【名城大学】ボランティア協議会が能登豪雨災害で被災した農家で復旧ボランティア

土砂やヘドロを土嚢に詰め込む学生たち

本学の学生団体「ボランティア協議会」のメンバー9人と職員1人が9月28、29日の2日間、9月21日に石川県の奥能登地方を襲った記録的豪雨で被害を受けた輪島市町野町の「川原農産」(川原伸幸社長)で災害ボランティア活動を実施し、敷地内に流れ込んだ大量の土砂の撤去や農作業、果樹園の収穫の手伝いなどに取り組みました。

「これからも継続して支援を行っていきたい」とメンバー 10月5、6日も活動予定

ボランティア協議会では豪雨災害の発生直後から、能登半島地震でのボランティア活動で繋がりを築いた関係者から情報収集を行い、校友会石川県支部の谷内律夫支部長の紹介で活動場所を川原農産に決めました。町野町は町内の川が氾濫し、多くの土砂崩れが発生して住民3人が亡くなり、一時、住民1800人が孤立した地区です。

1月の能登半島地震で住宅が倒壊し、田畑も深刻な被害を受けた田原農産では、「残った田畑で何とか収入を」と思っていたところに今回の豪雨被害を受けました。従業員も自宅の後片付けなどで人手が足りず、実りの時期を迎えた米や栗の収穫が手付かずとなっていました。

土嚢を積み上げる
谷内支部長(右)と川原社長(右から2人目)から事情を聴くメンバー

学生たちは9月27日夜に天白キャンパスを出発し、富山県南砺市の城端別院善徳寺で宿泊。28日午前5時に善徳寺を出発し、約4時間かけて川原農産へ。敷地内には近くの農業用のため池が決壊して流れ込んだ大量の土砂やヘドロがたまっており、早速、他のボランティアとともに撤去作業を行い、大半を取り除きました。

この後、学生たちは輪島市の中心市街地を視察し、地震の被害を受けた建物の片づけや公費解体が進んでいない中での豪雨災害による被害の大きさを目の当たりにしました。29日も善徳寺を午前5時に出発し、この日は果樹園の収穫を手伝い、大量の栗を収穫。午後4時ごろには作業を終え、夜遅くに天白キャンパスに戻りました。

栗畑で谷内支部長と学生たち

ボランティア協議会では10月5、6日にも被災地で活動を行う予定です。今回、リーダーを務めた椿井菜々さん(人間学部4年)は「少しでも役に立ちたいという思いで現地に来ましたが、あまりの大変な状況に言葉を失いました。心が折れかけていましたが、『みんなのおかげで頑張ることができる』と現地の皆さんから言ってもらえてうれしかったです。これからも継続して支援を行っていきたい」と話していました。

能登栗を収穫する学生たち
川原農産の周辺の状況
収穫された能登栗
輪島市中心部の状況
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