『南くんの恋人』とは一味違う！新刊『ダンシング・マザー』発売記念内田春菊さんの過去のコミック作品を一挙電子化

『闇のまにまに』『ヘンなくだもの』『仔猫のスープ』など６作品

2018-12-07 12:00

　株式会社文藝春秋電子書籍編集部では、12月7日（金）、内田春菊さんのコミック６作品を電子書籍として発売いたします。
　表紙は全て、内田さんによる描き下ろしです。

　義父からの性暴力を取り扱った衝撃的な自伝的小説『ファザーファッカー』から25年。今年11月には、母親の視点で描かれた新刊『ダンシング・マザー』が発表され、話題を呼んでいます。
　新刊の発売に合わせて、内田春菊さんの過去のコミックを一挙電子化。『南くんの恋人』とは一味違う、可愛くて少し怖い世界観をお楽しみください。

◆電子書籍化に際しての内田春菊さんのコメント◆
本当にありがたい時代になったなあ、と思っています。電子書籍には、「絶版」ってないですもんね。子供達が私のマンガを読むと、「スマホが出てこない」って言うんですよね（笑）。当時は家の電話や、ポケベルで連絡とってたから。今の若い子はどういう風に読んでくれるんだろう？　と、楽しみにしています。

◆電子化作品は次の６作品◆

・『闇のまにまに』
クラスメイトと名乗る女子から貰ったチョコレートを食べた水島樹権（じゅごん）。翌日、彼の身体に異変が……（「吸血少女」）。吸血鬼、フランケンなどの怪異を取り扱ったものから、人間の心の深淵を暴くサイコホラーまで、幅広い「恐怖」を扱った作品集。
商品URL：https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1692058600000000000A

・『しあわせのゆくえ』
高校１年生の新恋くんは思春期まっただ中。同じクラスの名女川友桃と「付き合う」ことになるが……？　表題作「しあわせのゆくえ」他、ある“秘密”を抱えた主婦の心理状態を巧みに描いた「サマータイム」も収録。
商品URL：https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1692058400000000000T

・『ヘンなくだもの』
５ページ程度で、思いもかけないオチを見せてくれる短編「ヘンなくだもの」シリーズ。
可愛い女の子達に癒されるのもよし、登場人物の人生観に共感するのもよし。可笑しくて、ちょっとＨな連発コミック！
商品URL：https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1692058500000000000W

・『仔猫のスープ』
生まれたばかりの仔猫が１匹いない。台所に行くと見たこともない大きな鍋で何かを煮込んでいる最中。蓋を開けると……という夢を見た女。彼女に迫る恐怖を描いた表題作「仔猫のスープ」ほか、男女の心の奥底を見据えた作品集。
商品URL：https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1692058700000000000D

・『ママとミツバのビンボフル・ワンダフル　お一人様二つまで！』
３人の子供をもつシングルマザーのお母さんが子供たちに教えるのは、お金を使わなくたって「幸せ一杯！」の楽しい暮らし方。内田春菊が描く節約コミック。巻末には、親子が作中で作ったレシピを掲載。
商品URL：https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1692058300000000000Q

・『隣人　内田春菊ホラー傑作選』
この世で一番怖いのは、“善意”に満ちた普通の人……。コミックと短編小説で構成されたサイコ・ホラー傑作選。
商品URL：https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1692060300000000000L

内田春菊（うちだ・しゅんぎく）

1959年長崎生まれ。ウェイトレス、クラブ歌手、ホステスなどを経て、84年に漫画家デビュー。性的な事柄を包み隠さず描く作風で、エッセイ、漫画エッセイを執筆、女性漫画家の新しい時代を拓く。87年の『南くんの恋人』は発表から30年を経てなお、マンガ史上に残る傑作として、世界的な人気を得ている。93年発表の初めての小説『ファザーファッカー』が大ベストセラーとなり、漫画『私たちは繁殖している』と合わせて、Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。2018年大腸がんとの日々を描いた『がんまんが』を発表、話題を呼ぶ。俳優、歌手でもある。

書籍情報

価格：６作品ともに税込500円（※価格は電子書店によって異なる場合があります）
配信開始日：12月7日（金）
主要配信書店： Kindleストア（Amazon）、楽天Kobo、Apple Books、Reader Store、紀伊國屋書店Kinoppy、BookLive!、honto他、電子書籍を販売している主要書店