コロナに負けない!がんサバイバーの工夫と前向きに過ごす心がけ
コロナ禍で、がん治療中の女性600人が、日々の生活で工夫していることや、前向きに過ごすために心がけていること
一般社団法人ピアリング(横浜市都筑区、代表理事:上田暢子 、以下「ピアリング」) は、昨年12月に実施した【第2回新型コロナウィルス感染症(COVID-19)感染拡大によるがん患者さんへの影響緊急調査】における設問「コロナ禍において、がん治療と生活・仕事などとの両立を図るために、日々の生活で工夫していることや、前向きに過ごすために心がけていること」へのがんサバイバーの回答(600件)の結果概要を共有します。
1.気分転換の趣味や運動(37% 222人)
◇散歩・ウォーキング
●一日一回は散歩に行って外の空気を吸って、気分転換をしている。
◇室内のエクササイズ
●自宅でエアロバイクなどの運動をして、仕事復帰のために体力を維持しながら、気分転換をしている
◇勉強する
●空いた時間に資格取得の勉強をしている。この時期だからこその時間の使い方をし、コロナ禍を有効活用したい。
●前向きに過ごすために、がんのセミナーに参加したり、ネットを見たり、本を読んだりして、がんに関する新しい治療薬や治療法などの情報を収集している。がんナビゲーターの試験も受け合格。
◇趣味に没頭する
●見た目から病人のようなファッションは嫌なので、見た目も華やかで元気そうに見えるファッションを楽しむようにしている。
2.感染対策をしっかり行う(29%、175人)
●抗がん剤治療の時と変わらず、手洗いやうがいなど続けている。
3.心を整える・ポジティブに考える(27%、162人)
◇心の持ち方
●髪が生えて卑屈な気分から脱し、前のように笑って暮らしている。ガンになった自分に慣れて、受け入れたからだと思う。ガンと一緒に行けるところまで生きていくぞー!という感覚。
●『元の暮らしに戻る』という発想をすると大変苦しいので、新しいステージに進むと考えようと努力している。
◇情報の取捨選択
●コロナ下での治療に関する不安点は随時主治医の先生に質問し、必要以上に心理的心配は作らないように心がけている。
◇今を大切にする
●治療のことも、コロナのこともあれこれ考えても自分ひとりではどうすることもできないので、今自分にできることに目を向けて過ごすようにしている。
◇笑う
●些細なことでも、面白いことや良いことがあったら声を出して笑うようにしている。
4.コミュニケーション12%、69人
◇家族と
●コロナ禍で夫も在宅勤務となり、会話が増えた。こんな世の中だからこそ、家族とコミュニケーションとって笑顔でいる事を心がけている。
◇オンラインで
●実際に会えない方とはオンラインミーティングやラインなどで会話して関係が途絶えないような工夫をしている。
◇がんを経験している仲間と
●ピアリングサイトで、共通の治療や思いがある事を知り、沢山の投稿を読ませて頂く事で、「自分一人じゃない、 みんな同じような状況の中で頑張っているんだ」と励まされ、しっかりしようと思えるようになった。
5.睡眠・休養・身体を整える(10%、59人)
●栄養が偏らないような食事、適度な運動と質の良い睡眠をとることを心がけている。
●『全部を80%で』を意識。仕事も家事も子育ても、がんばりすぎない。『そこそこ』『ぼちぼち』やっている。
いかがでしたでしょうか。がんサバイバーの皆さんの回答をまとめる過程で「これは取り入れてみたい!」と思うものがたくさんありました。なかなか前向きになれない、長引くコロナでふさぎこみがち…という方に、何かしらのヒントになれば幸いです。