【名城大学】社会連携フォーラム(PLAT FORUM)2024を開催

ゲスト4人とパネルディスカッション。進行は社会連携センターの白川陽一社会連携アドバイザー(左)

社会連携センター主催による「PLAT FORUM 2024」が11月28日、ナゴヤドーム前キャンパスにて開催されました。アフターコロナの現代、「人が集う場」の本質的な価値が改めて問い直されており、「ゆるく つながり 創りだす -リアルな場に集うことの価値」をテーマに学外ゲスト2名による基調講演、学内外の実践者2名からの事例発表、登壇した4名のパネルディスカッションなどが行われ、学内外から約100名が参加しました。

あいさつする小原章裕学長

飯田氏「オープンカフェはゆるやかに人の出会いを生み出す」

基調講演1人目はカフェ文化・パブリック・ライフ研究家の飯田美樹氏で、「ゆるやかに人が出会えるまちと、それを生み出す7つのルール」と題して講演。歩行者空間化がもたらす変化をヨーロッパの街並みを例に解説。座れる場所の必要性や人が集まるハイライトの近くに小さな店を凝縮すること、人は角(エッジ)から埋まり他人の活動を眺めたい習性を踏まえ「オープンカフェは7つのルールを内包している」と強調しました。

基調講演する飯田氏

2人目は入場料を取る本屋「文喫」を手掛ける株式会社ひらく取締役の武田建悟氏。書店の数が減り続け、コンビニでも書籍を置かなくなるなど、厳しい現状を踏まえ「新規事業をやるしかなかった」と経緯を語り、同社の取り組みを紹介しました。「行っている事業はBOOK+○○と、組み合わせはシンプルだが、何を組み合わせ、何を掛け合わせるか。またそれをどう表現し、収益性をどこに持たせるかがポイント」と説明しました。

「文喫」などを紹介する武田氏

加藤准教授「ポッドキャストで予期せぬつながりが生まれちゃった」

実践者の事例発表の高野仁美氏は、喫茶店などで使用される業務用パンメーカーの経験後、名古屋市北区大曽根で「喫茶はじまり」をオープン。小倉トースト普及委員会の委員長も務めています。高野氏は「喫茶店で起こる未知との遭遇」として、リアルな店舗があるからこそ起こる、顧客や地域とのゆるいつながりや新たに生まれる企画を紹介しました。

本学人間学部の加藤昌弘准教授は、ゼミで3年間続けているインターネットで音声コンテンツを楽しむ「ポッドキャスト」の取り組みを披露。研究室に収録スタジオを構え、人が集う「リアルな場」で匿名性が高く参加しやすい「無責任体制」と、ユーモアたっぷりに話しました。「学生の保護者やラジオのパーソナリティーが参加したり、企業とコラボできたり」とポッドキャストを通して、新たなつながりが生まれた事例を紹介しました。

最後はゲスト全員でパネルディスカッションを行い、つながりが生まれるポイントとして、「ゆるさ」「空間と場の違い」「場には人の関与が重要」などの意見が出されました。

フォーラム終了後は、学生団体からピッチとポスターセッションを行い、参加者全員が交流を深めました。

「文喫」などを紹介する武田氏
ポッドキャストの取り組みを紹介した加藤准教授
司会を務めたM-LINEの学生たち
活動を紹介するArtecksの宮﨑左京さん(情報工学部3年)
プロスポーツビジネス研究会の増谷翔一郎さん(法学部2年)
新世代のドリンクサーバー事業をPRする又吉習さん(人間学部3年)
「手書き文字」によるコミュニケーション活動を行う「もじもじ」の特別展示
交流会の様子
NC動画生成サービス
Copyright 2006- SOCIALWIRE CO.,LTD. All rights reserved.