鹿島建設、全社建築見積システムを チェプロのERP「建設WAO」で刷新 ― クライアントサーバシステムをクラウドに全面移行 ―
株式会社チェプロ(本社:東京都新宿区、代表取締役:福田 玲二、以下 チェプロ)は、建設業に特化したチェプロの統合型ERP「建設WAO」が、鹿島建設株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:押味 至一、以下 鹿島建設)の全社建築見積システムとして2021年4月より本稼働を開始すると発表しました。
鹿島建設では、建築プロセスの上流工程にあたる見積積算業務において、これまでクライアントサーバ型のレガシーシステムを利用してきましたが、見積業務の高度化、複雑化に伴い、見積精度の向上と見積時間の短縮が大きな課題となっていました。とりわけ、過去の見積プロジェクトの検索、膨大な積算データの管理、種々の条件を変更したシミュレーションなどを迅速かつ容易にできることが求められていました。システム的には、処理時間の長さ、支店毎の見積サーバ管理の煩雑さ、クラウド対応が課題となっていました。
鹿島建設は、デジタル技術で業界を変革するトップランナーとしてデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しており、経済産業省と東京証券取引所が2020年8月に発表した「デジタルトランスフォーメーション(DX)銘柄 2020」にゼネコンから唯一選定されています。同社では、見積業務においてもDX化を進めており、見積処理時間の短縮、データ分析の強化を目的として、クラウドシステムで見積積算の全国集中管理ができる「建設WAO」を採用しました。
チェプロの「建設WAO」は建設業に特化したクラウド型のERPシステムです。建設業特有の種々の業務処理機能を備え、大手ゼネコンから中堅建設業までの企業に導入されています。また、世界16か国で特許を取得しているWebシステム技術「Visual WAO」を搭載し、支店や現場から本社のクラウドにWebでアクセスする際に、素早いレスポンスと高い操作性を実現していることが特長です。
鹿島建設の全社建設見積システムの機能と特長は以下の通りです。
見積データの一元化、活用促進
各拠点に分散していた見積サーバに保存されていた建築見積積算データを本社のデータベースで集中管理します。これにより、過去の見積の検索、分析が容易になり、見積データの活用促進が期待できます。
各機能のレスポンスを短縮
見積データの一元化した環境において、同部材を集積合算する機能のレスポンス時間を半減するなど、インターネット上で見積作成に伴う膨大なデータの集計・変換処理等を高速化します。
見積協調作業の強化
複数人で進める見積作成業務において、相互の作成状況を適時確認でき、スムーズな見積協調作業が可能となります。
サーバ管理コスト、サーバ消費電力量の削減
各拠点に設置されていた見積サーバを撤廃し、管理コストの削減を図ります。サーバの消費電力量が削減されることにより、同社のSDGsへの取り組みにも寄与します。
建設WAO概要
「建設WAO」はクラウド型システムでありながらクライアント/サーバ型システムと同等の快適な操作性と、クラウド上での高速かつ大量のデータ処理を実現するシステムで、建設業に特化したERPパッケージです。
「建設WAO」は、建設業特有の業務とニーズを熟知し現場の実務に合わせて作られました。見積、原価管理や工事管理に加え、営業、生産、販売在庫、債権債務、電子取引などの業務を一元管理できることが特長です。
また、データや情報の整合性、ワークフロー、アクセスコントロール、建設業法対応、高度なトレーサビリティ機能がシステム設計、制御されているため、導入することにより内部統制とコンプライアンスを強化します。
「建設WAO」に搭載されている独自のウェブ通信インターフェース技術「Visual WAO」は、日本、米国、中国、韓国、欧州12カ国を含め、16カ国で特許を取得。高速レスポンスと優れた操作性を提供し、ハードウェア構成および運用管理もシンプルに構築でき、業務効率の改善を実現します。
株式会社チェプロ
社名 :株式会社チェプロ( http://www.chepro.co.jp/ )
代表者 :代表取締役 福田 玲二
所在地 :東京都新宿区西新宿8-1-2 PMO西新宿10階
設立 :1997年3月3日
資本金 :8,530万円
事業内容:・建設業の未来をつくる統合型ERP「建設WAO」の開発・販売
・ソフトウェアのコア技術および開発ツールの開発・販売
1) Webシステム開発のための新テクノロジー「Visual WAO」
2) 簡易BIプラス帳票ツール「Play@(プレイア)」
・トータルシステムコンサルティング