中野京子の最新作『愛の絵』を発売 アマゾンレビューをきっかけに「愛」で名画52点を解説

株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2023 年12月19日に『愛の絵』(中野京子 著/税込 1,210円)を発売しました。本書は広範な知識をもとに、絵画を独自の視点で解説する『怖い絵』シリーズでおなじみの中野京子氏の最新作です。PHP新書では『美貌の人』『美貌の人2』に続く第3弾となる新作のテーマは「愛」。これは読者のリクエストに応えたもので、さまざまな愛にまつわる絵画作品52点をオールカラーで解説します。

テーマを決めたきっかけは1人のアマゾンレビュー

「愛」というテーマが決まったきっかけは、たったひとりの読者のコメントです。
本作は、月刊誌『PHP』での連載をまとめたものですが、連載開始を控え、なかなかテーマが決まらなかった時期に、著者がAmazonで、自著『異形のものたち』(NHK新書)に対する読者レビューを目にしました。

――「次の機会にはぜひ「愛のある絵」というテーマで書いていただけませんでしょうか。そして、その中にぜひ、ロバート・ヒューズの「星たちを引き連れた夜」をいれていただけたら嬉しいのですが。」(Amazon.co.jp中野京子著『異形のものたち』(NHK新書)読者レビューより)

このコメントを見た瞬間、次々と作品が思い浮かび、「愛」をテーマに執筆することにしました。
さらに、コメントにある「星たちを引き連れた夜」は、著者自身も昔ドイツで購入したポストカードを今も手元に持つほど思い入れのある作品で、本書の表紙に採用し本文にも収録しています。

恋愛、家族愛、動物愛……愛にまつわる作品52点を収録

本書では、紹介する52作品すべてをオールカラーで掲載しました。恍惚、嫉妬、幸せ、不幸せ……様々なかたちの愛を表現した絵画を、描かれた時代背景や、作者の意図を考察をしながら解説しています。

『愛の絵』書影

【収録作品】

《星たちを引き連れた夜》

●エドワード・ロバート・ヒューズ/
《星たちを引き連れた夜》

イギリスの詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩に着想を経て描かれた作品。
幼い子どもに先立たれた悲しみを包み込むかのような永遠の安らぎが描かれています。

《愛の魔術》

●作者不詳/《愛の魔術》

中央の女性が、愛の呪術を実践している様子を描いた作品。儀式の必需品が散りばめられ、椅子の上に置かれたボックスには心臓を模したハート型のものが見えます。
宙を舞う巻紙はいわば「漫画の吹き出し」。登場人物たちの台詞が書かれています。

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著者プロフィール

著者近影

中野京子(なかの・きょうこ)
北海道生まれ。作家、ドイツ文学者。西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに、絵画エッセイや歴史解説書を多数発表。新聞や雑誌に連載を持つほか、テレビの美術番組に出演するなど幅広く活躍。
著書に『怖い絵』シリーズ(角川文庫)、『ハプスブルク家 12の物語』『プロイセン王家 12の物語』(以上、光文社新書)、『美貌のひと』『美貌のひと2』(以上、PHP新書)、『異形のものたち』(NHK出版新書)、『災厄の絵画史』(日経プレミアシリーズ)、『新版 中野京子の西洋奇譚』(中公新書ラクレ)、『名画と建造物』(KADOKAWA)など多数。
著者ブログ「花つむひとの部屋」
https://blog.goo.ne.jp/hanatumi2006

【書誌情報】

タイトル:愛の絵
著者:中野京子
判型・製本:新書判並製
ページ数:208ページ
定価:1,210円(税込)
発売日:2023年12月19日
ISBN:978-4-569-85613-1
レーベル:PHP新書
発売元:株式会社PHP研究所

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