【トルコ共和国大使館・文化広報参事官室】 トルコ共和国文化観光省が無料で計39のバーチャルツアーを提供
~ご自宅からお気軽に楽しむことができるトルコのバーチャル博物館7選~
トルコ共和国文化観光省が2020年に開設した新しいデジタルポータル「Sanal Muze」により、歴史愛好家や芸術愛好家は、トルコの遺跡や博物館のバーチャルツアーに無料で参加できるようになりました。3Dでデジタル化された博物館のホールでは、美術愛好家が360度のツアーに参加し、展示品をじっくりと見ることができます。現在、計39のオンラインコンテンツのうち、ご自宅でご気軽に楽しむことができる計7つのバーチャル博物館をご紹介します。
ギョベクリ・テペ古代遺跡
12,000年の歴史を持つギョベクリ・テペは、人類の歴史を塗り替え、これまでに発見された世界最古の神殿跡として知られています。トルコ南東部のシャンルウルファ県に位置するギョベクリ・テペは、現存する巨大な石柱構造物により、2018年にユネスコ世界遺産に登録されました。ギョベクリ・テペは、狩猟採集民の生活、農業や畜産業への移行、神殿建築、芸術の誕生などを記録した多くの情報を提供し、新石器時代について知られていたことを書き変えました。最も興味深い発見は、高さ6メートル、重さ40トンにもなるT字型の石柱です。柱には人間や動物、抽象的なシンボルが描かれているものが多く、動物の姿が浮き彫りになっているものもあります。人類史上最古の神殿であるギョベクリ・テペのバーチャル・ミュージアム・ツアーは、ギョベクリ・テペを訪れたことのない方にも、T字型の柱を間近で見ることができる、時空を超えた旅を提供します。また、展示エリア「神殿」では、オンラインで神殿を見学することができ、本エリアを楽に探索することができます。
本バーチャル博物館は下記ウェブサイトからご体験できます。
https://sanalmuze.gov.tr/TR-259963/gobeklitepe-oren-yerisanliurfa.html
アナトリア文明博物館
アナトリア文明博物館は、トルコの首都アンカラにあります。旧石器時代以降のアナトリア地方のユニークな作品を展示する歴史的な2つの建物で構成されています。2014年に行われた改修工事では、バーチャルツアー、アニメーション、ギョベクリ・テペのT字型の柱のレプリカ、その他の遺物などを通して、時間の旅を楽しむことができます。1997年には「ミュージアム・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた、世界有数の博物館であり、そのユニークなコレクションは注目に値します。上のホールでは旧石器時代、金石器時代、初期青銅器時代、アッシリアの貿易植民地時代、古ヒッタイト王国時代とヒッタイト帝国時代、フリギア王国時代、新ヒッタイト王国時代、ウラルトゥ王国時代の展示があり、下のホールでは時代を超えたアナトリアと古典時代の展示があります。
本バーチャル博物館は下記ウェブサイトからご体験できます。
https://sanalmuze.gov.tr/TR-259961/anadolu-medeniyetleri-muzesiankara.html
アンカラ共和国博物館
首都にあるアンカラ共和国博物館が開設された当時は、トルコの第2回大国民議会の建物として使用されていました。本博物館は、アタテュルクの理念や改革、多党制の誕生の時代を生きた共和国の若者たちに捧げられたものであります。本博物館には、初代から3代までの大統領の写真や大統領の私物、当時の議会で採択された決議や法律などが展示されています。
本バーチャル博物館は下記ウェブサイトからご体験できます。
https://sanalmuze.gov.tr/TR-259958/cumhuriyet-muzesiankara.html
イズミル・エフェス博物館
エフェス博物館は、来館者数も多く、トルコで最も重要な博物館の一つです。本博物館で最も注目すべきものは、エフェスのアルテミス像、イルカに乗るエロス、ウサギを抱くエロス、エロスの頭部、プリアポス像、大理石のアルテミス像、エジプトの司祭像、イシス像、様々な神話上の神々の彫刻、ソクラテスの頭部などです。本博物館の中庭にあるバザールのセクションでは、アナトリアの古い町の商業生活や、今では忘れ去られてしまった様々な手工芸品が展示されています。また、別のコーナーでは、古代からオスマン帝国時代までの金貨、銀貨、銅貨、宝石類が展示されています。
本バーチャル博物館は下記ウェブサイトからご体験できます。
https://sanalmuze.gov.tr/TR-259959/efes-muzesiizmir.html (エフェス博物館)
https://sanalmuze.gov.tr/muzeler/IZMIR_EFES_ORENYERI/ (エフェス遺跡)
アンカラ独立戦争博物館
アンカラ独立戦争博物館の建物には、1920年から1924年までトルコの大国民議会が置かれていましたが、1952年に国民教育省に移管されました。1957年には同建物を博物館にすることが決定され、1961年に「大国民議会博物館」として公開されました。アンカラ独立戦争博物館は、特に同時代の歴史にご興味がある方にはたまらない博物館で、独立戦争の文書、武器、絵画などが、内閣会議室、大統領会議室、第一国会議事堂、議会議長室などのホールにも展示されています。
本バーチャル博物館は下記ウェブサイトからご体験できます。
https://sanalmuze.gov.tr/TR-259958/cumhuriyet-muzesiankara.html
トロイ博物館
総面積9万平方メートル、3階建てのトロイ博物館は、7つのパートに分かれた物語を再現しています。本館では詩人ホメロスの長編叙事詩『イーリアス』で歴史に名を残したアレクサンドリア・トロアス地方に進出したトロイ、その生活や文化の考古学的な歴史を、発掘調査で出土した遺物を通して説明しています。中にはトロアス地方の考古学、トロイの青銅器時代、『イーリアス』とトロイの戦い、古代のトロイアとイリオン、東ローマとオスマン帝国時代、考古学の歴史、トロイの痕跡があります。様々な時代の宝物、彫刻、石棺の中を巡るバーチャルツアーを通し、歴史をご覧いただけます。
本バーチャル博物館は下記ウェブサイトからご体験できます。
https://sanalmuze.gov.tr/TR-259960/troya-muzesicanakkale.html
アンカラ民俗学博物館
アンカラ民俗学博物館もまた、歴史ファンの注目を集める博物館です。セルジュク王朝時代から現在に至るまでのトルコの芸術作品が展示されており、様々な地域の民族衣装、装飾品、履物、タオル、包み、カーペット、タペストリーなどのサンプルを見ることができます。オスマン帝国時代の弓矢、火縄銃、マスケット銃、剣、ヤタガン(刀剣)、トルコタイル、キュタフヤタイル、スーフィズムやカルトに関するものなど、膨大なコレクションが展示されています。
本バーチャル博物館は下記ウェブサイトからご体験できます。
https://sanalmuze.gov.tr/muzeler/ANKARA_ETNOGRAFYA_MUZESI/
計39の全オンラインツアーは公式ポータルサイト( https://sanalmuze.gov.tr/ )にてご覧いただけます。
トルコについて
地中海沿岸に位置し、有名なボスポラス海峡が隔てるアジアとヨーロッパを結ぶトルコは、多様な気候と文化交流の中心地であることにより、何世紀にもわたる多様な文明が反映された歴史、自然や美食を有し、一昨年には約5,000万人の観光客をお迎えしました。文化が交差するこの国は、伝統とモダンが融合した芸術やファッションに大変寛容で、またダイナミックなショッピングとエンターテメントライフによって世界中から訪れる人々を魅了し続けています。トルコの詳細は公式ウェブサイト( http://www.tourismturkey.jp/ )または以下のSNSをご覧ください。
トルコ観光広報・開発庁(TGA)について
トルコ観光広報・開発庁(TGA)は、トルコの有形・無形の自然・文化・生物学的遺産、人工の所産をプロモーションすることで、国内外の観光においてのトルコのブランディングを確立させ、トルコ経済における観光投資へのシェアを高め、観光のサービスの質を向上させるために、短期・中期・長期のコミュニケーション・マーケティング活動を行っています。TGAは、現在の観光資源を世界に向けて宣伝・マーケティングを行い、トルコの観光目標を達成し、かつ潜在的な観光資源を発見・開発・活用するために文化観光省の観光戦略・政策に沿ってあらゆる宣伝、マーケティング、コミュニケーション活動を担っています。
セーフツーリズム認証プログラムについて
トルコは2020年の観光シーズンに向けて観光施設の衛生的安全性を認証する「セーフツーリズム認証プログラム」を実施しました。業界の主要企業によって急速に採用されている本プログラムは、飲食施設、交通機関、宿泊施設を含むさまざまな関連機関で国内外の国籍を問わず施設で働く職員とお客様全員の健康と安心を確保するために一連の措置を講じたものです。