印刷好き必見！　宇野亞喜良氏の作品に、煌びやかな特殊印刷加工を多用したポスター制作の裏側を、東京「市谷の杜 本と活字館」で展示スタート!!

大日本印刷株式会社（DNP）の文化施設「市谷の杜 本と活字館」（東京都新宿区）で、企画展「宇野亞喜良 万華鏡印刷花絮 Aquirax Uno Kaleidoscope -Behind the Scene-」を開催中です（2023年10月29日まで）。

宇野亞喜良氏の俳句と少女をテーマにした作品に、雑誌『デザインのひきだし』（グラフィック社）編集長の津田淳子が特殊印刷設計を挑み、多数の異なる表現手法を試みた「宇野亞喜良 万華鏡」展（2022年12月9日〜2023年1月31日）。コールドフォイル、白引き、蛍光ピンクなどの特殊印刷を多用し、画集上でキャンバスを再現した、書籍『宇野亞喜良画集 Kaleidoscope』に続き、津田が二度目の特殊印刷設計に挑んだ「宇野亞喜良 万華鏡」展は、特殊印刷によって新たな作品として蘇るポスターの数々が話題となりました。

本企画展では、そのポスター制作の裏側を解説・展示。時代を超えて普遍的な魅力を放ち続ける宇野作品が、印刷の専門家も驚く姿に変貌。紙だからこそ、印刷だからこそできる表現を追求した、印刷実験の成果をご堪能ください！

会期：前期 2023年3月4日（土）〜6月25日（日）／ 後期 2023年6月28日（土）〜10月29日（日）
会場：市谷の杜 本と活字館（東京都新宿区市谷加賀町 1-1-1） 2階展示室
入場料：無料（完全予約制）
主催 ： 市谷の杜 本と活字館（大日本印刷株式会社）
特殊印刷設計 ： 津田淳子

本企画展は、DNPが運営するギンザ・グラフィック・ギャラリー（東京・銀座）で2022年12月9日（金）～2023年1月31日（火）に行なわれた「宇野亞喜良 万華鏡」展での展示作品について、制作過程や特殊印刷の技法などを解説・展示するものです。

「宇野亞喜良 万華鏡」展では、日本を代表するイラストレーター、グラフィックデザイナーの宇野亞喜良氏が描く“俳句と少女”をテーマにした原画を題材に、雑誌『デザインのひきだし』編集長の津田淳子が宇野作品の特殊印刷設計に挑み、多数の異なる表現手法を試みました。

宇野作品に津田が特殊印刷設計を手掛けるのは、書籍『宇野亞喜良画集 Kaleidoscope』に続き二度目。「印刷というのはイラストレーションを確実に復元するんじゃなくって、出来上がったものがよければそれが一番いい」という宇野氏の考えから、オフセット印刷に加え、箔押し、段ボール紙や新聞紙へのシルクスクリーン印刷、手漉き透かし和紙への印刷など、さまざまな実験的手法を用いることで、凄みを増した新たな宇野作品が生まれました。

本企画展では、そのポスター制作の裏側を解説・展示。時代を超えて普遍的な魅力を放ち続ける宇野作品が、印刷の専門家も驚く姿に変貌した19作品、21種類の特殊印刷加工ポスターはどうやってつくられたのか。テスト印刷や色校正、使った版などの展示や、制作過程の映像と通じて、その工程を明らかにします。紙だからこそ、印刷だからこそできる表現を追求した、印刷実験の成果をご堪能ください！

特殊印刷ポスターの制作過程と完成品を展示。色校正や紙違いでのテスト、版、制作中の動画などが見られる。

本を無造作に積み上げ、その小口（断面）に宇野氏の絵をあしらった作品。校正や指示書なども展示されている。

展示会場では各作品の特殊印刷設計について、制作過程を掲載した展示解説リーフレットを配布。用紙、技法、印刷加工の意図やそのおもしろさの解説だけでなく、製版や印刷に関するプロセスが詳細に記されており、作品とあわせて楽しむことができます。

本企画展の告知ポスターやフライヤーなどをデザインし、書籍『宇野亞喜良画集 Kaleidoscope』ではブックデザインを担当した大島依提亜さんと、本展で展示する宇野作品の特殊設計を担当した『デザインのひきだし』編集長の津田淳子のトークイベントを3月19日（日）14時より開催（観覧は満席のため受付終了）。

宇野亞喜良氏の原画が、津田のアイデアと各製造現場の技術でどんな姿に生まれ変わったのかを、印刷が大好きな大島依提亜氏と一緒にたどるトークイベントです。当日はYouTubeでも配信しますので、どうぞお楽しみに！
市谷の杜 本と活字館 YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/c/ichigaya_letterpress

企画展会期中限定で、宇野氏のキュートなモチーフにしおりの活版印刷を体験したり、特製コラボドリンクを楽しめるなどイベント盛りだくさんです！

ふだんだったらこんな贅沢な印刷紙加工はできない！ というようなものをたくさん使わせてもらいました。たとえば透かし和紙の技法を使って宇野さんの一枚絵を透かしで入れてもらったポスターや、大きな面積の箔押しをふんだんに使ったポスターだったり、B2サイズの全面にくっきりとエンボス加工を施してもらったり、使い終わった大判ダンボールや実際に発行された新聞紙にスクリーン印刷で刷ってもらったり。画面や写真からでは伝わらない、紙や印刷加工だからこそできる表現をぜひご覧ください。

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