「ビル再生100の物語」個性派オフィスとは何か?

ビル再生100の物語 第46話

テナワンでは、これまで多くのビルの空室対策や賃貸運営を行ってきました。

それぞれの問題を解決してきたビル再生の事例を「100の物語」としてこれから公開していきます。

古くても、規模が小さくても、立地がぱっとしなくても、テナントに困らない人気ビル。 自分のビルもそんな物件にしたくないですか?

そのカギは、内装が個性的で雰囲気のいい「個性派オフィス」であることですと書きました。

では、「個性派オフィス」としてテナントから人気になるにはどうすればいいでしょうか?

・どういう風に個性的ならいいのか?

・雰囲気のよさって言われても抽象的でよくわからない。

もちろん、個性的であればなんでもいいわけじゃないですし、雰囲気にもいろいろあります。

 
 

よくある間違いの例として、新築物件そっくりな小ぎれいなだけの改装や、デザイナーの独りよがりな極端な内装デザインになっている「やっちゃったビル」をたまに見かけます。

せっかくお金をかけたのに効果が出ない、典型的な例です。

「個性派オフィス」の代表的な例を紹介します。

古さを活かしたギャラリーのようなオフィス

古いビルの室内だけをピカピカの新築風に仕上げても、共用部や外観との違和感が増すばかり。むしろ、古い部分も全体の雰囲気の一部としてとらえ、ギャラリーのような雰囲気にすることで、シンプルで味のある仕上げにした例。

 
 

同時にビル経営の観点からもお金のかけすぎにならないよう、元のクロスやドアの上から重ね塗りをしたりして「割り切るところは割り切る」ことでリーズナブルなコストに抑えています。

リビングのような居心地にこだわったオフィス

 
 

床材をはじめ、ナチュラルな木の雰囲気とやわらかい電球色の照明で、自宅のリビングで仕事をしているような雰囲気を作っています。

特に、一番オフィスにいる時間が長い女性にとっての居心地を優先することがポイントです。(最近は女性の方がオフィス選びの決定権を持ってますし・・)

居心地と雰囲気重視なので、この場合も多少ラフに塗装してあっても気にされません。それよりも、ドアにこだわりの取っ手がついていたり、トイレの鏡が大きくて快適だったり、レトロなプチホテルのような照明が雰囲気を出していたり、という点などがポイントになります。

共用部、エントランスも古さを活かして味のある雰囲気出しが可能

中小ビルの場合、共用部やエントランス部分の面積が少ないので、少し改装するだけでビル全体の雰囲気をガラっと変えることができます。

ポイントは、「カラーデザイン」と「照明」、それと「サイン」です。

エントランスや廊下などをよく見ると、実にたくさんの色が使われています。
分電盤の扉、配管、消防設備、メールボックス、手すり・・・。

これらを1色、多くても3色までに統一すると見違えるようにすっきりします。

それと、照明。あたたかい電球色の照明は、効果的に使えばお金をかけずに雰囲気を大きく変えてくれる重要なアイテムです。

ビルの名前や階数表示などのサインも、ちゃんとデザインすると大正ロマンを感じさせることだってできちゃいます。

それと極めつけは屋上です。

屋上が使えるビルはそれだけで存在意義があります。


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