六甲ミーツ・アート芸術散歩2019 来場者投票で選出「オーディエンス大賞」グランプリ大野公士「in the mist」に決定！

2019-11-01 17:45

六甲山観光株式会社（本社：神戸市社長：宮西幸治阪神電気鉄道株式会社100％出資）は、本年11月24日（日）まで六甲山上の11会場において、現代アートの展覧会「六甲ミーツ・アート芸術散歩2019」を開催しています。今年は過去最多となる総勢42組のアーティストが出展し、お客さまには自然や眺望、文化、歴史といった六甲山本来の魅力を五感で感じながら、ピクニック気分でアート作品をお楽しみいただいています。
本展覧会では全展示作品（本年度は42組44作品）を対象に、来場者の人気投票で選出する「オーディエンス大賞」を設けており、投票の受付を9月13日（金）から10月27日（日）まで行いました。
結果、以下の通り3賞が決定しましたのでお知らせいたします。

グランプリ受賞作品大野公士「in the mist」六甲高山植物園

六甲ミーツ・アート芸術散歩2019「オーディエンス大賞」受賞者
グランプリ大野公士「in the mist」場所：六甲高山植物園賞金50万円
準グランプリ栗真由美「builds crowd AMAGASAKI」場所：六甲高山植物園　賞金20万円
第3位 OBI 「がれきに花をさかせましょう」場所：風の教会賞金10万円
（第3位賞金提供：一般社団法人兵庫県宅地建物取引業協会）

受賞アーティストのプロフィール、受賞作品について

オーディエンス大賞受賞作品
《グランプリ》大野(おおの)公士(こうじ) ／作品名：in the mist
生命科学、自然現象、哲学の視点を織り交ぜながら発表を続けている作者が滞在制作した作品です。六甲山は霧が非常に多く発生することから、当作品では大気光学現象のブロッケンをテーマにしています。光輪とも呼ばれるこの現象は稀に高山などで見られ、人物などの影が霧や雲に投影される際に中央の影の周りが虹のように光るものです。中央には表面を残して薄くくりぬかれた人型の木彫りがあり、周囲には二進法により定められた手順で0.2mmの絹糸が張り巡らされています。絹糸はかつて神戸において重要な輸出産業であったことから選ばれた素材です。

作品名：「in the mist」六甲高山植物園

投票理由

・ブロッケンの着想に感銘を受けた
・神々しくて、異次元に入ったような気分になったから
・入った瞬間圧倒された。写真と肉眼で見え方が全く違った

プロフィール

1971年東京都生まれ、オランダアムステルダム在住
多摩美術大学大学院彫刻専攻修了

大野公士

《準グランプリ》栗(くり)真由美(まゆみ) ／作品名：builds crowd AMAGASAKI
本年8月に行われた「阪神なんば線ミーツ・アートinあまがさき Produced by六甲ミーツ・アート芸術散歩」で展示した作品です。家々の明かりは私たちにぬくもりや郷愁を感じさせますが、作者は尼崎の商店街を取材し、実在の商店や建物をもとに数多くのランタンを作り本作品としました。美しく仄かな町の記憶が遠く六甲山までやってきたわけです。

作品名：「builds crowd AMAGASAKI」六甲高山植物園

投票理由

・綺麗だったので。近くでみたら昭和な感じがよかった
・遠くからも美しく、近づいても現実味があり、面白いから

プロフィール

1973年愛知県生まれ、東京都在住
東京学芸大学大学院美術教育工芸科修了

栗真由美

《第3位》OBI(おび) ／作品名：がれきに花をさかせましょう
美術作家・鈴木泰人、建築家・本間智美の2人によるアーティストユニットのダイナミックな作品。本作品は都市が瓦礫の上に成立しているという概念的にも具体的にも認められる事象を作品化したもので、巨大ホテルが撤去された跡地に、神戸市で活動されている様々な方々の協力を得て展示されています。