Razer、ゲームのプレイ環境と開発環境を一変させる AI活用型ゲーミングエコシステム「WYVRN」を発表

カリフォルニア州アーバイン、2025年3月19日 - ゲーマーをターゲットとする世界的な大手ライフスタイルブランド企業のRazer(TM)は、本日、ゲームクリエイターの開発プロセスを一変させ、世界で最もイマーシブな最高のゲーミングエクスペリエンスを提供することを目指して綿密に設計された、革新的な開発プラットフォーム「WYVRN」を発表しました。

ゲーム開発者向けに構築されたWYVRNは、Razerのカスタマイズ可能な最先端のAI機能、Sensa HDハプティクスのイマーシブなエクスペリエンス、ゲームのイベントに合わせて変化するRGB Chromaの鮮やかな照明効果、ゲーマーを3次元サウンド空間に没入させるTHX空間オーディオを組み合わせ、未来的な方向感覚とリアルな触感を生み出します。WYVRNを使用すれば、プレイヤーを虜にする革新的で素晴らしいゲームタイトルの制作が可能となり、ゲーム業界で優位に立てます。また、WYVRNにはUnrealエンジンがシームレスに組み込まれており、ゲーミングの未来を切り開く製品やエクスペリエンスを1つのSDKで開発できます。

Razerのソフトウェア担当バイスプレジデントのQuyen Quach氏は次のように述べています。
「WYVRNの登場によって、RazerはAIがもたらすゲーミング革命の最先端に躍り出ました。私たちは、これまでの限界を打ち破るAI搭載ツールでプレイヤーと開発者に新たな力を与えることで、ゲームのプレイ環境をさらに豊かにし、ゲームの開発をさらに効率化することを目指しています。WYVRNは、最もイマーシブで革新的なゲーミングエクスペリエンスを生み出す環境を開発者に与えるという、当社の取り組みの始まりにすぎません」

WYVRN：優れたゲームを開発するための統合型エコシステム

WYVRNは、ワークフローを効率化し、創造性を高め、プレイヤーのさらなる没入感を実現できるように設計された、統合型エコシステムです。コアとなる4つの技術の柱、すなわち、Razer AIツール、Sensa HDハプティクス、Razer Chroma RGB、THX空間オーディオから成るWYVRNは、創造性の限界を打ち破り、将来も通用するプロジェクトの実現を可能にし、ゲーム開発企業の競争力を高めます。

1. Razer AIツール：インテリジェントな自動化機能を開発者に提供し、プレイヤーをさらに引き付けるゲームタイトルの開発を可能にします。Razer AI Gamer CopilotやRazer AI QA CopilotといったRazer AIツールは、プレイヤーのエクスペリエンスとゲームの開発を一変させます。Razer AIツールは、ゲーム内のガイドやリアルタイムのeスポーツコーチングでゲーミングエクスペリエンスを強化するとともに、品質保証テストの効率を高めて開発コストと市場投入時間を削減します。

● Razer AI Gamer Copilot：CESでProject Avaとして発表したRazer AI Gamer Copilotは、ゲーマー向けに設計されたスマートアシスタントで、リアルタイムの専門的なアドバイス、ゲームガイド、調整可能な対話レベルといった機能を備えています。Razer AI Gamer Copilotは、従来のゲームプレイの常識を打ち破り、莫大な賞金がかかるeスポーツの対戦をはじめ、複雑な課題に挑む非対戦型のゲームにいたるまで、イマーシブでインタラクティブな未来のエンターテインメントを完全に先取りします。

エリートによるeスポーツコーチング：ゲーマーは、トップクラスのeスポーツチームやeスポーツアスリートのプレイデータから得られたリアルタイムのインサイトに基づいて、激しいバトルが繰り広げられる対戦ゲームの攻略法をマスターできます。また、パーソナライズされた対戦後のリプレイで自身のパフォーマンスを分析・確認することで、鍵となるプレイや改善が必要なポイントに着目できます。

カスタムメイドのガイダンスとゲームガイド：Razer AI Gamer Copilotは、激しいバトルが繰り広げられる対戦ゲーム向けに、対戦前後の分析、改善に結び付くインサイト、パフォーマンスのフィードバックを提供します。これにより、さまざまなジャンルのゲームのプレイヤースキルが高まり、ゲーミングエクスペリエンスが向上します。探検型ゲームやシングルプレイヤーゲームの課題では、スリルと発見の楽しみを奪うことなく、パズルを解いたりゲーム内の障害を乗り越えたりするためのちょっとしたヒントやコツをプレイヤーに提示します。

調整可能な対話レベル：Razer AI Gamer Copilotは、リマインダーや警告を積極的に出すレベルから、プレイヤーの要求に応じてオンデマンドでヒントを出す控え目なレベルに至るまで、対話レベルを自由にカスタマイズできます。そのため、ゲームのスタイルに合わせた没入感を損なわない方法でプレイヤーをアシストすることができます。

個別のゲームに特化したディープなインテリジェンス：個別のジャンルとゲームに特有の豊富なデータで学習させたRazer AI Gamer Copilotは、対応しているゲームタイトルの複雑な状況を理解します。eスポーツのゲームプレイの戦略分析をはじめ、シングルプレイヤーゲームの課題を解く手引きに至るまで、深い知識を活用して全体的なゲーミングエクスペリエンスを向上させます。

シームレスなUI統合：Razer AI Gamer Copilotは、ゲームのプレイを邪魔しない方法で、リアルタイムのヒント、ガイド、分析結果をオーバーレイ表示し、必要な情報を1つの画面にすべて表示します。Alt+Tabを押す必要はありません。

カスタマイズ可能なエクスペリエンスと多言語のサポート：声、人格、言語を選べるRazer AI Gamer Copilotは、全世界のユーザーに対応します。プレイヤーは、自分に合った方法でゲームをプレイできるため、持てる力を存分に発揮できます。

ハードウェアの最適化：Razer AI Gamer Copilotが提供するのは、ゲームのプレイに関するアドバイスだけではありません。Razer AI Gamer Copilotは、ハードウェアのパフォーマンスに関するインサイトも提供します。プレイヤーは、ハードウェアの設定や構成を最適化することで、システムの能力を最大限引き出せます。

● Razer AI QA Copilot：Razerは、ゲーム開発者向けの高度なAI活用型品質保証ソリューションであるRazer AI QA Copilotを発表しました。このソリューションは、品質保証チームのバグ発見効率を高め、市場投入時間を短縮します。テスト担当者は、このツールを品質保証アシスタントとして活用しながら、ゲームのプレイに集中することも、手動でバグをタグ付けすることもできます。Razer AI QA Copilotは、バグ、クラッシュ、パフォーマンス上の問題を自動的に検出し、スクリーンショット、ビデオクリップ、イベントログが添付された詳細なレポートを生成します。Unrealエンジンのプラグインとして組み込まれ、クラウド上で動作するRazer AI QA Copilotを使用すれば、より多くのバグを発見してテストサイクルを加速させ、ゲームをより素早く市場に届けることができます。

ゲームプレイを意識したバグ検出：Razer AI QA Copilotは、ゲームの設計情報に基づきバグを自動的にタグ付けし、品質保証チームのテスト効率を高めます。リアルタイムにバグが追跡されるため、テスト担当者はゲームのプレイに集中することができ、予期せぬ動作について手動で注釈を加えることもできます。

レポートの自動生成：テストセッションが完了すると、Razer AI QA Copilotによって特定されたバグがすべて記載された、ゲームのプレイに関する詳細なレポートが生成されます。このレポートには、バグと認識された動作をキャプチャしたビデオクリップが自動的に添付されます。また、バグを再現するための手順が記録されるため、開発者は素早く対策を行うことができます。

シームレスな統合：Unrealエンジン、Unityエンジン、カスタムエンジンのプラグインとしてC++で提供されているRazer AI QA Copilotは、既存のワークフローに直接組み込むことができるため、問題の検出から対策の実施までのプロセスを効率よく行うことができます。

パフォーマンス指標の監視：Razer AI QA Copilotは、フレームレート、メモリ使用量、読み込み時間といった、パフォーマンスに関する重要なデータを追跡します。この機能は、開発ライフサイクルの早い段階でパフォーマンスのボトルネックを特定して対処するのに役立ちます。

事前構築済みのジャンルテンプレート：さまざまなゲームジャンルに合わせて作成された既成のテンプレートを利用すれば、スクリプトを書く必要性が減り、品質保証テストの支援環境を素早く簡単に構築できます。

● RazerとSide(TM)の提携：Razerは、大手ゲームソフトメーカーに品質保証テストサービスを提供し、30年以上の経験と受賞歴を持つ企業であるSideとの間で、新しいRazer AI QA Copilotを活用して品質保証プロセスをスピードアップさせるための覚書を締結しました。今後、Side社内のグローバル品質保証チームによってRazer AI QA Copilotが活用され、テスト効率の向上に役立てられることになりました。

2. Razer Sensa HDハプティクス：没入感あふれる未来のゲーミングを体感 ―Razerは、Assetto Corsaフランチャイズなどの90を超えるレーシングゲームタイトルにSensa HDハプティクスを組み込むため、レーシングシミュレーション向けハプティクスプラットフォームの大手企業であるSimHubと提携したことを発表しました。大手ゲーム開発企業との提携と、100を超えるゲームタイトルの統合により、Razer FreyjaやRazer Kraken V4 Proを通じて伝わるRazer Sensa HDハプティクスの驚くほどリアルで複雑なハプティクスフィードバックを実現し、ゲームの世界にプレイヤーを引き込む完全没入型のゲームプレイを可能にしました。また、2025年3月21日より、全世界のユーザーに向けて、RazerStoreのSensa Experience Zoneで新しいSim Racing環境の提供を開始します。この素晴らしいレーシング環境をぜひ体験してください。

3. 次世代のRazer Chroma RGB：ダイナミックライティング技術によりビジュアルエクスペリエンスがさらに向上 ―CES 2025で初デビューを果たした次世代のRazer Chroma RGBは、ゲームの状況に反応する新しい3次元照明効果によって、プレイヤーの没入感を新たなレベルに引き上げます。ボリューム感あふれるこの新しいChromaは、ゲーム内のアクションにリアルタイムに反応するダイナミックな照明効果の開発を可能にし、視覚的な没入型エクスペリエンスにプレイヤーを引き込みます。また、照明パラメーターをきめ細かく制御できるため、息をのむような環境の構築や、プレイヤーによるディープなカスタマイズが可能です。

4. THX空間オーディオ：ピンポイントの精度で没入型の3次元サウンド空間を実現 ―THXには、Wwise用のAudio+プラグインが実装されており、ヘッドフォンを通じてイマーシブな7.1.4 THX空間オーディオを実現します。極めて高い位置精度により、現実世界にいるかのような3次元サウンド空間を提供し、プレイヤーの空間認識と没入感を高めます。また、Alliance for Open Mediaが策定するIMAF(Immersive Audio Metadata Format：没入型オーディオメタデータ形式)規格をサポートし、今後新たに登場するオーディオ規格との互換性を保証します。

開発者をさらに支援するため、WYVRN SDKはUnrealエンジン5.5とのネイティブな統合をサポートしています。Unrealエンジン5.5のユーザーはWYVRNの技術を直接利用できるため、ワークフローが効率化され、最低限の労力で高度な機能を実装できます。これにより、複雑なコーディングが不要となり、実現したいことに集中して開発を加速させることができます。WYVRNエコシステムの発表は、AIがもたらすゲーミング革命をリードするというRazerの熱心な取り組みを表しています。現在、約55,000人の開発者がRazerのSDKを既に使用しています。また、多くの開発者が、プレイヤーのエクスペリエンスを高め、ゲームの開発を効率化し、ゲーミング技術をさらに進化させるため、RazerのAIツールの導入に関心を寄せています。

WYVRNは、現在、 https://www.wyvrn.com/ より入手できます。デベロッパーのお客様は、プラットフォームのダウンロード、および詳細ドキュメントとサンプルプロジェクトの利用が可能です。セレクトパートナーのお客様は、早期アクセスプログラムをご利用いただけます。

Razer(TM)は、ゲーマーのためにゲーマーによって設立された、世界的な大手ライフスタイルブランド企業で、「For Gamers. By Gamers(TM)」(ゲーマーの為にゲーマーが作る)をスローガンに掲げています。

Razerの商標である3つの頭を持つ蛇は、世界中のゲーミングコミュニティやeスポーツコミュニティで最も認知されているロゴの一つです。あらゆる大陸にファンを持つRazerは、ハードウェア、ソフトウェア、サービスで構成された、ゲーマーを対象とする世界最大のエコシステムを設計・構築してきました。

Razerは、高性能ゲーミング周辺機器やBladeゲーミングノートPCといった、受賞歴のあるハードウェアを提供しています。Razer Chroma RGBやRazer Synapseなどで構成されるRazerのソフトウェアスイートは、カスタマイズ機能や照明効果機能、最適化機能を備え、2億5,000万人以上のユーザーに利用されています。またRazerは、ゲーマー、若者、ミレニアル世代、Z世代向けに、Razer Goldを使用した決済サービスを提供しています。これは、68,000を超えるゲームタイトルで利用できる、世界最大のゲーム決済サービスのひとつです。さらに、この決済サービスに連動した報酬プログラムであるRazer Silverを提供しています。

Razerは、持続可能な未来の実現に取り組んでおり、#GoGreenWithRazer活動(さまざまな取り組みを通じて環境への影響を最小限に抑えるための、10年間のロードマップ)を通じて社会的責任を果たすべく努力しています。

2005年に設立されたRazerは、カリフォルニア州アーバインとシンガポールの2か所に本拠地を構え、ハンブルクと上海に地域統括本部を置き、世界各地の19か所に事業所を展開しています。これまで数々のブランドアクティベーションを行ってきたRazerは、2025年に20周年を迎えます。詳細については https://rzr.to/20anni をご覧ください。

Razer日本公式サイト　　　　　　　： https://www.razer.com/jp-jp/
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Razer - For Gamers. By Gamers(TM)
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