud for Business Managers: the Good, the Bad, and the Ugly*
http://www.oracle.com/webapps/dialogue/ns/dlgwelcome.jsp?p_ext=Y&p_dlg_id=13711079&src=7598393&Act=215
*英語のみ
編集者への注記
売上6,500万ドル以上の企業の1,355人を対象に調査を行いました。すべての回答者には、利益率から見た企業規模、各自の役職、部署名、部署内での序列を事前に確認済みです。調査は、独立市場調査会社であるDynamic Marketsによって実施されました。調査対象は、オーストラリア、ブラジル、中国、フランス、ドイツ、ハンガリー、インド、イタリア、北欧諸国、ロシア、シンガポール、南アフリカ、スペイン、トルコ、UAE、英国、米国の企業です。
●オラクルについて
オラクルは、クラウド環境と皆様のデータセンターの両方においてハードウェアとソフトウェアが連携して稼働するよう設計します。オラクル(NASDAQ:ORCL)に関するより詳細な情報については、http://www.oracle.com をご覧ください。
■本件に関するお問い合わせ先
日本オラクル株式会社 広報室 石川/谷地田
Tel: 03-6834-4837 / Fax: 03-6834-6129/ E-mail: pr-room_jp@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.com/jp/corporate/press/
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(本資料は米国2013年5月14日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)