リフォームの満足度 92%  3人に1人「性能向上リフォームを今後実施したい」  「性能向上リフォーム等に関するユーザーアンケート」調査結果

一般財団法人 住まいづくりナビセンター(東京都中央区、理事長:坂本 功)は、健全なリフォーム市場の発展を目指し、リフォーム事業者検索サイト「リフォーム評価ナビ」を運営しています。
この度、安心・快適な住まいを実現する性能向上リフォームをしやすい環境を整備するため、リフォーム評価ナビ利用者でリフォーム検討経験のある方を対象に、性能向上リフォームの実施実態やニーズ、リフォーム評価ナビの利用満足度等についてアンケート調査を実施しましたので、ご報告いたします。

トップページ PC(リフォーム評価ナビ)
トップページ PC(リフォーム評価ナビ)

調査結果のポイント

1. 実施したリフォームで最も多いのは「老朽化した設備の機器交換」(65%)。
一方で、性能向上リフォーム(耐震改修、省エネ、バリアフリー)は26%が実施。

2. リフォームの満足度(とても満足+やや満足)は92%となっている。特に、リフォーム経験のない人や若い年代ほど「とても満足」と回答する割合が高まる。

3. 性能向上リフォームを実施した理由は、耐震改修とバリアフリーリフォームは「住宅性能に対する不安」、省エネリフォームは「経済的メリット」が最も多い。

4. 性能向上リフォームを実施しなかった理由で最も多いのは「現在の生活に問題がないから」。また、築年数が古いほど「費用が高いから」と回答する割合が高まる。

5. 今後、性能向上リフォームの実施意向がある割合は3割を超え、特に、バリアフリーに関しては50代以上の約5割に実施意向がある。得たい情報は、若い年代では「経済的メリット」が多く、年代が上がると「実施例」「性能面のメリット」が増える。

6. リフォーム評価ナビの総合満足度(とても満足+やや満足)は89%となっている。「口コミが見られること」「事業者情報の比較のしやすさ」等が活用理由の上位に挙げられている。

7. リフォーム評価ナビ利用者において、リフォーム事業者選択時に重視する点で多いのは「口コミ・実績・近所」。

調査概要

1. 調査目的
安心・快適な住まいを実現するには、性能向上リフォーム(耐震改修、省エネリフォーム、バリアフリーリフォーム等)の実施が求められますが、性能向上リフォームが増えているとは言い難いのが現状です。
そこで、リフォーム評価ナビ利用者でリフォーム検討経験のある方を対象に、性能向上リフォームの実施実態やニーズ、リフォーム評価ナビの利用満足度等についてアンケート調査を実施しました。これにより、消費者ニーズや課題を把握し、性能向上リフォームの推進を図る上で必要な取組を検討することを目的としています。

2. 調査対象
「リフォーム評価ナビ※」で、2017年4月~2019年3月にリフォーム事業者に見積依頼をした利用者。

3. 調査方法
郵送でアンケートを送付。後日専用封筒にてアンケートを回収。

4. 調査票配布数と回収状況
・調査票配布数:1,633名(発送後の不達を除く)
・調査票回答数:426名(有効回答率:26.0%)

5. 実施期間
2019年9月27日~10月28日

(注1)本調査において、調査票の選択肢に記載した下記のリフォームを「性能向上リフォーム」と定義していています。
・耐震性など、住まいの安全性を高めるリフォーム→耐震改修
・エコリフォームなど、環境性やエネルギー効率に配慮したリフォーム→省エネリフォーム
・高齢者が暮らしやすい住まいにするリフォーム→バリアフリーリフォーム

(注2)本調査において、「大都市エリア」と「地方エリア」を以下の通り定義しています。
・大都市エリア:埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡
・地方エリア :上記以外の道府県

調査結果の概要

1. 実施したリフォーム
【実施したリフォームで最も多いのは「老朽化した設備の機器交換」(65%)。一方で、性能向上リフォーム(耐震改修、省エネ、バリアフリー)は26%が実施。】

図1 実施したリフォーム内容
図1 実施したリフォーム内容

実際に行ったリフォームを質問したところ、最も多いのは「老朽化している設備や機器の交換、グレードアップ」で65%を占め、次いで「間取りや水回りなど、住まいの使い勝手の改善」が43%を占めています。
年代別に見ると、「老朽化している設備や機器の交換、グレードアップ」は、年代が上がるほど上昇し、一方、「中古住宅の購入など、住み替えに伴うリフォーム」は若い年代ほど上昇しています。
性能向上リフォームの実施状況を見ると、バリアフリーリフォームは13%、省エネリフォームは12%、耐震改修は7%を占めています。性能向上リフォームのいずれかを行った方は全体の26%となっています。

2. リフォームの満足度
【リフォームの満足度(とても満足+やや満足)は92%となっている。特に、リフォーム経験のない人や、若い年代ほど「とても満足」と回答する割合が高まる。】

図2 リフォームの満足度
図2 リフォームの満足度

実際に行ったリフォームに対する満足度を質問したところ、「とても満足」と「やや満足」を合わせると、92%を占めています。
年代別に見ると、「とても満足」は若い年代ほど上昇し、30代以下では61%を占めています。
また、リフォームの実施経験別に見ると、「とても満足」と回答する割合は、実施経験ありが48%であるのに対し、実施経験なしでは58%を占めています。
若い年代ははじめてのリフォームである場合も多く、リフォーム経験の少ない層では、総じてリフォームの満足度が高まることが推測されます。

3. 性能向上リフォームを実施した理由
【性能向上リフォームを実施した理由は、耐震改修とバリアフリーリフォームは「住宅性能に対する不安」、省エネリフォームは「経済的メリット」が最も多い。】

図3 性能向上リフォームを実施した理由
図3 性能向上リフォームを実施した理由

性能向上リフォームを行った方に実施理由を質問したところ、バリアフリーリフォームでは「住宅の性能面で、今後の生活に対する不安を感じた」が最も多く48%を占めています。
省エネリフォームでは、「ランニングコストの節約など、経済的メリットがあることが分かった」が60%を占め、次いで「自分でリフォーム情報を収集して、必要なリフォームだと思った」が57%を占めています。
耐震リフォームでは、「住宅の性能面で、今後の生活に対する不安を感じた」が最も多く65%を占めています。(耐震リフォームはn数が30未満のため参考値)

4. 性能向上リフォームを実施しなかった理由
【性能向上リフォームを実施しなかった理由で最も多いのは「現在の生活に問題がないから」。また、築年数が古いほど「費用が高いから」と回答する割合が高まる。】

図4 性能向上リフォームを実施しなかった理由
図4 性能向上リフォームを実施しなかった理由

性能向上リフォームを行わなかった方に理由を質問したところ、バリアフリーリフォーム、省エネリフォーム、耐震リフォームのいずれも「現在の生活に支障がなく、問題を感じなかった」が最も多く半数を超えています。
築年数別に見ると、築年数が浅いほど「既に必要な住宅性能を満たしている」が上昇しますが、その一方、築年数が古いほど「リフォーム費用が高かった」が上昇しています。
本来は住宅性能に問題が生じていても、その危険性を認識していなかったり、または費用面がネックになることで、性能向上リフォームの実施に至らないことが推測されます。

5. 性能向上リフォームの実施意向・興味関心が高まる情報
【今後、性能向上リフォームの実施意向がある割合は3割を超え、特に、バリアフリーに関しては50代以上の約5割に実施意向がある。得たい情報は、若い年代では「経済的メリット」が多く、年代が上がると「実施例」「性能面のメリット」が増える。】

図5-1 性能向上リフォームの実施意向
図5-1 性能向上リフォームの実施意向

性能向上リフォームを行わなかった方に、今後の実施意向を質問したところ、バリアフリーリフォーム、省エネリフォーム、耐震リフォームのいずれも「3年以内に行いたい」と「いずれ行いたい」を合わせると3割以上を占めています。
年代別に見ると、バリアフリーリフォームに関しては、50代以上の約半数に実施意向があることが分かります。

図5-2 性能向上リフォームへの興味関心が高まる情報
図5-2 性能向上リフォームへの興味関心が高まる情報

性能向上リフォームを行わなかった方に、どのような情報が得られたら興味関心が高まると思うか質問したところ、バリアフリーリフォームでは「経済的メリット」「補助金・税制優遇」が多く47%を占めています。また、省エネリフォームでは「経済的メリット」が最も多く71%を占め、次いで「補助金・税制優遇」が50%を占めています。耐震リフォームでは、「補助金・税制優遇」が最も多く48%を占めています。
国や地方公共団体では、性能向上リフォームに対する補助金や税制優遇などの支援制度を用意しているため、これらの情報をリフォーム検討者に伝えていくことが望まれます。
年代別に見ると、リフォーム内容問わず、若い年代では「経済的メリット」が上昇傾向にあり、年代が上がるほど「実施例」「性能面でのメリット」が上昇傾向にあります。

6. リフォーム評価ナビに対する満足度
【リフォーム評価ナビの総合満足度(とても満足+やや満足)は89%となっている。「口コミが見られること」「事業者情報の比較のしやすさ」等が活用理由の上位に挙げられている。】

図6-1 リフォーム評価ナビに対する満足度
図6-1 リフォーム評価ナビに対する満足度

リフォーム評価ナビに対する総合満足度を質問したところ、「とても満足」と「やや満足」を合わせると、89%を占めています。

図6-2 リフォーム評価ナビを活用した理由
図6-2 リフォーム評価ナビを活用した理由

また、リフォーム評価ナビを活用した理由を質問したところ、「事業者に対する口コミが見られるから」が49%、「複数の事業者に一括で見積依頼できるので、便利だと思ったから」が47%、「事業者情報が比較しやすかったから」が42%、「事業者情報が充実していたから」が32%を占めています。
リフォーム評価ナビに掲載している口コミや事業者情報の詳しさ、事業者の比較のしやすさ等が高い評価をいただけていると考えられます。

7. リフォーム事業者選択時に重視する点
【リフォーム評価ナビ利用者において、リフォーム事業者選択時に重視する点で多いのは「口コミ・実績・近所」。】

図7 リフォーム事業者選択時の重視点
図7 リフォーム事業者選択時の重視点

リフォーム事業者を選択した際に重視した点を質問したところ、「口コミの内容が良い」が最も多く60%、次いで「希望するリフォーム工事の実績が多い」が55%、「口コミの点数が高い」が44%、「近所である」が41%を占めています。事業者選択時に重視する点として「口コミ・実績・近所」がポイントであることが分かります。
年代別や居住地別、リフォーム経験別に見ると、「口コミ」重視が特に多いのは、30~40代、大都市エリア、リフォームの実施経験無しの場合となっています。一方で、地方エリアや300万円以上の工事の場合には「実績」が重視されています。

リフォーム評価ナビ※について

「リフォーム評価ナビ」は、2011年より、一般財団法人 住まいづくりナビセンターが公正・中立な立場で運営するリフォームポータルサイトです。口コミ評価を中心に地域の事業者に関する情報やリフォームに役立つ情報を提供し、消費者のリフォームの適切な実施を支援しています。事業者に関する情報は予め広く公開し、会社概要や施工実績、口コミなど、消費者の事業者選定に資する豊富な情報を掲載しています。

また、サイトを通じて成約した消費者は、工事完了後にその事業者に対する口コミを投稿することができます。なお、消費者の利用料は無料です。
https://refonavi.or.jp/

法人概要

一般財団法人 住まいづくりナビセンターは、2011年1月に設立しました。良質な住まいづくりの実現に向け、公正・中立な立場から、お客様へ総合相談や情報発信を行っています。

法人名 : 一般財団法人 住まいづくりナビセンター
代表者 : 理事長 坂本 功
所在地 : 〒104-6204
      東京都中央区晴海1-8-12 晴海トリトンスクエア オフィスタワーZ 4F
設立  : 2011年1月
事業内容: 住まいづくりサポート施設の運営
      リフォーム支援サイトの運営
      良質な住まいを目指す普及・啓発活動

トップページ スマホ(リフォーム評価ナビ)
トップページ スマホ(リフォーム評価ナビ)

AIが記事を作成しています