ダイアテックカンパニー、 タッチパネル式のスクリーニング用タブレット型オージオメータ 「OtoKiosk(オトキオスク)」を2023年4月5日(水)に発売
タブレット操作により、約3~5分で両耳の聴力レベルを確認可能
デンマーク、ドイツやアメリカより世界のリーディングブランドの聴覚検査機器を輸入・販売するダイアテックカンパニー(プレジデント:齋藤 徹、本社:神奈川県川崎市)は、タッチパネル操作で聴覚スクリーニングが実施でき、リアルタイムで測定結果をクラウドサービスへ保存可能なスクリーニング用タブレット型オージオメータ「OtoKiosk(オトキオスク)」を2023年4月5(水)に発売いたします。OtoKiosk(オトキオスク)は校正された遮音性の高いヘッドホンを使用するため、正確な測定結果が得られます。また、Noahと連携することで補聴器フィッティングにもご活用いただけます。
日本における65歳以上の人口は、3,589万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)も28.4%となりました。(※1) これに伴い、超高齢化が進む中で今後も認知症を患う高齢者数が急速に増加すると見込まれています。また、2015年に厚生労働省は「認知症施策推進総合戦略~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~」の戦略として新オレンジプランを発表し、このプランの中で認知症の危険因子に初めて難聴が加えられました。難聴は認知症の危険因子であり、難聴への介入は認知症の予防法として最も有効であることが明らかになっています。(※2) 難聴に気づき、補聴器導入などの医療的介入を加えることは高齢者のADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)やQOL(Quality of Life:生活の質)に影響することは明白であり、「聞こえにくさ」を正しく評価し、適切に医療介入することで、高齢者のADLやQOLを改善しうる研究も発表されています。(※3)
OtoKiosk(オトキオスク)はタッチパネルを操作することにより迅速で簡単に聴覚スクリーニングを実施いただけます。Wi-Fi環境下ではすべての測定結果を安全にクラウドデータベースに送信・保存することができます。Wi-Fiが中断された場合は接続が回復するまで暗号化されたデータをソフトウェア内で保持し、接続が回復した時点でデータ送信します。測定結果はリアルタイムで確認することができ、表示内容は「基本」または「詳細」のいずれかを設定いただけます。また、測定結果を各被検者に自動的にEmail送信されるように設定することも可能です。
●OtoKiosk(オトキオスク)の主な特長:
- 設置場所を選ばず簡単に聴力スクリーニングを実施可能
・タブレットPCとヘッドホンのみで聴力測定を実施いただけます。
・タブレット操作により、両耳の聴力を約3~5分で確認できます。
- タッチパネル式による簡単操作
・直感的な操作が可能な高い操作性を兼ね備えています。
・測定方法/内容もご希望に応じてカスタマイズできます。
- 校正された遮音性の高いヘッドホンを使用
・ヘッドホンが校正済みのため、より正確な測定結果が得られます。
・遮音性の高いヘッドホンの使用により周囲の雑音を軽減できます。
- Hearing BIクラウドサービス(オプション)
・Wi-Fi環境下であればリアルタイムでHearing BIクラウドサービスに接続し、測定結果を保存できます。
・測定結果を自動的に被検者へEmail送信できます。
・測定結果の表示方法は「基本」または「詳細」のいずれかを設定いただけます。
●ダイアテックカンパニーのプレジデント 齋藤 徹 からのコメント:
『認知症の危険因子でもある難聴への介入は認知症の予防法として最も有効的であるとされているため、いち早く難聴への気づきを与えることが重要です。OtoKiosk(オトキオスク)はタブレット操作により聴力測定を実施いただけるためより簡単に難聴を発見し、適切な介入を開始いただけます。また、OtoKiosk(オトキオスク)を設置いただく補聴器販売店などでは既存顧客だけではなく、将来的に補聴器の装用が必要となり得るお客様に対して継続的にコンタクトを取るためのツールとしてもご活用いただけます。OtoKiosk(オトキオスク)をご使用いただくことで難聴ケアの可能性を少しでも広げるためにお役に立てることを願っています。』
●製品概要
製品名 :OtoKiosk(オトキオスク)
販売名 :MedRx ヒアリングスクリーナー
医療機器認証番号:304AIBZX00027000
販売価格 :600,000円(税別)/660,000円(税込)
寸法 :19.1cm×9.3cm×13.4cm
重量 :389g
※1:内閣府ホームページ
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2020/html/zenbun/s1_1_1.html
※2:小川 郁. 認知症と加齢性難聴 ― 認知症予防対策における補聴器の役割. Audiology Japan, 2021, 64, 37~44. https://www.jstage.jst.go.jp/article/audiology/64/1/64_37/_pdf.
※3:佐治 直樹. 高齢者における聴覚障害と総合機能・認知機能の包括的評価:難聴補正による認知症予防を目指した調査研究. 日本の研究.com, 2017, https://research-er.jp/projects/view/1010414
●ダイアテックカンパニーについて
ダイアテックカンパニーはデンマークのデマント社の傘下にあり、世界で唯一の慈善財団が所有する補聴器会社であるオーティコン社日本法人の医用機器事業部門として2013年に設立されました。インターアコースティクス社(デンマーク)、メイコ社(ドイツ)およびメドレックス社(アメリカ)の聴覚検査装置および補聴器関連機器の輸入販売および保守サービスの提供を行っています( https://www.diatec-diagnostics.jp/ )。『学術研究への貢献』、『医療現場への貢献』、『聴覚補償への貢献』という三つの理念の基、聴覚検査装置および補聴器関連機器を通じて『耳』、『聞こえ』に関わるさまざまな方々へ世界の先端学術研究の知見を基に、欧米の国際規格に準じた製品をいち早く日本のお客様にご紹介し、最適なソリューションを提供することを使命としています。
●デマントグループについて
デマントは、1904年にデンマークのオーデンセで補聴器の輸入商から始まり、のちに補聴器の製造や診断機器、人工内耳事業へと参入していきました。現在、世界130か国以上でビジネスを展開しています。デマントは2つの点で世界唯一の企業です。第一に聴覚ヘルスケアにおける全ての分野をカバーしていること、第二に慈善財団(ウィリアム・デマント財団)が所有する聴覚ヘルスケア企業であることです。全デマントグループ18,000人強の従業員とともに、聴覚ヘルスケアや聞こえの改善の研究、製品開発を行っています。