米国のサイディング市場は、南部と西部の人口増加と住宅需要にあわせて上向き傾向
株式会社グローバル インフォメーションは、The Freedonia Groupが発行した報告書「Siding (サイディングの米国市場:2016年および2021年の業界予測)」の販売を開始しました。
米国におけるサイディングの需要は今後、年率8.4%で成長し、2016年には102億米ドルに達する見込みです。住宅建築数の増加がこの成長の主な要因となりますが、住宅建築数は、ピークを記録した2006年の水準には達しないでしょう。
サイディングの材質タイプ別では、スタッコ、ブリック、そしてファイバーセメント製の需要が、2016年を通し、二桁ペースで最も成長すると予測されます。それらのサイディング材が多用される米国南部と西部地域では一般住宅市場が回復傾向にあり、人口増加にあわせて住宅建設市場はやはり2016年までに力強い成長を見せるでしょう。南部ではブリックとファイバーセメント材が広く採用される一方、スタッコは西部で最も好まれています。従い、これらの地域の人口増加ニーズに応えて建設・改築需要が増えれば、これらの素材のサイディング需要も必然的に増加します。
ファイバーセメント製のサイディングは、ビニールや木製といったサイディング材に匹敵する市場シェアを獲得しています。ファイバーセメント材の市場性の要因のひとつは、この素材がブリックや石といったより高価な製品を模して生産できるという特長によります。また、虫害や湿気による腐敗・風化に対する耐久性の点で、消費者の根強い支持を得ていくでしょう。
ビニール製サイディング材の需要が2011年最も大きな市場シェアを占めています。そして、断熱性素材や、木や石など天然素材をより巧妙に模した革新的なビニールサイディング材が需要を促進するため、2016年にかけてもこのビニール素材がサイディング市場をリードしていくでしょう。
一方で、競合環境の面では、ファイバーセメント材とスタッコサイディングの成長に歯止めがかかりそうです。というのも、これらの素材は長期的耐久性を備え、メンテナンスの手間も減るためです。
当レポートでは、米国のサイディング市場における需要実績データ(2001年・2006年・2011年)と2016年および2021年の将来予測を、材料別、市場別、地域別(米国内)に提供しており、市場環境要因の評価、主要企業の市場シェアおよびプロファイルなどの情報を盛り込んでいます。
市場調査レポート: サイディングの米国市場:2016年および2021年の業界予測
Siding
http://www.gii.co.jp/report/fd239234-siding.html
出版日: 2012年04月
発行: The Freedonia Group
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