【岡山理科大学】最優秀に廣川さんの作品/建築学科卒業設計審査会/19日まで全作品展示
2023-02-15 14:00
岡山理科大学工学部建築学科の卒業設計審査会が2月13日、A1号館1階スチューデントコモンズで行われ、34点の中から廣川柊也さんの「~onomichi~坂の街のミュージアム」が最優秀作品に選ばれました。全作品が2月19日(日)までスチューデントコモンズで展示されています。
廣川さんの作品は文学展示、絵画・風景画展示、映画体験の3つのエリアと中庭空間、レストランなどで構成され、全体が柔らかな曲線でデザインされています。通路空間には、広島・尾道を題材にした林芙美子、志賀直哉、正岡子規の作品をもとに、その舞台になった場所に展示室を設け、臨場感を演出しているのが特徴です。
文学作品のシーンを取り込む
作品の狙いについて福山市出身の廣川さんは、「尾道市、東士堂町は坂の街として有名で、『文学の小道』や『猫の細道』などがあり、映画の舞台としても用いられていますが、近年では空き家が増えて問題」になっており、活性化に向けた地元の取り組みを後押しできるような施設を設計しました、と説明。建築学科計画分野教員及びゲスト審査委員一同は「造形力が優れている」と評しました。
廣川さんの作品は日本建築学会「全国大会・高専卒業設計展示会」に出展されるほか、『近代建築』(近代建築社)卒業設計特集号に掲載される予定です。
このほか、優秀賞には大下奈那実さんの「阿波池田 学園通りに建つ複合文化施設」と、賀本成美さんの「派生して創生-国領川沿いに建つ多機能コミュニティ複合施設-」、また佳作には逢坂望央さんの「円通寺麓の書道文化発信施設」▽川西叡裕さんの「歩行×対話×学び-閉鎖空間から解放する新たな学校のあり方」▽横松真歩さんの「境界のない街-人と人を繋ぐ地域コミュニティデザイン-」が選ばれました。
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