日本オラクル、ブロードバンドのコンテンツ管理を実現するソフトウェアライブラリを無償で提供開始
日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区紀尾井町4−1 代表取締役社長:新宅正明)は、デジタルコンテンツ管理のアプリケーションの迅速かつ容易な開発を実現する業界初のライブラリ「Oracle cIDf Library」を9月7日より無償で提供開始することを発表します。
「Oracle cIDf Library」は、各デジタルコンテンツに固有の著作権コード、コンテンツIDのグローバルな標準化を推進する機関「コンテンツIDフォーラム」(cIDf)が制定した仕様に準拠するデジタルコンテンツ管理のためのライブラリです。「Oracle cIDf Library」は、オラクル・データベースを利用したデジタルコンテンツ管理のアプリケーションの構築を容易にします。これにより、デジタルコンテンツの識別、著作権等の効率的な管理、保護が実現されます。デジタルコンテンツ管理のシステム実現により、コンテンツを2次利用する新しいビジネスの発展が期待されます。
ブロードバンドの普及を初めとしたネットワーク・インフラの整備及び著作権保護に対応したデジタルコンテンツ流通は、「e-Japan 戦略」のIT重点施策のひとつにもなっており、ネットワークを利用した安全でスムーズなデジタルコンテンツ流通に必要な条件が整いつつあります。
日本オラクルでは、2001年6月よりブロードバンドビジネス開発部を設立し、ブロードバンドを利用する企業、放送局、コンテンツホルダー向けのメディア資産管理、コンテンツ配信におけるソリューションの提供により一層力をいれています。他社に先駆けた「Oracle cIDf Library」の提供開始は、日本オラクルのブロードバンド戦略の第一弾として、ビジネスへの展開に必須な著作権管理アプリケーションの開発を容易にし、ブロードバンドビジネスの拡大を支援します。 尚、日本オラクルでは、今後もブロードバンド戦略に注力し、コンテンツ制作、コンテンツアーカイブ、そしてコンテンツデリバリーネットワークの新たなソリューションを提供していきます。
また、日本オラクルはアクセンチュア株式会社、伊藤忠テクノサイエンス株式会社、株式会社NTTデータ、サン・マイクロシステムズ株式会社、シスコシステムズ株式会社、新日鉄ソリューションズ株式会社、株式会社電通国際情報サービス、日本ヒューレット・パッカード株式会社の各社(社名掲載については五十音順)と協力して、「Oracle cIDf Library」を利用したデジタルコンテンツ管理のアプリケーション構築に取り組んでいきます。コンテンツの単一性を保証しその価値の安定化を図りながら、デジタルコンテンツの2次利用がオープンな環境で可能になる技術を提供します。さらには新しいコンテンツ流通システムの整備により、情報・通信・流通産業分野の活性化を促します。
なお、「Oracle cIDf Library」の提供開始について、東京大学 国際産学協同研究センター 安田 浩 教授より賛同表明文をいただいております。安田教授は「コンテンツIDフォーラム」の提唱者であり、MPEGの世界標準作成に大きな貢献を果たしておられます。 現在日本オラクルは、「cIDf」を通じて安田教授と共に知的財産権保護の標準化に取り組んでいます。
「デジタルコンテンツをネットワークで流通させるには、著作権の管理、保護が不可欠です。コンテンツIDフォーラム仕様に準拠した「Oracle cIDf Library」を無償で公開されたことは、デジタルコンテンツの安全な流通基盤を支えるものとして賞賛するとともにさらなる発展を期待致します。」
(東京大学 教授 安田 浩 様)
「コンテンツIDフォーラム」(cIDf)について
コンテンツにユニークなIDを付与すると共に、その権利情報等の属性情報を管理することにより、著作権を保護しデジタルコンテンツを安全に流通させることを可能とする仕組みの標準化を行っている非営利団体。
「Oracle cIDf Library」について
「Oracle cIDf Library」は、著作権管理のアプリケーション構築に必要な55個のストアド・プロシージャ(オラクル・データベースを効率的に操作するプログラム)の集合体(ライブラリ)です。
● 提供開始日:2001年9月7日
● ダウンロード方法: OTNサイト http://otn.oracle.co.jp/ から無償でダウンロード可能
■本件に関する報道関係お問い合わせ先:
日本オラクル株式会社 広報部/石川
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