テレワークで疲弊した職場は1on1で再建できるか 立教大学中原淳氏と人事部1000人がオンラインで議論

企業・組織の人材開発支援を手がける株式会社ＰＨＰ研究所（京都市南区・代表取締役社長 瀬津要）は、2021年10月19日(火)、ＰＨＰカンファレンス「1on1の失敗学2021」を開催します。マネジメントクラスを対象に開催する本カンファレンスは、好評だった昨年に続き、今年もオンラインで行うものです。立教大学経営学部教授・中原淳氏による基調講演ならびに専門家による個別セッションには定員を超えるお申込みをいただき、多くの経営者や企業が、重要性や効果は認識されながら定着しない「1on1」の課題を抱えていることがうかがえます。

ここ数年、企業では「上司と部下の定期的な振り返り面談」として、いわゆる「1on１（ワン・オン・ワン）」の価値が見直されています。そこには、リモートワークの普及により、希薄化しがちな上司と部下間のコミュニケーションを立て直すことで、社員のエンゲージメントを高め、企業業績の回復、向上につなげようというねらいがあります。

コロナ禍で顕在化したのが、「上司の自己満足」「部下は嫌がっている」「人事が言うからやっているけど面倒」といった“やらされ1on１”問題です。本カンファレンスでは、中原氏や参加者が繰り広げる生々しい失敗トークから、うまくいかない1on１の「落とし穴」を探ります。具体例を徹底検証することで、解決策を導き出すものです。オンラインならではの発言のしやすさを活かして飛び交う本音の中から、「成功要因」を抽出していきます。

●説教2時間コース
いつのまにか、上司が部下に対して長々と説教をしてしまう。
●なぞなぞ問答
上司が部下に質問をし続け、どう答えてもほとんど否定されてしまう。
●へーほーはーふーん問答
反対に、上司が話を「聴く」ことに徹し過ぎて、「へー」「ほー」「はー」「ふーん」しかいわない。

昨年オンラインで開催したＰＨＰカンファレンス「1on1の失敗学」は聴講者満足度97％（アンケート回収率47％）。聴講者からは「具体的な企業のケースが参考になった」「部下の下準備も重要との視点は気づきがあった」などの高評価をいただきました。そこで本年は、上司・部下間のコミュニケーションの質を高め、人材開発を一歩前に進める組織文化の作り方へと議論を進めます。1on1がうまくいかない理由、1on1のあるべき姿から成功のポイントまでを網羅したプログラムです。

中原淳氏は、ＰＨＰ研究所とともに管理・監督者向けの研修プログラムを共同開発した人材育成研究の第一人者です。この中原氏の基調講演は定員1,000名、研修プログラムを一部体験できる個別セッションの定員は90名ですが、すでに定員に達しております。参加受付は終了しておりますが、取材ご希望の方にはZoomのURLをお知らせします。また、後日取材いただくことも可能です。詳細はお問い合わせください。

2021年10月19日（火）10:30〜17:00

・セッション①　1on1研修　部下の振り返りを支援し、成長へつなげるために
・セッション②　フィードバック研修　部下の可能性を信じ、耳の痛いことを伝える技術
・セッション③　"自分経営"する若手社員の育成　若手社員が自ら成長を求める人材に変わるメソッド
・セッション④　1on1映像コンテンツ説明会
・基調講演「1on1の失敗学2021～若手社員の1on1力を高める～」
日本ユニシスの1on1施策「ユアタイム」の事例紹介

◆対象：経営者、人事教育担当者・責任者の方

◆参加費：無料
※各セッション・講演ごとに開始時間と終了時間が異なります。
詳細は公式サイトをご参照ください。
「PHP人材開発」https://hrd.php.co.jp/management/casestudy/PHPconference202110.php

講師近影（写真撮影：たかはしじゅんいち氏）

中原　淳（なかはら・じゅん）　
立教大学 経営学部 教授。立教大学大学院 経営学研究科 リーダーシップ開発コース主査、立教大学経営学部リーダーシップ研究所 副所長などを兼任。博士（人間科学）。専門は人材開発論・組織開発論。北海道旭川市生まれ。東京大学教育学部卒業、大阪大学大学院 人間科学研究科、メディア教育開発センター（現・放送大学）、米国・マサチューセッツ工科大学客員研究員、東京大学講師・准教授等をへて、2017年-2019年まで立教大学経営学部ビジネスリーダーシッププログラム主査、2018年より立教大学教授（現職就任）。「大人の学びを科学する」をテーマに、企業・組織における人材開発・組織開発について研究している。

※個別セッションの講師陣は異なります。その他詳細はＰＨＰ研究所Ｗｅｂサイトまで https://hrd.php.co.jp/management/casestudy/PHPconference202110.php