令和6年能登半島地震の義援商品　瓦礫の中から救い出した松尾栗園の「能登熟成焼栗」を使用した「栗きんつば『濃墨 kozumi』」を緊急販売

2024-01-18 09:00

株式会社フィアマ(所在地：石川県金沢市、代表取締役社長：坂本太朗)が経営する和栗専門カフェ「和栗白露(しらつゆ)」は、令和6年能登半島地震で被災した松尾栗園の「能登栗」を使用した新商品「栗きんつば『濃墨 kozumi』」を2024年1月13日(土)に発売いたしました。

当社は、2020年に金沢市東山に和栗専門カフェ「和栗白露(しらつゆ)」をオープンして以来、和栗、特に「能登栗」の魅力を伝え続けています。能登栗とは、能登半島に位置する輪島市、珠洲市、穴水町、能登町で栽培される栗を総称した呼び名。そしてこの一帯は、今回の震災エリアでもあります。

この度、新商品「栗きんつば『濃墨 kozumi』」を急遽販売しましたのは、2024年元旦に発生した「令和6年能登半島地震」の義援商品として、多くの方に能登の現状を知っていただきたいとの想いからです。能登唯一の栗専門農家「松尾栗園」は、17年間焼き栗一筋のこだわりの農家。栗本来の甘味を最大限に引き出し、糖度30度を超える唯一無二ともいえる味わいを作り出しています。その情熱とこだわりに惚れ込んで、仕入れの一切をお願いしているパートナーでもあります。そんな松尾栗園主が、瓦礫の中から救い出した貴重な「能登熟成焼栗」を使用して作ったのが、今回の新商品です。普段は店頭限定販売商品でございますが、期間を設けてオンラインショップで注文の受付を開始いたします。

栗きんつば『濃墨 kozumi』が誕生した理由

松尾栗園がある輪島市は、令和6年能登半島地震で、壊滅的な被害を受けた地域の一つです。能登で唯一、栗を専門に栽培する農家である松尾栗園も甚大な被害を受け被災しました。農園主の松尾さんは、電気もない暗闇の中、瓦礫の中から被害を免れた能登栗だけを取り出し、陥没や隆起でまっすぐに走ることさえままならない状態の道路を走って、私たちのもとに届けてくださいました。今後しばらくは、目にすることが難しくなるかもしれない能登熟成焼栗です。その貴重な能登栗を使って、和栗専門店として私たちができることは、おいしいお菓子を作り、お客様に届けること。倒壊の危険もある中で、必死になって集め、届けてくれた能登熟成焼栗の魅力を余すことなく伝えることが、私たちに与えられた役割だと思っております。

松尾栗園の能登栗のおいしさの秘密

陽の光を十分に浴び、ミネラル豊富な土壌で育つ能登栗は生産農家が少なく、市場に出回る数は多くはありません。そんな中で松尾栗園は、自然豊かな能登半島で、1,000本余りの栗の樹を栽培する専業栗農家。計4回の徹底した選果作業や、長年の経験で突き止めた能登栗が最も甘さを増す1ヶ月半の冷蔵熟成と圧力釜製法により、糖度を収穫時の3倍に引き上げたプレミアム栗です。調味料や添加物を一切使用せず、素材の甘味を極限まで引き出しています。そんな松尾栗園渾身の能登熟成焼栗の色はそのままに、皮に竹炭を加え焼き上げたのが、今回の新商品「栗きんつば『濃墨 kozumi』」です。中の栗は、能登熟成焼栗の味わいに合う漉餡を厳選し、職人がひとつひとつ焼き上げております。濃厚な旨味が詰まった、熟成感をまとう栗の味わいを感じられる逸品です。食べる直前に表面を焼いても更に香ばしくほっくりと楽しめます。

商品概要

栗きんつば『濃墨 kozumi』
6個箱入　5,000円(税込)　「能登半島地震義援商品」

URL： https://www.wagurishiratsuyu.com/product-page/%E8%96%84%E5%A2%A8usuzumi

商品にこめた復興への想い

店主の出身地でもある能登半島には人の温もり、地物の魅力を大切にする風土があります。その魅力を知るにつれ「たくさんの人にこの魅力を知ってもらいたい」との思いを強くしました。和栗農家の支援を継続的に行い、未来あるものに結実させるために、また栗の奥深い世界を届けるために、歴史的街並みが美しい金沢市東山に立ち上げた専門店が、和栗専門カフェ「和栗白露(しらつゆ)」です。金沢の食文化は、能登地域の豊富な食材に支えられてきました。今度は、金沢が能登を支える番です。松尾栗園の復活には数年はかかるかもしれません。能登の地域の人々が働く大切な場であり、その活動が過疎地域における人口減少や後継者不足などの問題に果敢に立ち向かう一環となっておりました。力を緩める事なく継続的な能登地域への支援の為、皆様の力をお貸しください。今回の特別販売が、能登の魅力を知っていただくきっかけとなり、長期的な復興への足がかりとなることを願っております。