世界を魅了する、花で描かれる浮世絵「花歌舞伎」
世界各国から創作依頼が絶えない！花絵師 藤川靖彦が描く「花歌舞伎」
約４００年の歴史を持つイタリア発祥のフラワーフェスティバル「インフィオラータ」。イエス・キリストの「聖体祭」を記念して行われるイベントです。
この日の前後は、市民が教会までの道のりを花や種子等で宗教画を描き、その上を司教達が行進してお祝いをします。「神に捧げる芸術」と呼ばれ、ヨーロッパを中心に世界各国で盛大に行われています。起源は13世紀、通りを行く司教達を、市民が花のシャワーで祝ったのが始まりと言われています。そして約400年前、サンピエトロ寺院で花絵と進化、それが芸術へと昇華し、世界中の花絵師達が腕を競い合います。インフィオラータは作品完成後、数時間、数日後には司教達の行進により崩されため、「エフェメラル・アート＝儚い命のアート」とも呼ばれ、その瞬間の美しさを求め、会場には多くの観光客が訪れます。
インフィオラータには世界規模の国際連盟があり、２年に１度世界各地で世界大会が開催されています。
２０１２年、スペイン・バルセロナで開催された世界大会に、アジアを代表し花絵師 藤川靖彦（５８歳）が招かれました。道路一面に描かれる世界各国の花絵師達による宗教画の中、藤川が描いたのは約３０㎡の巨大な歌川国貞の浮世絵でした。４００年の歴史に新風が吹き込まれた瞬間でした。この作品は「花歌舞伎」として、スペインの各メディアで紹介され、藤川の世界デビュー作となりました。これを機に、イタリア・スペイン・ベルギー・メキシコ・アメリカ・韓国等、世界１６ヵ国地域から招かれ作品を創作しました。特に２０１３年に開催されたイタリア・ノート市（シチリア）では、それまで行われていた宗教画を全て日本をテーマとした作品に変更、１６作品中、８枚を藤川が創作する等、本場イタリアで新しい花絵文化を創り上げました。また２０１４年にはバチカンで「花歌舞伎」を創作、ローマ法王に献上し、VIPとしてサンピエトロ寺院に招かれました。
藤川は２００１年にイタリアから花絵文化を日本に誘致、この１８年間で国内外４５０か所で作品を創作＆プロデュースし、年間１５０万人を超える来場者を集めるアートイベントへと育て上げました。２０１７年からは東京の春の新しい観光文化育成を目指し、「東京インフィオラータ」の総合監修も務めています。２０１９年には東京を中心に首都圏３５会場で開催されました。そして２０１９年、藤川はイタリア・グスピニ（サルデーニャ）、メキシコ・ウリアンガト（グアナファト）から、国際大会の招待アーティストとして招かれ「花歌舞伎」を創作しました。
２０２０年５月にはインフィオラータの世界大会「ワールドフラワーカーペット２０２０」が、アジア圏で初めて東京で開催されることが決定、藤川が総合監修を務めます。世界３０ヵ国地域から花絵師達が来日、東京に世界で一番美しい花の絨毯を敷き詰めます！
■藤川靖彦プロフィール
花絵師／エフェメラル・アーティスト
株式会社インフィオラータ・アソシエイツ 代表取締役社長／一般社団法人花絵文化協会 代表理事
1961年東京生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。
限りある命＝Ephemeral をテーマに、国内外において花やキャンドル等を
使ったエフェメラル・アートを創作。大地をキャンバスに花びらで描く花絵
「インフィオラータ」の日本の第一人者で、現在まで国内外450ヵ所以上で
作品を創作・プロデュース、年間150万人以上の集客をはかるアートイベント
へと育て上げた。近年は海外で歌舞伎絵を花で再現する「花歌舞伎」の
創作活動を積極的に行っており、世界各地から創作の依頼が殺到している。
2018年、ベルギー・グランプラスの世界遺産20周年を記念したフラワー
カーペットに世界代表のゲストとして招かれ、世界各国代表のアーティスト
とともに作品を創作した。2015年6月、スペインでの創作を、
毎日放送「情熱大陸」が密着取材を行い大反響を呼ぶ。
これを機にテレビ・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等に数多く出演中。
またローマ法王やベトナム共産党書記長等、VIPに捧げる作品も創作する。
エンジン０１文化戦略会議会員/エフェメラル・アート国際連盟理事
