アセスメントリクルーティングの「ミイダス」、 新たなフィッティング評価指標「共感スキル」のアセスメントを開発.

〜職種との相関性を検証し、採⽤企業とのフィッティング精度の向上を⽬指すために試験展開開始〜

2020-10-30 10:30

総合⼈材サービスのパーソルグループで中途採⽤におけるアセスメントリクルーティングを提唱する「ミイダス」を⼿がけるミイダス株式会社(本社:東京都渋⾕区、代表取締役社⻑:後藤 喜悦)内HRサイエンス研究所は、提供している「コンピテンシー診断(※1)」において新たな評価指標「共感スキル」を開発し、試験展開を開始しましたので、お知らせします。

■ミイダスとは

「ミイダス」は、⼀⼈ひとりが能⼒を⾒出し、発揮できる「適材適所」の実現を⽬指しており、採⽤基準の明確化と⾯接を正しく評価できる「アセスメント機能」を搭載した、アセスメントリクルーティングプラットフォームです。この度、「コンピテンシー診断」に「共感スキル」指標を提供することで、「共感スキル」が重要視される職種へ転職を希望するユーザーの⾃⼰分析をサポートし、採⽤企業とのフィッティング精度の向上を⽬指します。

※1:コンピテンシー診断とは:あなたの持っている強み、向いている仕事、⾃分と相性の良い上司のタイプや部下のタイプ、ストレス要因などが分かる適性テストで、「ミイダス」に本会員登録した後に無料で受験することができます。

■「共感スキル」指標を開発した背景

独⽴⾏政法⼈労働政策研究・研修機構の各職業におけるスキル調査(※2)において、「企業的職種(営業、企画職、販売員、システムエンジニアなど)」と「社会的職種(医療従事者、接客業、教員)」は「共感に関連する職務遂⾏スキル因⼦(※3)」と強い相関(相関係数︓0.57、0.70)を⽰しており、両職種においては「共感」が業務を⾏ううえで、求められている能⼒と考えられます。
⼀⽅で、現実的職種(製造業技術者など)、研究的職種(研究者, 学芸員など)、芸術的職種(芸術家, 映像関係, 服飾関係など)慣習的職種(⼠業, 公務員など)では、「共感に関連する職務遂⾏スキル因⼦」と円滑な業務遂⾏に相関が⾼くはない(※2)ことから全ての職種に求められている能⼒ではなく、⼀部の職種の適性との関連が考えられます。
HRサイエンス研究所は、企業と個⼈のフィッティング精度を⾼めることを⽬的として、「仕事を円滑に進めるために必要な対⼈関係の能⼒を「共感スキル」として定義し、そのアセスメント(評価)⼿法について研究を進めてきました。この研究により、「共感」を得点化し特徴を抽出できる質問を開発、新たな評価指標「共感スキル」として「コンピテンシー診断」に実装いたしました。

※2:労働政策研究・研修機構『職務構造に関する研究―職業の数値解析と職業移動からの検討―』
https://www.jil.go.jp/institute/reports/2012/0146.html
※3:※2 の調査結果の職務遂⾏スキル5 因⼦の「ヒューマン」に該当する項⽬の中で、「他者との協調」「他者の理解」「説得」「ネゴシエーション」「指導」のスキルを「共感に関連する職務遂⾏スキル因⼦」として定義

共感スキルが重要な職種とそれほど重要ではない職種

■「共感スキル」指標とは

ミイダスが新たに開発した評価指標「共感スキル」とは、仕事を円滑に進めるために必要な「対⼈関係スキル」を数値化したもので、営業職や販売職、医療従事者、教員など特定の職種やポジションにおいて特に求められる能⼒と考えられます。
「感情察知」「他者尊重」「感情コントロール」「他者配慮」の4つの因⼦から構成され、ミイダスの「コンピテンシー診断」を受検すると、その診断結果に、4つの因⼦を総合的に評価した「共感スキル総合得点」が算出されます。

共感スキル 4つの因子

●感情察知:⾒聞きしたことから相⼿の感情を推し量って知る⼒
●他者尊重:相⼿の感情や⽴場、価値観、考え⽅を尊重する⼒
●感情コントロール:⾃⾝の感情そのもの、または感情的な⾔動をコントロールする⼒
●他者配慮:相⼿の感情や⽴場を理解、配慮した⾔動ができる⼒

■「共感スキル」指標の開発プロセス

「共感スキル」は、協業するビジネスパーソン間で⾏われるインタラクションやコミュニケーションの中で発揮されるものであることから「ソーシャルスキル」(※5)の⼀要素と考えられます。そこで、「ソーシャルスキル」⽣起過程の理論(※6)にある4つの因⼦に対応するように、「共感スキル」においても因⼦を4つ定義しました。
また、その4因⼦の妥当性及び評価尺度の検証のためにWEBアンケート調査(※7)、ワークショップ(※8)を実施し、仮説及び精度の検証・検証結果の反映を⾏いました。

※5:ソーシャルスキルとは︓対⼈関係や社会⽣活を営むために必要なスキル
※6:⼈づきあいの技術-ソーシャルスキルの⼼理学(相川充著)(サイエンス社・2009)
※7:WEB アンケート調査 共感スキル⾃⼰評定尺度の信頼性検証(2020 年)・サンプル数:528 名
※8:共感スキル⾃⼰評定尺度の精度検証および⾏動データの収集(全2回︓2019 年/2020 年)(合計参加⼈数:102 名)

「共感スキル」指標の開発プロセス

■「共感スキル」指標を使った試験展開の概要

⽬的︓「共感スキル」指標と職種との相関性の検証
対象:新規登録ユーザー、および既存ユーザーでコンピテンシー診断を受検されていない⽅
受検⽅法:
スマートフォンアプリ「ミイダス」、あるいは「ミイダス」ウェブサイトにて、会員登録
(スマートフォンアプリ「ミイダス」は、iOS/Androidに対応しています)
(ミイダス会員登録ウェブサイト:https://miidas.jp/login
会員登録後、「コンピテンシー診断」を受検
「コンピテンシー診断」結果内の「共感スキル」の項⽬を確認

■「共感スキル」指標の今後の展開

今後は、「共感スキル」が重要視される職種やポジションの採⽤を希望する「ミイダス」利⽤企業へ展開します。さらに、機能を拡張し、全ユーザーへ展開していく予定です。

共感スキル 今後の展開

■ミイダス株式会社について https://miidas.co.jp/

ミイダス株式会社は、パーソルグループ全体のHR領域におけるイノベーション推進を牽引し、より⼀層の企業の⼈材ニーズに対する貢献を⽬的として、2019年4⽉に発⾜しました。ミイダス株式会社が運営するアセスメントリクルーティングプラットフォーム「ミイダス」は、2015年11⽉よりサービス提供を開始しており、2019年にはHRアワード2019「プロフェッショナル ⼈材採⽤・雇⽤部⾨」最優秀賞を受賞。現在では、導⼊社数120,000社を超えるサービスとなりました。

■HRサイエンス研究所

HRサイエンス研究所は「⼈の科学」と「データの科学」を両輪として研究を遂⾏し、「ミイダス」を通じて価値を提案していくための組織として創設されました。同研究所は「仕事で発揮するソーシャル・スキルのアセスメント開発」「ゲームを利⽤したアセスメント開発」「ミイダスが保有するビッグデータを利⽤した機械学習による次の転職先の予測」などの研究を進めており、今後は科学に基づいた新しい転職のあり⽅や働き⽅を提案、最終的には「ミイダス」を通じてのサービス化を⽬指しています。

■「PERSOL(パーソル)」について https://www.persol-group.co.jp

パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、⼈材派遣サービス「テンプスタッフ」、転職サービス「doda」をはじめ、ITアウトソーシングや設計開発など、⼈と組織にかかわる多様なサービスを展開しています。 また、⼈材サービスとテクノロジーの融合による、次世代のイノベーション開発にも取り組んでおり、市場価値を⾒いだす転職サービス「ミイダス」、ITイベント情報サイトおよびイベント&コミュニティスペース「TECH PLAY」、クラウド型モバイルPOSシステム「POS+ (ポスタス)」などのサービスも展開しています。

■本リリースに関するお問い合わせ先

パーソルイノベーション株式会社 コーポレート統括部 広報室
TEL:03-6757-4259 FAX:03-6385-0735 MAIL:pino_pr@persol.co.jp

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