スリムな体とキレイなバストの良いとこ取り!
脂肪を注入してバストを大きく!そのメリットをご紹介
痩せたいけれど、バストは大きくしたい。そんな夢を叶える豊胸術が「脂肪注入法」です。
余分な脂肪がついていると感じる部位から脂肪を吸引し、それを加工してバストに入れる。言ってみれば、自分の体から自分の体の別の場所へ移植を行うようなものです。
自分の脂肪ですから拒絶反応の心配はありません。そして何より、痩せたい部分の脂肪が消え、バストは大きくなるという一石二鳥の効果を得られるということで、今、日本では一番人気の豊胸術になっています。
ただし、脂肪注入法にも欠点があり、思ったようなバストアップが叶わないケースが多々あります。そのような残念な結果を招かないために、今回は脂肪注入法を、さらにグレードアップさせる秘策をお伝えしていきます。
脂肪注入法とはどんな豊胸術?
2つの施術が同時進行で行われる
痩身目的の「脂肪吸引」と、豊胸目的の「脂肪注入」、この2つをセットで行うのが「脂肪注入法」です。以下は、南クリニックでの脂肪注入法の手順と術後の経過です。
手順
①脂肪を注入する範囲や注入する方向を、バストにデザインする
②脂肪吸引する部位のデザインをする
③点滴及び麻酔。脂肪吸引の範囲や箇所によって、全身麻酔・硬膜外麻酔・局所麻酔のなかから選択する
④カニューレを使って脂肪吸引を行い、脂肪組織を集める
⑤集めた脂肪組織を加工し、注入用の注射器に封入する
⑥バストに脂肪を注入し、終了後はガーゼを貼付
⑦脂肪吸引した部分を圧迫用のタイツやガードルなどで固定する
術後の経過
①1〜3日後に、脂肪吸引部分の固定を除去する。その後は、市販の圧迫が加わる下着を着用する。このときからシャワーOK
②術後約1週間で抜糸。これ以降はバスタブにつかっての入浴可
③術後約2週間で、脂肪吸引を行った部位のマッサージ開始。バストはマッサージ不要。むしろ、触らないほうが良い
④術後1ヵ月目に、脂肪吸引した部分に硬さが出てくる。バストのほうは、注入した脂肪の吸収が進行して、施術直後よりやや小さくなっていく
⑤術後3ヵ月目が経過すると、脂肪吸引した部分の硬さがほぼなくなる。バストは再び大きくなり、完成の域に到達
施術のポイントはバスト内で脂肪を生かすこと
脂肪を吸引する部位は、ヒップ、太ももと、お腹などです。吸引はカニューレと呼ばれる管を入れて行いますが、できるだけ細い直径のカニューレを使用することで、脂肪の加工時間を短縮し、新鮮な脂肪組織をバストに注入することができます。
バストに注入する際は、デザインを考えながらバストのあちこちに脂肪を置いてくるイメージです。バスト内に置かれた脂肪組織は、近くにある組織から酸素や栄養がしみ込むようにして、それらを吸収していきます。
このとき、脂肪の粒が大きかったり、脂肪が大きくなってしまったりすると、栄養や酸素が内部に届かず、せっかく注入した脂肪が壊死することになってしまいます。それを防ぐために、南クリニックではできる限り細いカニューレを使い、少しずつ分散させて脂肪を注入しています。
この辺りは、クリニックによって手技が異なります。ドクターの技術とセンスが問われる部分ですかが、少なくとも「どこに脂肪を注入するのか」はカウンセリングで確認することをおすすめします。
ほかの豊胸術との違いは?
異物を入れると、体は拒否反応を示す
日本で一般的に行われている豊胸術は「脂肪注入法」以外にも、「シリコンバッグ挿入法」と「ヒアルロン酸注入法」があります。
それらとの違いは、バスト内に入れるものが「自分の脂肪」である点です。シリコンバッグもヒアルロン酸も、体にとっては異物です。私たちの体は異物を排除しようとする力を持っていて、その影響がこれらの豊胸術には現れます。
ヒアルロン酸注入法では、「持ち」が悪いという影響が出ます。
異物と判断されたヒアルロン酸は、血管から吸収され、分解されて尿などの排泄物として体外へ排出されます。つまり、せっかくバストに注入したヒアルロン酸が、徐々に消失してしまうということです。「プチ豊胸」と呼ばれるゆえんでもあります。
シリコンバッグはさすがに大きなものなので、血管から吸収することはできません。代わりに、体は自分の組織とは「別物」であると判断し、隔離しようとします。その結果、バッグの周囲に硬い膜を作るようになるのです。
この膜が分厚く硬くなってしまうと、バスト内でバッグが固定され、バストが硬くなり動きも損なわれます。異物が入っていることが一目瞭然、ときにはバストがいびつに変形してしまうこともあります。さらに進行すると、皮膚に穴をあけて排出しようとするため痛みが生じるようにもなります。
膜の形成を防ぐためには、手術以降数ヶ月間、痛みに耐えながらマッサージを行う必要があります。最近はマッサージ不要のバッグも登場してきましたが、それでもある程度の年数が経過すると、バッグの周囲に膜ができる可能性は十分にあります。
脂肪注入法も生着率は100%ではない
一方、脂肪注入法は、注入するのが自分の脂肪ですから、体が排除しようとする力は働きません。ただし、バスト内で脂肪が壊死してしまうと、体は異物とみなして吸収し排泄します。
できる限り脂肪が生着するように、脂肪の加工方法や注入の仕方を各クリニックで工夫していますが、ふつうは5〜8割程度の生着率だと言われています。南クリニックでは慎重な加工と注入によって9割近い生着率を達成していますが、それでも100%ではないのです。そのため、注入後、3ヵ月が経過して定着するまでは、少しずつバストが小さくなる印象があるのは否めません。
硬さや動きは、ナチュラルなバストとの違いなし!
シリコンバッグやヒアルロン酸は、品質改良がされてきているとはいえ、やはり偽物であることに変わりはありません。バストを触ったときには、自然なバストと比べて硬く感じられますし、ひんやりした冷たさもあります。
また、ジャンプをしたときや走ったときのバストの揺れにも不自然さがあります。ボールがバスト内に入っているような印象で、人から「豊胸したバスト」だと気づかれる可能性があります。
仰向けに寝たときにもバストが自然と脇側に流れず、丸みを帯びた形を維持してしまうため、こちらもバレの原因になり得ます。
脂肪注入法は内容物が自然のバストと変わりませんから、揺れ、触り心地、バストの流れ方もナチュラルそのもの。バレにくい豊胸と言ってよいでしょう。
「脂肪注入」のあとに「成長再生豊胸」その効果は?
脂肪の生着が完了したところから、さらに脂肪を増殖させる
脂肪注入法の欠点である、注入後の生着率の部分をカバーするために、南クリニックでは「脂肪注入法+成長再生豊胸」という新たなセット豊胸を提案しています。
脂肪注入法を行ったあと、バストの大きさが落ち着いてきたところで、今度はバスト内の脂肪が勝手に増えていくように仕向けるのです。
施術の方法は「成長因子」を注入するだけ。それによって、バスト内の脂肪が増殖し、乳腺が発達を始めます。10代の頃に、バストが少しずつ膨らんでいったあの感覚が再現されるのです。
もともとのバストが小さい人でもバストがぐんぐん成長する
これまで成長再生豊胸オンリーの施術も行ってきましたが、もともとのバストサイズが小さい人は、成長因子の注入を数回に分けて行う必要がありました。というのも、脂肪細胞の元になる幹細胞は1つのものが2つ、3つと、次々に分裂して増えていきます。ですから元の幹細胞が少ないと、分裂の回数を増やしてあげる必要があったのです。
そこで、先に脂肪注入法で脂肪組織とともに幹細胞を増やしておけば、成長再生豊胸の効果がアップすると考え、実践したところ、非常に優秀な結果が続いています。
また、この方法であれば、やせ型で吸引できる脂肪が少ない人でも、十分な豊胸効果を得ることができます。
自然でしかも豊胸効果が増す新手法。もともとのバストサイズがかなり小さいと悩んでいる人にとっては、大きな朗報になるはずです。
南クリニック院長:南晴洋
京都第二赤十字病院形成外科勤務、大手美容外科院長を経て1997年 南クリニック開業。創業以来、豊胸に力を入れている。注射で豊胸を行う「成長再生豊胸」を海外の学会でも発表。