ロボティクス・メカトロニクス講演会2023 名古屋で開催
実行委員長を務めた大原賢一教授ら本学理工学部の教員9人が運営の中心を担う
一般社団法人日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門主催の「ロボティクス・メカトロニクス講演会2023」が6月28日から7月1日までの4日間、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されました。実行委員長を務めた大原賢一教授をはじめ、本学理工学部のメカトロニクス工学科と電気電子工学科、交通機械工学科、機械工学科の教員合わせて9人が運営の中心を担いました。
研究者や学生ら2100人以上が来場し、ポスターセッションは1400件以上も
講演会は、移動ロボットや作業ロボット、マイクロロボットなどさまざまなロボット、さらには人工知能(AI)や制御システム、ミドルウェアなど、幅広くロボットに関連した最新の研究成果の発表の場として毎年開催されています。今年は「新たな時代を創るロボティクス・メカトロニクス」をテーマに、全国の大学や高専、研究機関、企業から2100人以上の研究者や学生らが参加しました。
会場では、ロボット制御などに関するチュートリアル(講習会)やワークショップ、1400件以上のポスターセッションに企業展示、VRや自動運転ロボットを体験できる子ども向け公開講座など、多彩なプログラムが展開されました。ポスターセッションには本学の教員や大学院生らも参加し、ヘビを模倣したロボットにセンサーやカメラを装着した索状ロボットや凸凹や傾斜に対応する不整地ロボットなどの研究成果を来場者に説明していました。
大原教授が司会を務めた特別講演会は、QRコードを開発したデンソーウェーブ主席技師の原昌宏氏が登壇。「世の中を変えたQRコードの開発の原点と成長」と題してQRコードの開発の背景や特徴、これまでの進化や今後の展開などを解説し、イノベーションのキーポイントとして「創造は夢(ビジョン)と好奇心によって生まれます。そして、ビジョンを決めたら実現するまでやり通すことが必要です」と呼び掛けました。講演会後には日本学士院賞・恩賜賞の受賞のお祝いと本講演会でのご講演に対する御礼として花束贈呈が行われました。
実行委員長を努めた大原教授は「コロナ以前に戻し、新たな時代につなげる講演会を目指していたため、多くの方にご参加いただき、嬉しく思っております。本学からも多くの教員に運営を協力いただき、名城大学におけるロボティクス・メカトロニクス関係の人材の豊富さをしっかりアピールできたと考えております」と述べていました。