近畿大学病院が医師の働き方改革に向けた病院DXに先駆け院内コミュニケーションツール「Dr2GO」を先行導入

近畿大学病院(所在地:大阪府大阪狭山市、病院長:東田有智)とSCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役執行役員 社長:當麻 隆昭、以下SCSK)は、医師の働き方改革を見据え、院内の医療現場をDX化する取り組みを進めています。その一環として令和5年(2023年)12月より、コミュニケーションのデジタル化により業務効率化を実現する、医療コミュニケーションプラットフォーム「Dr2GO(ドクターツーゴー)」を近畿大学病院に一部先行導入し、利用を開始します。また、今回の「電子カルテと連携した院内コミュニケーションツールとしてのDr2GOサービス利用」は、大学病院として初事例になります。

【背景】
近畿大学病院は、昭和50年(1975年)5月に開院され、令和7年(2025年)には、開院50周年を迎えます。南大阪における唯一の大学病院であり、教育機関としても多くの医師を輩出、地域医療に貢献してきました。令和7年(2025年)11月には、医学部とともに堺市泉ヶ丘への新築移転を予定しており、ICTをフル活用して、患者向けには待たせることのない利便性の高い環境の提供、医療者にはDX化による業務効率の改善など、これまでにないスマートホスピタルの実現に向け、取り組みを進めています。

【Dr2GO採用にあたり】
上記の実現に先駆け、近畿大学病院ではiPhone、iPadを活用した病院DXを目指す「Apple検討ワーキンググループ」を令和3年(2021年)12月に発足し、実用化に向けた検討を進めています。
SCSKが提供するDr2GOは、医療従事者間の効率的なコミュニケーションの確保や、令和6年(2024年)4月より適用される「医師の働き方改革法制化」に向けた、業務効率化に貢献するメディカルプラットフォームとしての利用が期待されています。電子カルテ端末のないベッドサイド等でiPhone、iPadを活用して診療記録を手軽に参照できることをはじめ、チャットなどのコミュニケーションサービスで患者ごとのチャットルームを作成し、チーム診療を円滑に進めるほか、様々な最新の学術論文等の医学情報を一括して検索・閲覧でき、診療上必要な医薬品情報を必要なタイミングで効果的に閲覧できる等のサービスを提供します。このたび、その一部のサービスを近畿大学病院において先行導入することとなりました。今後は、地域医療連携への活用や、将来的にはすべてのサービスを導入することを検討しています。また、セキュリティ面に関しては、大学病院が求める高いセキュリティ要件とセキュリティポリシーに則り、実装の上、サービス提供しています。

【導入効果】
SCSKのDr2GOとiPhone、iPadの組み合わせによる導入効果は以下の通りです。
・地域の基幹病院として、医療従事者の業務効率化を図り、スマートホスピタルの実現に向けた患者の満足度向上に寄与
・チーム診療のコミュニケーション円滑化により、より的確、安全な診療の質向上に貢献
・カルテビューア機能とコミュニケーション機能により、院内どこにいても医療チーム間での円滑な情報連携が可能となり、医療従事者の負荷を軽減すると共に、患者とのコミュニケーション向上に寄与

【今後に向けて】
令和5年(2023年)12月のDr2GO利用開始に向け導入作業を進めております。今後、近畿大学病院とSCSKにて、院内の情報共有の更なる円滑化とチーム診療の推進、診療に関する各種情報収集の効率化、研究開発におけるデータ収集基盤としての利用など、大学病院における医療DX基盤としてDr2GOの全サービスを活用する検討を進めます。また、SCSKは今後令和7年(2025年)までにDr2GOを全国幅広くご利用頂くために、本取り組みをふまえ、中核病院を中心として70病院へのサービス導入を目指す予定です。

【Dr2GOについて】
SCSKオリジナルソリューションの「Dr2GO」は、医療現場の声から生まれた医療従事者向けDXソリューションです。
主として、下記のサービスを提供し、医療従事者の働き方改革や、地域医療の効率化に貢献しています。
(1)医療従事者間のコミュニケーションの効率化を図る「コミュニケーションサービス」
(2)診療に必要な情報を検索・閲覧する「医学情報検索・配信サービス」
(3)転院調整時の情報共有・コミュニケーションの効率化を図る「地域医療連携サービス」
※ 近畿大学病院が先行導入するのは(1)(2)のサービスです。
Dr2GO製品サイト:https://www.scsk.jp/sp/dr2go/

【Dr2GOの主な機能】
<コミュニケーションサービス>
■医療従事者間のチャット
・電子カルテを閲覧しながら医師同士がコミュニケーション可能
・TOP画面におすすめセミナー情報、閲覧した資料の更新情報を連絡
・医師の診療志向に合う医学情報をAIがおすすめ表示

チーム医療へのスムーズな切り替えにより、医療現場の働き方改革を実現
チーム医療へのスムーズな切り替えにより、医療現場の働き方改革を実現

<医学情報検索・配信サービス>
■医学情報の検索
・病院、診療科ごとに管理している院内のガイドラインの閲覧
・院外の情報(医薬品プロモーション情報など)も自然に検索・閲覧
・医師の閲覧履歴を元にAIが医師に合う情報をプッシュ型で提案

今、診療に必要な医学情報・医薬品情報をAIがプッシュ型で提案
今、診療に必要な医学情報・医薬品情報をAIがプッシュ型で提案

<地域医療連携サービス>
■病病連携における転院調整
・地域の連携病院との転院調整業務をITで効率化
・転院先の提供可能な医療(取扱医薬品、医療設備など)を把握
・今後、受診時から在宅医療までの患者の診療傾向が把握できる仕組みを構築予定

転院調整業務の効率化により、地域医療連携を支援
転院調整業務の効率化により、地域医療連携を支援

【SCSKグループのマテリアリティ】
SCSKグループは、経営理念「夢ある未来を、共に創る」の実現に向けて、社会と共に持続的な成長を目指す「サステナビリティ経営」を推進しています。社会が抱えるさまざまな課題を事業視点で評価し、社会とともに成長するために、特に重要と捉え、優先的に取り組む課題を7つのマテリアリティとして策定しています。本取り組みは「安心・安全な社会の提供」、「いきいきと活躍できる社会の実現」に資するものです。
-チームコミュニケーションの円滑化による的確・安全な診療の提供
-医学情報取得の効率化による働き方改革の実現
-地域病院の連携により、1人ひとりの患者に最適な医療を提供
・SCSKグループ、経営理念の実践となる7つのマテリアリティを策定
https://www.scsk.jp/news/2020/press/management/20200428_2.html

【関連リンク】
近畿大学病院
https://www.med.kindai.ac.jp/


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