【名城大学】建築学科の生田教授研究室が半田市亀崎町に看板など設置

学校法人 名城大学

「店が持つ活気を通り全体に広げたい」と「鬼門地蔵」をモチーフに作品を製作

作品を前にする生田教授(左端)と学生、亀崎町の皆さん

理工学部建築学科の生田京子教授の研究室では2017年から毎年、「亀崎プロジェクト」と題して学生たちが愛知県半田市亀崎町をフィールドにまちづくりやアートに取り組んでいます。今年は「仲町通りゃんせ」と銘打ち、メインストリート「仲町通り」の7店舗に共通したモチーフの看板やいす、傘立てなどを設置し、現地で7月12日、地元住民らにお披露目しました。

亀崎プロジェクトは研究室の3年生が1年を通して行うもので、リサーチして亀崎町をまず知ることから始め、何度も現地に通って最終的に町おこしを目的とした作品を制作するのが目的です。現在の4年生12人も昨年の夏ごろから企画案を練り始め、「仲町通りのそれぞれの店が持つ活気を、通り全体に広げたい」と考え、共通のものをモチーフとする家具を点在させることで通りとしての一体感を表現することにしました。

「学生たちがまちづくりを考えるいい機会になりました」と生田教授

そのモチーフに選んだのが、亀崎町の民家の壁や敷地に設けられて点在する「鬼門地蔵」です。その特徴である格子や切妻屋根をデザインに取り入れ、協力を得たフラワーショップや時計店、和菓子店など7店舗の意向なども聞きながら、看板やいす、傘立て、フラワースタンド、ベンチなど7点をアルミ材や木材を使って製作。この日までに全作品が出そろって各店の前に設置されました。

お披露目会は「亀崎町おこしの会」が運営する活動拠点「街かどサロンかめとも」で開かれ、出席した各店の店主らにそれぞれ担当した学生がデザインや製作の意図などを説明。学生を代表してプロジェクトリーダーの鈴木聡太さんが「日常的に使っていただくことで、活気あふれる通りになることを願っています」と語り、生田教授は「学生たちにとってまちづくりを考えるいい機会になりました」と話し、協力に感謝しました。

終了後には学生たちは各店を回り、店の人たちと作品を囲んで記念撮影。店側からも「見た目よりも軽くて使いやすい。すてきな傘立てです」「ひと目見てシフォンケーキと分かる色合いがいいですね」などと評判は上々でした。対のいすが軒先に設置された「街かどサロンかめとも」の石川正喜さんは「亀崎らしい統一感があっていいですね。若い人たちが何年も続けてこうして亀崎のために作品を作ってくれて、私たちも力が出てきます」と喜んでいました。

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