オラクル、「MySQL 5.7」の一般提供を開始
(本資料は米国2015年10月19日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)
オラクルは本日、世界で最も普及しているオープンソース・データベース(*)「MySQL 5.7」の一般提供開始を発表しました。この最新版では、性能、拡張性、管理性の向上に加え、JSONのサポートによってNoSQL機能が強化されています。また、MySQL Routerの導入により、複数のMySQLデータベースにアプリケーションを容易に接続できるようになります。
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オラクルのMySQLエンジニアリング担当バイスプレジデントであるトーマス・ウリン(Tomas Ulin)は、次のように述べています。「『MySQL 5.7』の幅広いイノベーションにより、開発者、データベース管理者、DevOpsチームは、増え続けるデータを処理できる次世代のWebおよびクラウドベース・アプリケーションを構築、管理可能になります。『MySQL 5.7』はDevelopment Milestone Releaseに基づいており、開発プロセス中にユーザーによるプレビュー、テスト、フィードバックが可能であったため、結果として今回のリリースは、多くのMySQLコミュニティ・メンバーが関わったコラボレイティブなプロセスとなりました」
ウリンは来たる10月26日(月)午後4:00からサンフランシスコで行われる、MySQL Central @ OpenWorldの基調講演「State of the Dolphin」で、「MySQL 5.7」の新機能の概要を説明します。また、11月11日午前9:00(米国太平洋時間)からWebキャストも行われます。
Booking.comのシニア・システム・アーキテクトであるニコライ・プラム(Nicolai Plum)氏は、次のように述べています。「当社で初めてDevelopment Milestone Releaseをテストしたところ、有益な改善が見込めることが明らかになりました。『MySQL 5.7』により、オンラインでの構成やスキーマ変更を、より短いダウンタイムで実施できます。一般提供版の『MySQL 5.7』では、マルチソース・レプリケーションとパラレル・レプリケーションが改善されているため、グローバルなEコマース事業の拡張を容易に継続できるものと大いに期待しています」
「MySQL 5.7」では性能と拡張性が向上し、次のような機能強化が行われています。
•速度の向上:SysBench Read-only Point-Selectを使用した1,024の接続によるベンチマーク・テストでは、「MySQL 5.6」の3倍となる1,600,000 QPS(1秒あたりのクエリー数)を達成しました。
•InnoDBの最適化:性能と同時実行性、オンライン操作、空間インデックス、ネイティブ・パーティショニングなどが強化されています。
•レプリケーション機能の強化:マルチソース・レプリケーションの導入、グローバル・トランザクション識別子(GTID)の改良、マルチスレッド・スレーブの強化により、性能拡張性と可用性が改善されています。
•オプティマイザの強化:新しいMySQLオプティマイザの動的なコスト・モデルにより、クエリの性能とユーザー制御が向上しています。
管理性に関しては、主に次のような点が強化されています。
•新しいネイティブのJSONデータ型とJSON関数:スキーマレス・データの効率的かつ柔軟な保管、検索、操作が可能になります。また、新しい内部バイナリ・フォーマット、SQLとの容易な統合のサポート、Generated Columns(生成列)を利用したJSONドキュメントのインデックス管理といった機能も強化されています。
•パフォーマンス・スキーマ:メモリ、トランザクション、ストアド・ルーチン、プリペアド・ステートメント、レプリケーション、ロックの計測が可能です。
•MySQL SYSスキーマ:パフォーマンス、状態、使用状況、モニタリングに関する一般的な要件に応えるヘルパー・オブジェクトを提供します。
•セキュリティの強化:容易かつ安全なインスタンス初期化、セットアップ、管理が可能です。
•モバイル・アプリケーション向けのGIS(地理情報システム)サポートの強化:InnoDBでの空間インデックス、GeoJSON、GeoHashがサポートされます。
さらに、新しいMySQL Routerも一般提供が開始されます。これは、MySQLデータベースにクエリをインテリジェントにルーティングすることで性能と可用性を改善し、アプリケーション開発効率を向上します。またMySQL Routerでは、各種の開発言語からのMySQL Fabricサポートも提供され、MySQLデータベース・グループの管理が容易になるとともに、データ・シャーディングの自動化を通じて高い可用性と拡張性を実現します。
早期テストおよびフィードバックとしては、MySQL Group Replicationが利用可能です(http://labs.mysql.com)。Group Replicationは、任意の位置に書き込み可能なアクティブ/アクティブ型のレプリケーション・クラスタをMySQLに提供し、自動競合検出および解決をサポートしています。
「MySQL 5.7」は、http://dev.mysql.com/downloads/ からダウンロード可能です。ご利用条件および制限事項があります。
参考資料
•MySQL ウェブサイト
http://www-jp.mysql.com/
•MySQL Central @ OpenWorldのセッション*
https://events.rainfocus.com/oow15/catalog/focusOnDoc.jsp?focusId=18282
•Webキャスト*:「MySQL 5.7」の新機能、2015年11月11日午前9:00(米国太平洋時間)
https://event.on24.com/eventRegistration/EventLobbyServlet?target=reg20.jsp&eventid=1052077&sessionid=1&key=EFEE71759B7B2D0B3FE68FFE140316D1&partnerref=web&sourcepage=register
•Webキャスト*:「MySQL 5.7」の新しいレプリケーション機能、2015年11月24日午前9:00(米国太平洋時間)
https://event.on24.com/eventRegistration/EventLobbyServlet?target=reg20.jsp&eventid=1052080&sessionid=1&key=175A5C137979D8E1843105F793FA52E1&partnerref=web&sourcepage=register
•MySQLラボ*
http://labs.mysql.com/
•FacebookのMySQLコミュニティ*、Twitterの@MySQL*
https://www.facebook.com/mysql
https://twitter.com/mysql
•セミナー情報一覧
http://www-jp.mysql.com/news-and-events/events/
•セミナー:「MySQL 最新情報セミナー2015秋 in 東京」、2015年10月30日
http://www.oracle.com/goto/jpm151030
•セミナー:「MySQL 最新情報セミナー2015秋 in 大阪」、2015年11月4日
http://www.oracle.com/goto/Jpm151104
•セミナー:「MySQL 最新情報セミナー2015秋 in 福岡」、2015年11月5日
http://www.oracle.com/goto/Jpm151105
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プレスルーム http://www.oracle.com/jp/corporate/press/
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