横河電機と日本オラクル、病院内検査情報統合システムの構築で協力
日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新宅 正明)と横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市、代表取締役社長:内田 勲)は、横河電機株式会社が提供する「病院内検査情報統合システム」の開発にあたり、「Oracle9i Database」を採用することを発表します。また、同システムの開発にあたって、セキュリティ管理機能の搭載など、日本オラクルが技術的支援を行うことを発表します。
医療分野におけるさまざまな情報を扱うためには、高いセキュリティレベルが必要とされます。さらに最近では、個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)の成立に伴い、より一層の高いセキュリティが求められています。横河電機の提供する「病院内検査情報統合システム」は、病院内で発生するレントゲン画像や波形図等の検査情報を統合的に管理し、院内での有効な活用を目指すシステムです。同システムでは、特に患者データの取扱いについて厳密なセキュリティ管理が必要とされています。日本オラクルはこのニーズに応え、「Oracle9i Database」を基盤に、個人情報のセキュリティ管理機能をはじめとする情報の安全性確保に関連した機能の開発に協力します。
一般的に病院内では、医師と看護師で登録や閲覧できる医療データに制限があります。さらに医師であっても、担当患者の情報によっては他の医師の閲覧を制御したい場合もあり、厳密なアクセスコントロールが必要となります。「Oracle9i Database」は、情報システムのセキュリティ評価基準である「ISO/IEC15408」を取得している世界で唯一のデータベースであり、このような厳密かつ複雑なセキュリティ設定やコントロールを実現することが可能です。横河電機は、「Oracle9i Database」のもつセキュリティ機能に加え、さらに運用上必要とされるさまざまなセキュリティ要件を組み込み、信頼性の高い安全な医療情報システムを構築します。
横河電機では、より一層のセキュリティ強化を目的に「Oracle9i Database」の機能である仮想プライベートデータベース(VPD:Virtual Private Database)の導入も検討しています。今後も引き続き、横河電機の医療情報システム開発や病院コンサルティングでのノウハウとオラクルのデータベースのセキュリティ管理機能を組み合わせることにより、医療業界で求められる高いセキュリティ要件に対応していきます。
◆ VPD「仮想プライベートデータベース」
VPD(Virtual Private Database)は、1つのデータベース・オブジェクトを複数のユーザで安全に共有できる仕組みです。従来のオブジェクト権限を用いたアクセス制御では表ごとのアクセス制御しかできませんでしたが、本機能を利用することで、表の各行ごとにアクセス制御が可能となります。
●日本オラクル株式会社について
日本オラクル株式会社はオラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日の店頭市場への株式公開、2000年4月28日に東証一部上場。従業員数1,440名(2003年5月末現在)。
●横河電機株式会社について
横河電機株式会社は1915年に創業以来、計測、制御、情報分野におけるリーディングカンパニーとして産業界に貢献してきました。情報分野では産業に限らず医療やサービス業への事業展開を行っています。東証一部上場。従業員5,538名(2003年3月31日現在)。
■本件に関する報道関係お問い合わせ先:
日本オラクル株式会社 マーケティング本部
コーポレートコミュニケーションズグループ 広報担当 石川
TEL:03-5213-6395 FAX:03-5213-6990
e-mail:junko.ishikawa@oracle.com
横河電機株式会社 広報・IR室(担当:植村)
TEL:0422-52-5530 FAX:0422-55-6492
e-mail:mis_mag@mls2.yokogawa.co.jp