インテリアに大人気!でも風水的にNG?──今話題の「ドライフラワー問題」を検証
おしゃれ志向とスピリチュアル意識の両立を模索する現代の住空間事情

近年、若年層から中高年層まで幅広い世代の間で人気が高まっている「ドライフラワー」。
アンティーク調のデザイン性や手入れ不要の利便性が評価され、SNSや雑誌でも多く取り上げられている。
一方で、「風水的にドライフラワーは運気を下げるのでは?」という声も根強く、愛好者の間で議論が巻き起こっている。
果たしてドライフラワーと風水は共存可能なのだろうか──。
■ 風水では「陰の気」に対する懸念も
風水において、ドライフラワー(乾いた植物)は「命を終えたもの」と見なされることが多く、陰のエネルギーが強くなりやすいとされています。このため、空間全体の気のバランスを損なう可能性があると、専門家から指摘されます。
■ 配置と組み合わせで「陰の気」を中和
実際に、ドライフラワーをインテリアに取り入れる家庭は年々増加しており、生活雑貨メーカーなども「風水に配慮した提案」に乗り出している。
風通しの良い窓辺や廊下、階段下など“気が巡りやすい場所”に飾ることで、陰の気を抑えられるとされ、赤色や陶器など“陽の要素”を取り入れることでエネルギーのバランスが保てるという。
また、アロマと組み合わせて香りの演出を加えたり、ガラス瓶に封じ込めて“気”の拡散を防ぐ方法も登場。これらの工夫は、SNS上でも「風水×ドライフラワーの飾り方」として話題になっている。
■ 一人暮らしでも“気のめぐり”を重視
都心部のマンションやワンルームに住む若者層の間では、「運気も大事だが、おしゃれさも捨てたくない」といった声が多く聞かれる。
Instagramでは、「#窓際インテリア」「#ドライフラワー風水」などのハッシュタグが急増。専門店では、風水監修の“配置ガイド”付きドライフラワーセットなども販売されている。
■ 風水トラブルを避ける「NG設置場所」も
一方で、風水的に避けるべきとされる設置場所も明らかになっている。
玄関:運気の入口に“陰の気”を置くことで良い気の流入が妨げられる
寝室:睡眠中に陰の影響を受けやすく、疲れやすくなることも
キッチンやトイレ:火や水など不安定な要素が重なり、気が乱れるとされる
こうした空間には、生花や観葉植物のような“生命力”を感じさせるアイテムの方が風水的には好まれる傾向があるという。
■ 「インテリアと運気」を両立する新しい暮らし方へ
近年では、ドライフラワーを単なる装飾品ではなく、“空間におけるエネルギーの調整ツール”として再定義する動きもある。
特に、住宅デザインやインテリア業界では「風水を前提とした商品開発」も進み、今後はよりパーソナライズされた飾り方の提案が進む可能性が高い。
インテリアと風水を両立する“ちょうどいいバランス”を探ることが、これからの住まいづくりの鍵となりそうだ。
“枯れた花は悪”という一面的な見方から脱却し、ドライフラワーの美しさとスピリチュアル的配慮を両立させた新たなライフスタイル──。
風水という視点を通じて、私たちは「インテリアをどこまで自分の運命と結びつけて考えるか」という問いに直面しているのかもしれない。
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