神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond 渡辺 篤(アイムヒア プロジェクト)が関西で初出展! 孤独や生きづらさを抱える人々に寄り添う、 元ひきこもりの現代美術家

六甲山観光株式会社(本社:神戸市灘区 社長:寺西公彦)は、2024年8月24日(土)から11月24日(日)まで神戸・六甲山上を舞台に現代アートの芸術祭「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond」を開催します。

本芸術祭では、社会問題の解決にアートを通じて取り組む現代美術家、渡辺篤の作品を関西で初めて出展します。渡辺氏は自身の深刻なひきこもり経験を起点に、生きづらさを抱える当事者と共同するプロジェクトを行う社会活動家でもあります。

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過去作品例

左:《月はまた昇る(プロジェクト「同じ月を見た日より」)》瀬戸内国際芸術祭2022 撮影:宮脇慎太郎
右:《プロジェクト「あなたの傷を教えて下さい。」)》2016年~

現代美術家の渡辺篤は孤独・孤立や生きづらさを抱える人々の存在に社会が目を向けるきっかけとなる作品を発表しています。足掛け3年に渡る自身の深刻なひきこもり経験を踏まえ、問題を抱える当事者に様々な深度で関わるプロジェクトを多数実施しています。私たちの身近にありながら無いことにされてしまっている社会問題に現代美術という表現方法を用いて真正面から取り組むアーティストです。

代表的なプロジェクト

・「アイムヒア プロジェクト」 2018年
ひきこもり当事者たちが自ら撮影した部屋の写真を全国募集し、写真集を制作。海外メディアからも大きな反響があった。

・プロジェクト「同じ月を見た日」 2020~2024年
コロナ禍に孤独・孤立を感じる国内外の人々に、スマホに取り付ける小型望遠鏡を贈り、各自の居場所からの月の写真を送ってもらった。姿が見えない他者の存在にまなざしを向けるアートプロジェクト。全ての人が孤立当事者となったコロナ禍にスタートし、本芸術祭での展示を一区切りとし活動を終える。

・プロジェクト「あなたの傷を教えて下さい。」 2016年~
右上の写真の作品は、トラウマにまつわるストーリーを匿名募集し、制作された。コンクリート板に書き込み砕かれたものに金継ぎを施し再度つなぎ合わせることで作品とする。ここに居ない誰かの生きづらさにまなざしを向けるものである。

出展作品

・月はまた昇る(プロジェクト「同じ月を見た日」より)
プロジェクト「同じ月を見た日」で集まった月の写真を用いた映像作品を、大阪湾を囲むように広がる夜景を背景に、直径330cmの円形スクリーンに投影します。幻想的な外観を持ちながらも、社会からの孤立という誰にでも起り得る課題を提示する切実な作品です。
※展示場所:ケーブルエリア(天覧台/標高737mに位置する展望スポット)
※鑑賞時間:日没の30分後~21:00 ※荒天時は鑑賞できません。

・「同じ月を見た日の、あなたの傷を教えて下さい。」
プロジェクト「同じ月を見た日」と「あなたの傷を教えて下さい。」から生まれた作品を、ミックス・再構成します。プロジェクト「同じ月を見た日」で集まった1000枚を超える月の写真を時系列に配置した、ライトボックスなどを展示します。この作品は、コロナ禍に作者の元に届いた、多くの人々の写真やメッセージを用いて制作されています。
※展示場所:風の教会エリア(六甲山芸術センター) ※鑑賞時間:10:00~16:50(受付終了16:30)

◆アーティストトーク◆
渡辺篤が、今回の出展作品やプロジェクト・活動にまつわる裏話をお話します。来場者からの質問やご意見なども伺います。

開催日時・場所

8月24日(土)・25日(日) 14:00~14:30 場所:風の教会エリア(六甲山芸術センター5F)
8月27日(火)・28日(水) 19:00~19:30 場所:天覧台

【備考】予約不要・参加無料
※風の教会エリア(六甲山芸術センター)は有料会場のため、参加には鑑賞パスポートもしくは会場単館券が必要です。
※荒天等で中止の場合は、公式サイトでお知らせします。
※混雑時は人数制限をさせていただきます。

プロフィール

渡辺 篤(わたなべ あつし)(アイムヒア プロジェクト)

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1978年 神奈川県出身・在住
2009年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了

現代美術家/社会活動家。大学在学中から、直接的/間接的な経験を根幹とする、既存の社会からはタブーや穢れとしても扱われかねない事象やそれらを取り巻く状況を、プロジェクト型の作品によって批評的に取り扱ってきた。卒業後に深刻なひきこもりを経験したものの、回復し、直後から精力的に活動を展開し続けてきた。
孤独・孤立にまつわる関係性の課題や、共感可能性と不可能性、社会包摂の在り方などをテーマに扱う。2018年からは「アイムヒア プロジェクト」を主宰し、不可視化されがちな生きづらさやトラウマを抱える人々との協働企画を多数実施。
社会問題に対してアートが物理的・精神的に介入し、解決に向けた直接的な作用を及ぼす可能性を追求している。活動家として、当事者運動やケアの実践、メディア出演、講演なども多い。

主な展覧会歴

2023年 「あ、共感とかじゃなくて。」東京都現代美術館(東京)
2023年 個展「NACT View 03 私はフリーハグが嫌い」国立新美術館(東京)
2022年 国際芸術祭「あいち2022」愛知芸術文化センター(愛知)

主な展覧会歴

2020年 横浜文化賞 文化・芸術奨励賞

《神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond開催概要》

【会期】2024年8月24日(土)~11月24日(日)

会場

ROKKO森の音ミュージアム、六甲高山植物園、トレイルエリア、風の教会エリア、六甲ガーデンテラスエリア、六甲ケーブル(六甲ケーブル下駅・山上駅・天覧台)、六甲有馬ロープウェー六甲山頂駅、兵庫県立六甲山ビジターセンター(記念碑台)、六甲山サイレンスリゾート(旧六甲山ホテル)
※ROKKO森の音ミュージアム、六甲高山植物園、トレイルエリア(一部会場)、風の教会エリアは有料会場

関連イベント[ひかりの森~夜の芸術散歩~]
【会期】2024年9月21日(土)~11月24日(日)の土日祝の夜間
【会場】ROKKO森の音ミュージアム、六甲高山植物園

【料金】大人=中学生以上、小人=4歳~小学生 3歳以下無料

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※上記に大人+800円、小人+400円で「シダレミュージアム」に割引入場できるセット券も販売。

【主催】六甲山観光株式会社、阪神電気鉄道株式会社
【特別助成・協賛】神戸市、阪急阪神ホールディングス株式会社
【総合ディレクター】高見澤清隆

2024年の取り組みの4つの柱

神戸六甲ミーツ・アート2024 beyondでは、昨年に引き続き以下の取り組みに注力します。

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出展アーティストの充実
過去最多となる招待・公募を合わせた61組のアーティストが参加します。
国内外から幅広い視点で活動しているアーティストの作品をご紹介します。
また、公募作品の募集条件を向上し、より優れた作品を募集・展示します。

芸術祭の象徴となる拠点エリアの充実
2023年にROKKO森の音ミュージアムに新設した野外アートゾーンをさらに拡充し、会期外でも四季を通じてアート作品を鑑賞できる場を充実させます。

トレイルエリアの充実
山中の散策路沿いに作品を展示するトレイルエリアをさらに広げ、アート鑑賞の楽しさとともに六甲山の新たな魅力を発掘します。

こどもたちがアートに触れ合える機会の創出
ワークショップ等を通じて自然の中で子どもたちが現代アートに触れられる機会を増やし、次世代の文化芸術の担い手や支え手を育てていきます。

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出展アーティストや展示に関する詳細を公式サイトでご覧いただけます。
https://www.rokkomeetsart.jp/system/press/pdf/240719_digest_web.pdf

六甲山ポータルサイト https://www.rokkosan.com/

発行元:阪急阪神ホールディングス
    大阪市北区芝田1-16-1

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