世界唯一、本革にひし形金網を編み込んだ「フェンスBAG」を商品化 東大阪企業製造の工業資材をファッションアイテムとして新市場を開拓
近畿大学(大阪府東大阪市)文芸学部文化デザイン学科教授 岡本清文(空間デザインゼミ)は、地元東大阪に工場を持つ金属加工会社の共和鋼業株式会社(大阪府大阪市)と、老舗レザーファクトリーの株式会社ナダヤ(大阪府東大阪市)との産学連携で、ハンドメイドバッグ「フェンスBAG」を共同開発しました。
一枚の革にひし形金網を編み込むという、今までにない発想とデザインに基づいた世界で唯一の鞄で、工業資材のひし形金網をファッションアイテムとして商品化しました。令和6年(2024年)2月6日(火)から8日(木)に東京ビッグサイトで開催される「東京インターナショナル・ギフト・ショー」で展示します。
【本件のポイント】
●一枚の革に工業資材のひし形金網を編み込んだ、世界で唯一の鞄を産学連携で商品化
●東大阪で脈々と受け継がれてきたモノづくり精神の伝統と技術の化身ともいえる逸品
●地元企業の課題解決のため、近畿大学が中心となり異業種企業を結びつけて商品開発
【本件の内容】
「フェンスBAG」は、近畿大学が、ひし形金網製造を行う共和鋼業株式会社からの依頼で、需要が低迷しつつあるネットフェンス等の工業資材の新たな市場開拓を受託したことがきっかけで制作が始まりました。
ひし形金網は、構造、形状、表情、強度、しなやかさなどが特徴で、工場や作業場の危険防止網や外柵フェンスとして用いられるなど、工業資材として広範囲に使用されています。そのひし形金網を、新市場開拓のためにデザイン的視点から捉え直してみたところ、ファッションアイテムとして生かす発想に至りました。
そこで、近畿大学と同じ東大阪市にあり産学連携の経験がある老舗レザーファクトリー、株式会社ナダヤに共同開発を打診し、三者で企画・開発を行いました。それぞれの技術や発想力を持ち合わせ、株式会社ナダヤの職人が手作業で生地に穴を開け、そこに共和鋼業株式会社の職人が手作業で金網を編み込という、ユニークなハンドメイドバッグが完成しました。東大阪で脈々と受け継がれてきたモノづくり精神の伝統と技術の化身ともいえる世界で唯一の逸品です。
完成した商品を「東京インターナショナル・ギフト・ショー春2024 第15回LIFE×DESIGN」に出展し、展示を行います。なお今後、オンラインでの販売も検討しています。
【開催概要】
イベント名:東京インターナショナル・ギフト・ショー春2024
第15回LIFE×DESIGN
日時 :令和6年(2024年)2月6日(火)~8日(木)10:00~18:00
※ 2月8日は17:00まで
場所 :東京ビッグサイト西展示棟 西1・2ホール・アトリウム
(東京都江東区有明3-11-1、
ゆりかもめ「東京ビッグサイト駅」から徒歩約3分)
出展名 :共和鋼業
【関係企業】
会社名 :共和鋼業株式会社
所在地 :〈本社〉大阪府大阪市淀川区西中島4-3-4 チサン第六新大阪609
〈工場〉大阪府東大阪市水走5-8-10
代表者 :代表取締役 森永耕治
事業内容 :菱形金網の製造加工
ホームページ:https://www.kyowakogyo.net/
会社名 :株式会社ナダヤ
所在地 :大阪府東大阪市大蓮東3-4-2
代表者 :代表取締役社長 灘瑛一郎
事業内容 :革製品・バッグの商品企画
ホームページ:https://www.nadaya.co.jp/company
【関連リンク】
文芸学部 文化デザイン学科 教授 岡本清文(オカモトキヨフミ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1121-okamoto-kiyofumi.html