【名城大学】高校生向けアントレプレナーシッププログラムを開催

17人が参加 AI技術の画像認識を活用したビジネスアイデアを考える

AIを活用したビジネスアイデアを発表する参加者

本学社会連携センターは8月22日、高校生を対象にしたアントレプレナーシッププログラム「What's AI? AI で何ができる?」を、天白キャンパス・タワー75の起業活動拠点ものづくりスペースM-STUDIOで開催しました。愛知県や静岡県などの高校生17人が参加し、AIの技術を活用したビジネスアイデアを考えながら、アントレプレナーシップやイノベーションへの理解を深めました。

本学では、アントレプレナーシップを「自ら課題を発見し、周囲のリソースや環境の制限を越えて行動を起こし、新たな価値を生み出していく精神」と定義し、在学生向けに多彩なアントレプレナーシップ人材育成プログラムを実施しています。今年度初めて高校生向けにプログラムを開催し、今回はAI技術を活用してどのような新規事業やサービスが開発できるかのアイデアを考えるワークショップを企画しました。

チームで協力し合い、スライドを作ってプレゼンテーション

講師の稲垣さんからアントレプレナーシップの定義などを学ぶ
画像認識を使ったビジネスアイデアを考える

プログラムでは、講師にテクノロジー教育と人材育成を手掛けるJellyWare株式会社の稲垣尚起さんと橋本和さんを迎え、M-STUDIOの学生スタッフ6人とMEIJO STARTUP CLUBの学生2人がサポートしました。初めに、稲垣さんがアントレプレナーシップの定義やイノベーションを創出した人などを紹介し、「このプログラムで、AIについての理解とアイデアの作り方、プレゼンテーションのスキル、チームワークを身につけてください」と呼びかけました。

続いて、橋本さんがAIの分野のうち「画像認識」について説明し、最新の事例として視覚障害者の目の役割の補助や皮膚の症状の分類などに活用されていることを紹介。橋本さんの解説を参考に、1チーム3~4人で計5チームに分かれた参加者は、「AIの画像認識の技術を使ってどのような課題が解決できるか」のアイデアを1人1人考えてチーム内で発表し、その中から各チームそれぞれ1つずつ取り上げるアイデアを決定しました。

この後、各チームはメンバーが協力し合い、アイデアの質を高めるためのディスカッションをしながら、プレゼンテーション用に画像を効果的に取り込んだり、簡潔にポイントを伝える文章を盛り込んだりした発表用のスライドを作成。人物検出と物体検出の技術を活用し、電車内に忘れ物をするとスピーカーから警告する「わすれものアラート」や、授業中の生徒たちの表情をAIで分析して理解度をリアルタイムで教師に教えて授業の質を高める「理解度チェッカー」などのアイデアを披露しました。

各チームの発表後には、稲垣さんと橋本さんが「具体的にどんな人が喜ぶのか?」「AIの良さと人の良さとの違いは?」などと質問。さらに「課題を見つける着眼点が良かった」「プレゼンのロジックがしっかりしていた」などと講評しました。最後に、稲垣さんは「アイデアを実際に実現するには、困っている人や課題を持っている人に話を聞くなど行動することが必要になります」とアドバイスしていました。

各チーム内でアイデアを発表
協力し合ってプレゼン資料を作成
発表もチームワーク良く
画像を効果的に取り込んだスライドも
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